acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

北アルプス 黒部源流・赤木沢遡行

2015年04月28日 15時21分53秒 | 山行速報(沢)

2014年 9/12(金)~14(日) 天気:晴れ・晴れ・晴れ
北アルプス 黒部源流・赤木沢遡行に行ってきました。

メンバー:Apple・他1名の2人パーティです。
装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)

今回の登山行程は、前夜発車で常磐道=首都高=中央道=松本IC=R158=R417=道の駅上宝(車中泊)まで入る。

12日(金):道の駅上宝=有峰林道=9:30折立~14:30-45太郎平小屋~17:00薬師沢小屋(泊)

何度も天気でお流れになった黒部源流と赤木沢、やっと実施できたという感じだ。
北アルプスの最深部に入るので雨には慎重にならざるえないから仕方が無い。
夜に出発してゲートまで行くつもりが、眠たくて道の駅上宝までで車中泊する。

早朝に出たが山道は思いのほか時間がかかり遅い時間の入山になる。
駐車場はほぼ満車である。前にも歩いた登山道なので遅くなっても不安は無い。
登山道は来るたびに整備されてきて、神社の参道を思わせるぐらい歩きやすい。
日差しは強いが、秋の空気が爽やかで快適である。ついついよそ見して時間をくう。
じみちに高度をかせぐと有峰湖が見え、遠くに薬師岳が見えると太郎平小屋はもうすぐだ。
太郎平小屋に着くと北アルプスの山々が一望できる。
空気が澄んでるせいか、雲ノ平や水晶岳まで良く見える。
太郎山の方に進んで、薬師沢が見えるあたりから下降していく。
木橋を何本か渡り、湿原風の平らな場所の先を下ると薬師沢小屋に到着する。
登山客より釣り客が多い感じの山小屋である。
夜はにぎやかな宴会があちらこちらで遅くまでやっていた。

   
薬師岳登山口    有峰湖が見える   整備された登山道  太郎平小屋よりの薬師岳

   
水晶岳       薬師沢への木道  黒部源流の風景をバックに 薬師沢

  
薬師沢に架かる橋  湿原のような風景  薬師沢小屋

 

13日(土):7:30薬師沢小屋/入渓(黒部源流)~9:00-30赤木沢出合~10:55祖母沢出合~11:50-13:20小窓沢出合付近/下降~15:10赤木出合~16:35薬師沢小屋(泊)

今日は黒部源流を遡行する。
最初の一滴まで行ければ最高だけど、釣りもしたいので時間を決めて戻ることにする。
小屋の前の降りるとすぐ入渓となる。水は冷たいのでなるべく濡れないように遡行開始。
基本は左岸側を遡行すると小屋の人にアドバイス受けたけど、右岸を行った方が良さそうなとこは徒渉して進む。
そうするとほぼ水線通しでパンツまで濡れずに行くことが出来た。でも水量次第であるが。
赤木沢出合は遠くからでも分かる横に長い2m滝がある。
淵の水はグリーンに輝き美しく、一見の価値はあります。
今日は源流に向かうので右岸から滝上に出る。滝は天然の堰堤になっており堰堤を渡って左岸に渡る。
沢の流れ込み付近で竿を出してみるが当たりは無い。
ここからは滝は無く延々と河原歩きになる。しかし景色がいいので飽きずに進める。
所々で竿を出してみるが当たりは無い。岩陰に隠れているのだろうが魚影は薄い感じだ。
五郎沢と祖父沢を過ぎ、沢が入り組んだ原野のような感じのところで淵にイワナが沢山いるところを発見。
竿をだしてみるが、まったく食ってこない。何故?という感じだ。
こんどはテンカラ竿を出して毛鉤でやってみると一発で食ってきた。
今の時期は羽根物に反応するらしい。その後はバンバン釣れた。
(薬師沢小屋で確認したけど釣るだけは問題無いとのこと)
天気も良くまったりとしてしまった。最高の沢遊びになった。
時間もきたので、ここで遡行を終了して薬師沢小屋に戻る。

