アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

6.29官邸前抗議行動の記録―参加者からの報告

2012年07月02日 21時57分31秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
完全版を是非ごらん下さい→■http://www.youtube.com/watch?v=PmteZg91988


 さる6月29日の東京・首相官邸前での大飯原発再稼働抗議行動の報告が、既にあちこちのブログや掲示板から上がってきています。ここではとりあえず、そのうちの最も身近な範囲から上がってきた3つの報告を、下記に転載・記録しておきます。上記の空撮映像と合わせてご覧いただければ、史上稀にみる大衆行動だった事が、更にはっきりとお分かりになると思います。

(以下転載)
●人が多すぎて収拾が。。 (ロン子)  2012-06-30 10:10:38  (当ブログ・コメント欄

お久しぶりです。
先週(22日)官邸前に行きました。
その時は17時半と早い時間だったので、それほど人でごったがえしというほどではなく、まだ時間があるのでプラプラと官邸前の要塞みたいな塀の周りを見学(?)していました(不審者ですよね、完全にww)

しかし、昨日は同じ時刻頃に着いたのですが、全く様相が一変していました。
地下鉄の駅のトイレからして既に長蛇の列、地上に上がると人でごったがえし警官の整理の声がこだまし、プラプラするどころか何が何だかわかりません。
誘導してくれる人たちがいたので、なんとか最後尾についたのですが、その時点で自分がどこにいるのか、よくわからない。。
18時にデモというか抗議行動開始。
列はノロノロ前に進んで、国会議事堂の門(正面ではない、どっか横っちょの門?)まではたどり着きました。
しかし、あまりに人が多すぎここから一歩も動きません。
前にも後ろにもいけない、横にでようとすると警官に「車道にでないで!」
その間にも人はワラワラ増えていく。。
車道を挟んだ向かいの歩道までも、人でごったがえし動けない。。
近くにいた若い警官に
「前の方はどうなってるんですか?」
「わかりません」
「このまま進めないんですか?」
「わかりません」
「わかんない、わかんないってどうやって整理すんの?」
「私たちも全然わからないんですよ」
おいおい。。
暴動の心配などは全くないようなデモでした(少なくとも私の周辺は初めてっぽい人が多く、黙ってゾロゾロ歩いてたり、小さな声でシュプレヒコールみたいな人が多かったですから。)
しかし「将棋倒しで大混乱になるのでは。。」と恐怖を感じました。
変な例えですが昔、東京湾大華火大会の帰りに、狭いところに迷い込んでしまい、あまりの人の密集度に「ヤバイ。。」と思った時の感覚を思い出しました。

主催者が早めに解散させたのは正解だったと思いますよ。
数にばっかりこだわるのも何ですけど、警視庁の発表はひどすぎる。
それとテレビでも盛んに言ってますけど、「普通の人」が多かったな。。


●参加してきました 投稿者:まっぺん 投稿日:2012年 6月29日(金)23時45分7秒 (四トロ同窓会二次会掲示板

首相官邸前、すごかったねえ!現場で鍋山さんにもお会いしましたよ。

首相官邸前はT字路の突き当たりの位置にあり、そこへ向かう道路の右側が国会議事堂、左側が記者会館のある側になっています。その記者会館前の歩道がいつもは首相官邸向けの抗議行動の「定位置」になります。ここは、地下鉄「国会議事堂」駅の出口もすぐ近くにあります。ところが、このごろは原発再稼働反対の人数が日を追うごとに増大してきて、もう、記者会館前の歩道だけでは収まらなくなってしまいました。今日は、いつものように記者会館側の歩道だけでなく、国会議事堂側の歩道にも人が集まり始め、その人数がどんどん膨らんできたために、歩道を人が通れなくなり、やむを得ず、Kサツは車道にコーンを立てて臨時の「歩道」を作っていきました。先週の22日はこのコーンの幅も膨らんでいって、ついに片側車線の半分が反対運動参加者に占領された状態になったのですが、今日はそれがいちだんとすごいことになってしまいました。

