世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎という男の辞任

2009年05月12日 | 日記
5月11日は記憶に残る一日だった。何といっても、辞めないだろうと11日未明に書いた小沢進退予測が見事に覆されたからである。
12日の朝方になって、少しずつ小沢辞任劇の輪郭が見えてきた。連休中の不在を「雲隠れ」と朝日新聞は揶揄していたが、自分の進退について熟考していたということのようだ。
小沢辞任の決意の要因(ランダムに思いつくままに)
*自らの意地を張ることで、敵(麻生)を利する状況を益々増幅させている。
*政治目的は政権交代であり、首相のポストではない。
*民主党内菅副代表、渡部恒三・藤井裕久民主党最高顧問までが「早期辞任」を口にし始め、党内に混乱が出てきた。前原、千石レベルの非難は苦にならなかったが、前出三人の辞任論は混乱を示していた。
*検察の大久保秘書の公判が6月から始まるが、また検察が何を言い出すか見当もつかず、対応が後手に回る。自らの逮捕にまで至るとは思えないが、イメージ戦略で民主への風当たりが一層強くなる可能性がある。
*幹事長の鳩山も13日の党首討論で一定の政治資金問題への言及を望んでいた。
*日常的に行われている朝日を中心とするマスコミ各社の小沢及び民主のネガティブ・キャンペーンに歯止めをかける必要があった。(キャンペーンの標的をなくすのが得策)
*辞任することで、13日に衆院で補正予算を通過させ、参院の否決通過も速やかに行えば、6月上旬には補正予算も関連法案も成立してしまう。この直後の解散は都議選とWことになり、公明党との関係が怪しくなる。かといって公明党に配慮して殆ど審議のない会期延長も現実的ではない。つまり、麻生がチラつかせ楽しんでいた解散カードがほとんど意味をなさなくなる。麻生の解散カードは2か月あまりのカードにしか過ぎなくなり、解散カードというより「追い込まれ解散」に等しいものになる。
*新代表が岡田、鳩山、菅、誰であっても、党は解散総選挙を前にして結束は待ったなしの状況になる。
*辞めるに辞められなくなった小沢の進退で恩恵を享受していた麻生の思惑は大きく外れる。マスコミのペンの先が少なくとも民主や小沢に向くことは数ヶ月避けられる。
*マスコミの矛先が公務員改革、大型補正予算の中身の吟味に力を向けて貰えば、民主に有利な影響があるはずだ。 以上が今夜思いついた小沢の胸の内の一部と推察した。
次回は、小沢の辞任で得した人々、損した人々を考えてみようと思う(笑)

人気ブログランキング 応援いただけると更新意欲が湧いてきます

  ブログセンター・ ニュースと時事
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よろしくお願い

https://blogimg.goo.ne.jp/img/static/admin/top/bnr_blogmura_w108.gif