acc-j茨城 山岳会日記

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早池峰アイオン沢スキー登山

2015年03月31日 09時49分04秒 | 山行速報(山スキ-)

日時:2015年3月28日(土)

メンバー :kim 他2人

コース    :区界道の駅(6:00)~駐車場所(6:15)~夏道登山口(7:10)~林道ゲート(7:40 )~アイオン沢(8:45)~事業看板(9:20)~頂上(12:30/13:00)~事業看板(14:00)~ アイオン沢(14:40)~ゲート(15:15) ~夏道登山口(15:30)~駐車場所(16:30)

早池峰山の北面にアイオン沢と呼ぶ名前の沢があるのを御存じですか?

1948年9月に日本を襲った大型台風21号が岩手県の三陸沖を進み、岩手県では北上川やその支流が氾濫し、死者・行方不明者が700名を超える大きな被害を発生させ、早池峰山北面の沢では大きな土石流が発生し、広大な荒廃地が出現した。後日、この台風にはアイオンと名前が付けられ、この台風で土石流が発生した沢にはアイオン沢と名前が付けられた。

積雪期に山スキーで早池峰の頂きに挑むルートとして、このアイオン沢を登路とするコースがあり、積雪期早池峰の頂きがワンディー登山が可能なコースです。

夏道登山口までの林道は路面が露出している所があり、雪が無い所をシールで歩く場面があった。夏道登山口から林道ゲートまではシール登高で進むが、真新しい熊の足跡があった。

アイオン沢に入り林道看板までは左岸を登るが、今年は積雪が多いので途中から沢の中を進む事が出来て、密な樹林帯に苦労する事は少なかった。

林道終点の看板付近では、青空に輝く太陽の下、これから登るアイオン沢を見上げると、崩壊地の左側に白い急斜面が上部まで続き、登高意欲が湧いてくるのを感じる。

アイオン沢下部急斜面の登高は避けて、尾根を一つ越した沢状の所をシール登高した。アイオン沢下部急斜面を越してからは、右手に見える1,522mピーク寄りに進み、早池峰と中岳の稜線を目指して登った。

稜線上の1,850mのピークを早池峰の頂上と勘違いして頂上に着いたと思ったが、左方に更なる高みのピークがあり、決意を新たにして疲れた体に鞭打ってスキーで頂上に向かった。

早池峰頂上付近は、岩(石)に雪が付着して、さながら樹氷を思わせるスノーモンスターの中を進み、6時間の登高の末、念願の早池峰頂上に到着。

頂上には他の登山者が見られず、我々3人で早池峰の頂上を満喫出来た。

頂上付近はアイスバーンになっていたので、シールを装着したまま滑走開始。

シールを外してからはお待ちかねの大滑降だが、アイスバーン、ストップ雪、グサグサ雪と変化する雪質に対応する脚力が残っていなかったので、幾度か転倒しながら苦戦した滑降になってしまった。

事業看板からは、残っている体力を考慮して、林道を滑降した。帰路の林道では雪解けが進み、スキーを脱いでザックに括りつけて歩行するシーンが多々あった。

車を駐車した所に戻った時には、3人とも疲労はしていたが、心の中は満足感で一杯であった。

 



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