とにかく地下鉄の駅(道の両側に出口がある)から出てくる人が多すぎて、7時ころにはついに合計6車線、地図で見ると40メートルほどの幅がある車道の全部が占領され、道路が完全に「解放区」状態になってしまいました。国会議事堂側から車道を隔てた記者会館側まで、歩道も車道も全部、群集に埋め尽くされてしまったわけです。そういう状態がおよそ200メートルか、それ以上もの長さで続いていました。隊列はその後ろ、さらに六本木通りの歩道をいっぱいに埋めつくしながら数百メートルも伸びていて、隊列のおわりまで確認できないほどでした。

こんなすごい人数が国会周辺に集まったのを見たことがありません。たぶん60年安保時にはこのくらいすごかったんだろうねえ。先週の22日の時にも驚いたけど、今回はそれをはるかに圧倒するほどの量でした。ちょっと思い出したうた…「筑紫野のみどりの道を進み行く10万の戦列。赤旗は春風にたなびき、歌声はそれにこだます」…今回は「東京の霞ヶ関を」でしたが。警察の青バスが数台、国会議事堂側に並んで止めてあったのですが、やがて移動していきました。どこへ行ったのかとおもったら、首相官邸前の車道と群集との間を遮断するかたちに並んで停車し、「バリケード」を作っていました。さすがに野田もこの大量の結集に恐怖したのでしょうか。

中東・アフリカのように、日本でも、マスコミの情報隠しに対抗して、民衆はツイッターなどで情報を共有してあつまったのですが、はたして今日のこのすごい「事件」を日本のマスコミはどの程度報道するのでしょうか? 結局中東・アフリカの「ご用マスコミ」と大してちがいのない、民主主義のなんたるかも弁えない堕落したマスコミばかりなのでしょうかね。原発事故の情報隠しのひどさは旧ソ連チェルノブイリより上を行ってますからね。


●20万人はちょっと大げさ 投稿者:まっぺん 投稿日:2012年 7月 1日(日)14時59分31秒 (同上

しかし警察発表の1万7千人というのもいくら何でも少なすぎますね。それでは正面の200メートル道路さえも埋めることはできません。ピークの時にはあの車道が全部人で埋めつくされていたのですから、1万7千人ということはありません。

ピーク時には、幅40メートルの道路いっぱいに人がぎっしり詰まって身動きがとれない状態でしたが、仮に1平方メートルに6人程度(満員電車に比較すれば空いている程度)で計算しても、幅いっぱいで6人×40m=240人になります。これが、首相官邸に向かう長さ200メートル以上を埋めつくしていたのですから、それだけで240人×200=4万8000人という計算になります。実際には、最先頭部分は幅も広く、人の密度がかなり高かったことは空撮映像からもはっきりしています。さらに付け加えると、この200メートルの場所は右側の国会議事堂のフェンス一帯に人がぶら下がっており、左側は植え込みの中や記者会館の敷地内、地下鉄出口横の路地にも人がぎっしり集まっている状態でした。

それに道路は200メートルだけではありません。その先から道は斜めに左右にわかれ、一方は国会議事堂正面方面、もう一方は六本木方面に向かうのですが、両方の歩道ともが人でいっぱいで、警官が制止しきれない状況でした。「歩行者がいますから通路を空けてください」と叫んでましたが、「こんなに人がいるのにどこを空けろっていうんだ!」とどなり返されて警官も答えられず、やむなく、車道側にはみ出すかたちで通路を空けていました。なお、その付近は首相官邸前付近よりも更にぎっしりと緻密に圧縮された形で人があつまっていて、ほとんど身動きがとれない状況でした。

六本木側へ向かう歩道は下り坂になっていて、そのままおりていくと「内閣府下」交差点にぶつかり、右へいけば首相官邸前につながります。その近くまで抗議の群集は集まっていました。つまり、内閣府や記者会館などのたてものがあるこのブロックを、ぐるりと取り囲んだ形で群集があつまっていたわけです。それらの長さを総合すれば700メートルくらいになります。そのすべてに群集がいたのですから、相当な人数となります。

群集はこれだけではありません。最先頭の、首相官邸前の道路と群集との間を警察の青バス数台が遮断してバリケードを作っていましたが、そこから右の方向、つまり国会議事堂裏手と、その向かい側の衆議院議員会館前にもかなりの人が集まっていました。そこにもここにも「再稼働反対」の旗をもって大勢の人々が集まっていました。

