acc-j茨城 山岳会日記

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厳冬期岩手山 ワンディ登山

2015年03月11日 21時24分44秒 | 山行速報(山スキ-)

厳冬期岩手山 ワンディ登山挑戦記                    

1、日時 2015年2月28日(土曜日)
2、メンバー kim 他3名
3、行動時間 相の沢駐車場(6:50)~砂防ダム(7:40)~スキーデポ地点1,586m(11:15) 
     ~最高到達1,740m(12:00)~スキーデポ地点1,586m(12:30~13:00) 
     ~砂防ダム(14:00)~相の沢駐車場(14:15)


前日、盛岡は春を思わせる湿った雪が降り続き、沿岸地方は快晴で強風が吹き荒れ、山には湿った新雪が降り積もったが、日曜日は悪天が予報されているので、今日の土曜日がワンチャンスと判断しての山行が実行された。しかし、樹林帯のラッセルに時間を採られると時間切れになったり、頂上付近に強風が吹き荒れていると上部はアイスバーンになっていて手強いし、悪天で視界が悪いとホワイトアウトになる等で、厳冬期の岩手山をワンディ(1日)で登頂するのは至難の業だと思うが、先週に登った白い桃源郷八幡平の余韻が残っている3文字名前の中高年の星テレマーク4人組が、今週は2月最後の厳冬期岩手山の頂を目指して相の沢駐車場に再び集結した。
シールを装着して雪の中に歩を進めるとスキーが20Cm~30Cm位沈み、ラッセルのアルバイトを強いられる一日になりそうだ。しかし、中高年の星3文字名前のテレマーク4人組は先頭を交代しながら黙々とラッセルに励み、確実に高度を上げて行った。


山の神も我々中高年の星テレマーク4人組を見捨てず、雲が流れて徐々に青空も見えるようになり、風も弱まってきた。しかし、上部に行くにしたがって雪も深くなり、スキーでのラッセルが辛くなり、先頭を交代する頻度が多くなってきた。
 途中で小さな沢を横切る所では、今日の雪質では雪崩の心配は少ないが全員同時行動は控えて、先頭がラッセルして横断するまで見守り、安全を確認してから残りのメンバーが沢を横切った。
少しでも雪崩の懸念がある場所では、登高時も滑降時も1人づつ行動して残りのメンバーは、その行動を見守り、万一の場合には速やかにアクションを取る事が必須だと思う。


小さな沢を横切った対岸の尾根には白いオープンバーンが広がっているが、少しでも雪崩のリスクを回避する為に樺の木々の中をラッセルして進むと、雪面の状態に変化が見られ、アイスバーンの所も現れるようになってきた。上を見ると所々には這松の葉が見られ、更に上部には岩が出ているのでシール登高を断念してスキーをデポし、テレマークブーツにアイゼンを装着してツボ足で更に高みを目指した。しかし、雪が締まっていない場所では膝まで雪に潜り、疲れること甚だしく、時間だけが過ぎ去って行くように感じられた。


岩手山の頂上は遥かかなたなので、御神坂コースとの合流点を目標点に定めて登高を続けたが、1,7400m地点で断念した。やはり厳冬期岩手山の頂は遠かった。
スキーデポ地点まで戻り、シールを外したスキーをブーツに-装着して滑降モードに切り替え、お楽しみの滑降開始。しかし世の中は甘くは無かった。

                         
最初はシュカブラ状のところで脚を取られて転倒したり、昨日降った湿った雪が更に重くなり思うようにターンが出来ず、今日は修行モードの滑降になりそうだ。


直滑降、不格好、斜滑降、と各自が持っている引き出しから応用技術を引っ張り出して、重い湿った雪の樹林帯を滑ると太股がパンパンに張り、途中、大休止をして無事滑降終了。
今日の修行モードの雪質の中、怪我もなく無事に滑降できた中高年の星テレマーク4人組の老練なテクニックに脱帽。



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