   
薬師沢小屋前のテラス ここより入渓する  黒部源流の河原  黒部源流でのスナップ

   
黒部源流の淵    ゴルジュ帯  赤木沢出合遠望   赤木沢出合の淵

   
赤木沢出合 2m滝  赤木沢入口の滝    2m滝の前で    2m滝上の淵

   
滝上から  ゴーロ歩き     五郎沢出合      沢が入りこんだとこ

 
テンカラでイワナを釣る 黒部のイワナは黒い

 

14日(日):7:00薬師沢小屋/入渓~8:25-35赤木沢出合(赤木沢)~9:10-20 3段20mナメ滝~11:00-20 30m滝~11:30二俣(右俣)~13:10-14:00湧水~15:00赤木岳~17:20-35太郎平小屋~21:15折立

今日は赤木沢を遡行する。
出合に着き左岸より水中をヘッツて赤木沢に入る。すべってドボンするが気持ちいい。
小さな滝を越えると、すぐナメ床歩きとなり水が澄んでいる。
しばらく行くと沢が開け最初の滝が表れる。おーという感じの美しい滝と淵だ。
滝はどれも直登可能で、どちらからでも登れる。
それからはナメ床と滝が適度な間隔で続く。景色はすばらしく天上の楽園だ。
簡単に遡行するのはもったいないと思える。のんびり行く。
黒部源流では誰にも会わなかったが、ここは沢山のパーティがいた。
一ヶ所直登不可能な30m大滝は左岸リッジより巻く。急だが木があるのでロープ不要です。
滝上すぐで二俣になるが右俣を行くことにする。
水涸れする手前でランチとお茶をし、景色をおかずにまったりする。
水源で沢装備を外して登山靴に履き替え草原を登り、ハイ松帯を薮漕ぎして稜線に出る。
あとは登山道を太郎平小屋に向かう。小屋に着くとだいぶ陽が陰ってきた。
予定は明日下山だが泊まるかどうか思案する。夜歩きも好きなのでこのまま下山する。
月明かりが無く真っ暗な登山道を下山するが、星がとても綺麗でした。
遅くに到着し充実の山行で一杯やって車中泊する。( _ _ )zzz

   
赤木沢に入る    赤木沢に入るとナメ床が      20m斜滝でスナップ

   
ナメ床が続く 連瀑の滝上より 斜瀑は続くよどこまでも 釜のある10m斜瀑

   
トヨ状10m斜瀑 滝上より    黒部五郎岳が見える トイ状の斜瀑の二連続

   
ナメと緑が美しい 斜瀑の連続  20m斜瀑       岩壁が見える

   
30m大滝  滝上を回り込む   右俣の7m滝 右俣の5m滝上より

   
源頭の風景になる  稜線がかすかに    右俣の水源    薬師沢源頭が見える

  
稜線より薬師岳   黒部源流の山々   太郎平小屋

 
夕闇が迫る     薬師岳登山口に到着

by Apple

 


北ア 白馬岳~不帰嶮~五竜岳縦走

2015年04月28日 09時47分54秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2014年 7/25(金)~27(日) 天気:晴れ・晴れ・雨
北ア 白馬岳~不帰嶮~五竜岳縦走に行ってきました。

メンバー:Apple・他1名の2人パーティ
装備:補助ロープφ6.0×12m


今回の登山行程は、前夜発車で常磐道=首都高=中央道=安曇野IC=R147=R148=白馬第2Pまで入る。
25(金):白馬第2P=7:00猿倉~7:50白馬尻~13:00-40村営頂上山荘~16:15-30白馬鑓ヶ岳~17:30天狗山荘(泊)

学生のころ白馬山荘と五竜山荘でバイトしていたM君、不帰嶮を越えたことが無いのが心残りとのこと。
その願い私が叶えましょう。
せっかくだからついでに八峰キレットも越えて鹿島槍ヶ岳も制覇しようと計画を立てる。
高い所は苦手のようなので一応簡易ハーネスも準備する。(私も苦手)
後は天気のよさそうな梅雨明けを見計らって休みを取ってもらう。