これらを合計すれば、官邸前の道路200メートルに4万8千人、その左右の敷地内やフェンスに3千人、国会議事堂正面方向に3千人、六本木方向の道路上に4万人、最先頭の広がった部分に2千人、国会議事堂裏手と議員会館付近に3000人。合計が9万9千人くらいになりますね。これがだいたい妥当な線ではないかと思います。

※最後に。そんなにあっちもこっちもぎっしり人で埋められているところをよく見て回れたものだという疑問が出ると思いますが、実際、歩行者と車道の間をすりぬけながら、警官に何度も「危ないから車道に出ないで」と言われる中を走ったり歩いたりしながら、前後に取材して回りました。特に大変だったのが、やっぱり官邸前正面の200メートル道路ですね。ほとんど身動きがとれないほど混雑した人の波をかきわけながら、ゆっくりゆっくり進んで移動していきました。それでも何度もぶつかったり足を踏んだり踏まれたりして謝ったりしながら動きました。

※あのねえ。赤ヘルでバリケードに向かって突進するどころか、主催者側があまりの群集の集まりにおどろいて、予定よりも1時間も早く「本日の行動は成功しました。帰りましょう」と呼びかけてるんですから、だめですよ。それから100人足らずのヘルメット部隊で何ができますか。それよりはそこに結集した群集の全てが「野田が再稼働を撤回するまで動かない」と、その場に座り込んで夜明かしすれば、大きく状況が変わったんじゃないでしょうかねえ。そんな状況になれば、マスコミもスポットで流すのではなく、臨時ニュースとして他の番組をキャンセルしてでも長時間流し続けたことでしょう。60年安保のころの映像なども混ぜながら。残念ながら、そういう指導ができる指導部がありませんでした。
(転載終了)

 ついでに下記の参考記事も。マスコミでは、朝日・毎日・東京新聞やTV朝日・TBSなどが世論に押されて官邸前の抗議行動についても割と取り上げ始めている一方で、読売・日経・産経などは今も数行のベタ記事扱いに終始しています。特に産経なぞは、最寄駅で起こった正体不明の発煙筒騒ぎを意図的に抗議行動に結びつけるような情報操作まで行いました。その中で、従来はどちらかと言えば財界寄りと見做されていた東洋経済が、下記記事ではかなり公正に取り上げていたのが目につきました。

(以下転載)
●首相官邸前で15万人の大規模デモ、原発再稼働に抗議、福島からも駆けつけ (東洋経済オンライン

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働を2日後の7月1日に控え、6月29日に首相官邸前(東京都千代田区)で再稼働に反対する大規模なデモが行われ、主催者発表で15万人の参加者にのぼった。
 
 総理官邸前交差点にはデモ開始1時間前の午後5時時点ですでに100メートル以上にわたり人びとが列をなしており、その後も交差点に向かう四方の歩道から参加者が集まり続けた。デモ開始から約1時間後には交差点の両車線が封鎖されるほどの巨大なデモにふくれ上がった。参加者は約2時間にわたり「再稼働反対」、「野田やめろ」などと声を張り上げた。

(写真)デモ開始直後の官邸前交差点(午後6時頃)
(写真)終了直前には参加者が増え道路を占拠した

 福島第一原発事故以降、ドイツでは25万人規模のデモが行われるなど、世界各地で大規模な抗議活動が行われていたが、当の日本では数万人規模の反原発デモは数少なかった。官邸前のデモも市民グループ「首都圏反原発連合」の呼びかけで毎週金曜日に行われていたが、4月時点の参加者は数百人程度だった。
 
 しかし、6月16日に野田政権が大飯原発の再稼働を正式決定すると参加者が急増。前回の6月22日には主催者発表で4万5000人(警察発表1万1000人)と膨れあがり、再稼働を目前に控えた今回はさらに3倍以上に拡大した。

 多数の参加者がツイッターやフェイスブックなどのSNS経由で集まっており、デモへの参加が初めてという声も多く聞かれた。
 
 ツイッターの呼びかけで東京都豊島区から参加した塚越仙奈さん(38)は「福島原発の事故以降、子どもに給食を食べさせられなくなった。ストレステストなども中途半端なまま原発が再稼働されることには怒りしかない」と語気を強めた。フェイスブックの呼びかけで参加した大学生の豊永拓人さん(18)は「原発は絶対にないほうがいい。デモでみんなの意見が政権に伝わるはずだ」と語った。

