<すりこみ>って、「そうか、混雑しているところではスリに注意ってことね!」
・・・ではないですね。
たとえば、テレビのCMで、ご飯が出来上がるのを待つパパとこども。そこに「は~い、お待ちどうさま!」と、おかずを持ってくるママ。
ご飯はママがつくるもの・・・こう思っちゃう。刷り込まれる。
たとえば、新聞のチラシで「痩せてこんなにキレイになりました」と、ある。
太っているのはきれいじゃない・・・こう思っちゃう。刷り込まれる。
ま、経済はこの<刷り込み>具合で発展するといっても過言ではないけれど、思考の衰退と表裏一体な気がします。
まあ、今例にしたことは、パパがごはん作ったり、ぽっちゃり型のマシュマロガール
がライトを浴びたりしてるけど、もっと恐ろしい<刷り込み>に注意だわ!
またぞろ勢いに乗って濃さを増した「教科書検定」。
もう既に、家永教科書裁判で言われているように、表現や言論の自由を縛る検定制度への問題がありますが、今回更に「政府見解を載せるように」って、すごいことを言っている。
家永三郎さんは、ご自分が学校の教師をしていらした時に、生徒達が戦争の渦に巻き込まれることを阻止できなかったという悔恨の気持ちから、将来にわたり非戦平和の教育をすべく、教科書作成に尽力されたそうです。とくに近代史分野に真摯に取り組んできた内容が、たとえば「侵略はダメ。進出としろ」「暗い内容の写真はダメ。戦争の良いところを載せろ」などと、まさに教育への国家統制が入ることに異議を唱えた方です。
教科書って、私が小さい時は、正しいことしか書いてないと信じてた。
そこにたとえば「戦争は必要だったんだよ」と書いてあったら、「そうなんだ」と、いとも簡単に<刷り込まれる>んだと思う。
教育という<人を創る>重要な分野の中に<時の政治の見解>や<政府の思惑>なんぞが入ったら、たまんないよ!そうでなくても今既に学校教育も社会教育もあまり重要視されていないのに。
そうそう、こんなことも刷り込まれた人が多かったよね。
石原都知事が後釜に推した人だから。
有名な人だから。
副都知事だったから。だから都知事に最適だ、と。
刷り込まれちゃって投票した人達!今度はちゃんと自分で考えて行動してくださいね!