混雑の猿倉から出発するが登山道も人が多い。ハイシーズンはこんなもの?
しかたないのでガンガン飛ばす。100人以上抜いて白馬尻小屋に到着。
ここから雪渓歩きなので抜くのも大変だけど飛ばして行く。
寝不足と始めの飛ばし過ぎが効いたかM君どうも体調が悪いよう。
大雪渓の雪が切れる所で超~大休止する。
村営頂上山荘に着くと私の足の調子が悪くなり、ここでも大休止する。
天気は良いので白馬岳は止めて、天狗山荘まで進むことにした。
最悪ビバーク可能なように水は多めに補給し出発。
それからはかなりのペースダウン。(>_<)
杓子岳はトラバース、白馬鑓ヶ岳はトラバースできないので山頂を踏む。
なぜかM君は元気になりルンルンと歩く。
天気は微風快晴で天気が崩れる心配もないので、景色と花を愛でながらスローに進む。
暗くなる前には小屋に到着。
天狗山荘は食事も良く、ゆったりと泊まれる良い小屋でした。


白馬尻から大雪渓を見る

  
大雪渓は大行列   今年は雪が多い   広大な花畑

  
頂上小屋に到着 水場の雪渓の先に白馬山荘 頂上小屋のテント場

   
花と白馬岳     白馬三山の稜線  白馬鑓ヶ岳をバックに 杓子岳のトラバース道

   
急登    杓子岳と白馬岳   白馬鑓ヶ岳山頂   天狗山荘に到着

 

26(土):6:45天狗山荘~7:05天狗の頭~9:05不帰キレット~11:50-12:40唐松岳~13:05-15唐松山荘~15:50五竜山荘(泊)

今日は、第1の目標の不帰キレット越えである。
天気も良く風も微風である。
天狗の頭を過ぎ天狗の大くだり手前までは平凡な縦走路を歩く。
不帰キレットへの下りは急で長いガレ場で、落石に注意しながら進む。
キレット鞍部は平坦で休むには丁度いい広さがある。小休止。
振返り大下りを見上げるが、ここは登りたくないと思える。
一峰~不帰嶮~二峰尾根~二峰が核心であるが、危ない所は2ヶ所のみで慎重に登れば問題ない。
M君もロープ不要とのことなのでフリーで登る。
唐松岳に着くと大変な混雑で、写真を撮ってさっさと下る。
唐松山荘を出発すると、またまた足の調子が悪くなった。
歳のせいか昨日の足の疲労が回復しないようである。
天気は良くガンガン照りの中、ヘロヘロになりながらスローに進む。
やっとこ小屋に到着。
さすがに知り合いはもう居ないようだが小屋はまったく変わってないとM君は感慨深げだった。
夕食のいつものカレーはまったく変わっていなかった。

  
天狗小屋での御来光 朝焼けの白馬鑓ヶ岳 朝焼けの雲海

   
天狗の頭への稜線  雲海と八方尾根   天狗の頭      天狗の大下りへの稜線

   
天狗の大下りへ   不帰キレット   不帰一峰   天狗の大下りを振返る

   
不帰嶮   不帰二峰      不帰二峰を振返る  不帰三峰をバックに

  
唐松山荘    岩場は渋滞している 五竜山荘に到着

 

27(日):8:00五竜山荘~10:15中遠見山~11:50ゴンドラ上駅=12:10白馬五竜スキー場

昨夜は大分風が強かったらしい。テント泊の人たちはあまり眠れなかったようだ。
五竜岳山頂は風速15mは越えているだろう。雨も強くなりガスも出て視界は悪い。
下山を決め、ここから白馬五竜スキー場に向かう。
白岳を越えるには強風で大変だったが、西遠見山を過ぎるころには風は収まってきた。
雨の中の視界の無い遠見尾根は平凡で長くて飽きる。
中遠見山あたりを過ぎた頃から晴れ間が見えるようになったが、稜線は雲の中である。
エスカルプラザに着くと前に来たときよりすごく綺麗になっていた。
八峰キレット越えはまた次回ということで、温泉入って信州そば食べて帰路につく。

 
山荘を出発する   中遠見

by Apple