 福島県からの参加者も多く、郡山市から十数人のグループで来たという人見やよいさん(51)は「福島のことをなかったことにされたくない、という一心で東京にやってきた。福島の事故原因の検証も不十分なのになぜ安全だといえるのか」と激怒。大惨事が起きながらわずか1年あまりで原発の安全性を確保したとする政府への不信感を露わにした。
 
 人見さんは、所属する市民団体「原発いらない福島の女たち」のメンバーらとともに、29日昼から国会前で抗議行動を行い半日にわたり政権への怒りをぶつけた。

安全対策が放置された大飯原発再稼働

 大阪などの電力の大量消費地に電力を供給する大飯原発は、昨夏から再稼働の有力候補だった。政府は今年も原発の再稼働なしには今夏に関西で14.9%の電力不足に陥る、として再稼働を急いだ。野田佳彦首相は「安全性は確認できた」とするが、安全性への疑問は山積してる。

 昨年7月に欧州連合(EU)の導入を参考に決められたストレステスト(安全評価)の実施が不十分だという点だ。
 
 ストレステストは当初、1次評価と2次評価の実施が予定されたが、現状は1次評価しか行われていない。1次評価は想定を超える地震や津波に対し、安全上重要な設備がどの程度の余裕があるかを検証するもので、コンピューター解析など机上の計算にすぎない。
 
 2次評価は過酷な事故が起きた場合に、放射性物質を閉じこめることができるのか、構造的な健全性や機能について設計上の余裕を超えてどの程度安全性が確保されるか評価するものだ。
 
 当初、「運転の継続または判断を評価する」ものとして、11年末を提出期限としていたが、いまだ電力会社による提出はされていない。

 この点に関しては2月に、あの原子力安全委員会の斑目春樹委員長でさえも、「1次評価と2次評価はセット。安全宣言をするつもりはない。再稼働とは無関係」と発言し波紋を呼んだ。

 そもそも、本家のEUのストレステストは2次評価の内容に近く、2次評価がより重要だという専門家の指摘も多い。

 また、政府は福井県の要望に応える形で4月に「仮の安全基準」を策定したが、今後数年間かけて行われる対策もある。この安全基準は経済産業省原子力安全・保安院が出した「30項目の安全対策」が中心となっているが、そのうちのベント(排気)の際の放射能漏れを軽減するフィルター付きの設備の完成は2015年度までかかる見込み。災害時の対策本部となる重要免震棟などの建設もこれからだ。
 
 つまり、7月1日の再稼働の時点では、福島の事故を教訓とした対策が完了しているどころか、“経済産業省が作った安全基準”すら実施されていない「見切り発車」にすぎない。

 大飯原発を視察した福島瑞穂・社民党党首は「大飯原発の地下には活断層がある可能性もある。十分な検証をすべき」とデモの中で指摘した。

 このように課題が放置されたなかでの再稼働が目前に迫り、市民による抗議行動は活発化している。7月1日には市民団体が東京の新宿駅前でもデモを予定。このほか札幌や熊谷など全国各地で今週末にデモが行われる予定だ。

(図表)再稼働正式決定後にデモ参加者数が急増 再稼働をめぐる動きと主な抗議行動
 4月13日 政府が再稼働方針を決定
 4月14日 首相官邸前 約1600人(主催者発表)
 5月18日 首相官邸前 約1000人(主催者発表)
 5月25日 首相官邸前 約700人(主催者発表)
 6月1日 首相官邸前 約2700人(主催者発表)
 6月8日 野田首相「国民生活を守るため再稼働すべき」と記者会見で発言
 6月15日 首相官邸前 約1万2000人(主催者発表)
 6月16日 野田内閣 再稼働を正式に決定 首相官邸前 約300人
 6月22日 首相官邸前 約1万1000人(警視庁調べ) 約4万5000人(主催者発表) 
        関西電力本店(大阪市北区) 1580人(主催者発表)
 6月24日 千葉県船橋市(野田首相の地元) 約2000人(主催者発表)
 6月25日 野田首相「シュプレヒコールもよく聞こえている」と衆院消費増税特別委員会で発言
 6月29日 首相官邸前、関西電力本店 15万人(主催者発表)
(転載終了)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする