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acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

北アルプス後立山連峰 鹿島槍ヶ岳赤岩尾根(敗退)

2018年12月07日 07時00分09秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018/12/1(土) 天気:曇り時々雪

メンバー:szt(単独)

装備:冬装具一式

7:00基点P→7:16大谷原P→8:24西俣出合→11:10高千穂平→13:55 2278m付近?→15:05高千穂平→16:43西俣出合→18:00頃基点P

 

 去年のシーズンは結局ほとんど冬山に入らなかった.今年はもう少し雪に氷に戯れたいと思っている.思っているならどんどん行かねばならぬところ.そこで今シーズンの冬初陣はちょっと背伸びして北アルプス.結果は,背伸びしすぎて芳しくないものに..今回の山行報告,力及ばずの敗退記となっております...

出発は前夜19時過ぎにつくばを出発.前々日木曜日のロープワーク練習は疲れなかったものの,残念ながらその夜はイマイチの眠り.そのうえ金曜日の朝に荷物をまとめ,当然のことながら金曜日はお仕事.どうやらこれで疲れが抜けきらなかったらしく道中やたらと眠気が襲ってくる.今回の山行が単独ということもあり高速代はもちろんケチりたい.すると当然下道の割合が多くなるのだが,高速に乗る前の道の駅おかべで早くも仮眠タイム.その後も高速のSAでもう一度仮眠タイム.なんとか1日未明に現地に到着すると,大谷原登山口へは冬期通行止めとなっており,そこからほど近い駐車場に車を停めてもう一度仮眠をとる.

[① 寝不足などによる体調不良]

うつらうつら窓の外を眺めると,雨.寝不足と運転の疲れもあり全くテンションが上がらない.「今日はやる気しね~」と思っていると,6時過ぎに車が止まる物音が..「せっかくここまで来たし準備するか~」とノロノロとようやく準備に取り掛かる.後から車で来たパーティは3人組.その3人パーティから遅れること15分程?の7:00に駐車場から歩き始める.

大きな駐車場に車を停める.ここはスキー場の駐車場?

15分程歩き,大谷原登山口に到着.全く雪はない.下山時にここまで車が1台入っていた.しばらくそれが可能な雰囲気だ.

雪ないっすね~

朝にちらついていた雨は落ち着いているが,山の上部はガスの中.風が強いという予報もあり,天気は悪そう.翌日は晴れの予報で回復傾向なので黙々と林道を進む.

上は天気悪そーです.

林道にも雪は全くございません.

8:30頃,西俣出合に到着.

[② 必要以上に重い荷物]

上がどんな感じかわからず,「歩荷訓練もしてしまえ~」と水を3L程汲む.ちなみにここは堰堤の下部がトンネル状になっており,渡渉の必要はない.行きではそれを全く知らず,石を飛んでつないで沢を超す.

西俣出合の堰堤.

登山道を忠実にたどると,トンネル状になっていてここを通れます.

西俣出合を過ぎるとひたすら登る.雪がちらほら見え始め,ようやく冬山の雰囲気になってくる.それでもおそらく雪の量は少ないのだろう.高千穂平までの途中多いところで足首が潜るくらい.

道標がありホッとする.

所々,こんな階段がいくつかありました.

ここまでくると冬山に来ている雰囲気に.

ここら辺で足首くらい?北アルプスはサラサラで潜る雪なのだね.

どんどん登り,高千穂平に到着.この時点で11時過ぎ.ここまでは雪が少ないこともありまずまずのペースか?

[③ 風と陽射しのない環境で体が冷える]

それでも荷物は重く,汗をいっぱいかきいつもに比べ体調は良いとは言えない.そしてこのあたりから樹林はまばらになりところによっては風が強まる.一応天気予報では明日以降は回復傾向.しかし初日は風が続きそうな予報.立ち止まると体が少し冷えてくる.

また気が疎らになってきたこともあって,多いところでは雪は膝辺りまで.サラサラ雪のためすっぽり潜ってしまう雪質も,歩いていくには消耗する.

高千穂平周辺の雪はそこそこあったかな?この日は風が強くテントを張る気がしない.

高千穂平を過ぎると樹林帯は疎らに.風が吹きつけて寒くなってきます.

何かが巻いてある木の向こうにも一張り分のスペースあり.ここもちょっと風が強そう.

ご覧の通りガスに包まれ展望は無し.

高千穂平から2~3時間で稜線に出られるかと踏んでいたが,途中ピッケルを出したり,雪に潜って足を取られたり,アイゼンを出したり,ルートがイマイチわからず脆い尾根上をトラバースしたりと予想以上に時間がかかる.

高度計で2,300m付近まで来ると少し天気が落ち着いて視界が効くようになり,ようやく稜線と思われるところまで見通せるようになる.残り標高150m,そして時間は14時..鹿島槍に初めて来ることもあってルートはさっぱりわからない.ここまで来たら上まで抜けて小屋に行く以外選択肢はなし...①~③が原因か,この日はやけに息苦しくなんだか頭も痛くなってきた.「16時までに稜線へ抜けられるかな~,,,帰るか..」

今回は最悪冷池の冬期小屋まで行きたいと思っていたが,なんだか嫌な感じがするので結構あっさり帰ることを決断する.途中にテントを張って翌日稜線までのルートを偵察するということができなくもないが,今朝起きた時の体の感じと気持ちのノリを思い出し,ここで無理をしても得るものの方が少なそうと判断して駐車場まで引き返すことにする.

当日の最高到達点より.もう少しで稜線なんですが仕方ありませんね~

印はあるもののここからのルート取りがイマイチわからず.脆く足場もなくで通過になかなか緊張した.

引き返すとなっても最高到達点付近のルート取りがイマイチわからず,来た道を戻るものの気を抜くとなかなかの高度を滑落する感じになる.この日はメットも被っていないので慎重に移動.ラッセルしたところはほとんど雪で埋まっているため,道を間違えないように下ってゆく.

下るとなると今までの息苦しさが嘘みたいになくなってしまう.「あんなに苦しかったのは北岳以来かな~?,でもあんな風に頭痛くならなかったよな~」とここまでを振り返り敗退の原因をあれこれ考え,①~③を導き出す.そしてもう一つのことが頭に浮かぶ.

[④加齢による機能の衰え]

冬山にもう少し多く挑戦していたころは,移動も含め今より日程に余裕があったのは事実.しかしあれから3年近く経っている.仮に同じような準備をしたとしても確実に体は衰えているのだ.「体を鍛えることも含め正しい準備をせず,雑な準備ではその不足を補えない年齢になっているのだなぁ」と思いつつ登山道を下ってゆく.

下山のタイミングでは少しずつ天気が少しずつ回復?

あれが鹿島槍の東尾根?正直よくわからない.

堰堤のトンネルの中から.外がのぞけるようになっています.

今シーズン最初の雪山山行は残念ながら敗退となった.敗退することには必ず原因がある.このルートで次の機会があるのかはわからないが,もしもあるのならこの経験を生かして次はうまくクリアしたいものだ.これから始まる冬の時期の山行に向けて,問題点が明らかになったよい経験だったと思えるように,修正していきたいものですなぁ...

szt


位ヶ原(乗鞍)

2018年04月25日 01時00分53秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018.4/21(土)~4/22(日):kei2、他2名

 

三本滝駐車場からスタート。
かもしかゲレンデの急登を登り、ツアーコースを通って位ヶ原山荘へ。

9時30分に位ヶ原山荘に到着。
初日はここまで。明日に向けのんびり、まったりと贅沢な時間を過ごす。

 

翌朝2時過ぎに起床。身支度を済ませ3時出発。

大黒岳山頂に4時到着。
夜が明ける前に急いで夜景撮影。(剣ヶ峰)

 

今回は1ペアのみ雷鳥発見。

 

何度見ても、期待を裏切らない可愛らしさ。
出会うまでは大変だけど、大満足Good!


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


竜ヶ岳

2018年02月05日 22時35分56秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018.2/4(日)

メンバー:F田、kei2

 

登る前からとんだアクシデントに見舞われた。
本栖湖キャンプ場に併設された登山者用の無料駐車場を起点に出発する予定だった。
車道より一段下がった広い駐車場は金曜日に降った雪で辺り一面真っ白。
先行車に続き駐車スペースに入ったのはいいが、果たして出られるだろうかはてなマーク

入れ違いで脱出を試みる車がすぐさま『スタック』。脱出不能ドンッ
数人で押して、ようやく脱出。

自分の車もすぐに脱出を試みるが失敗がーん
一度バックをして、再び前進するも車道に出られず・・・がーんがーんがーん
数人で車を押してもらい、ようやく脱出成功。車DASH!
(※ 後で分かった事だが、脱出不能車が続出したのか、入口付近は除雪されていた。)

結局、湖畔ルート入口付近のゲート前に駐車。
(※冬期通行止めの為、ゲート封鎖。)

8時ゲート出発し、キャンプ場横の道を進んで行くと「登山道入り口」の看板を辿り、登山口へ。

針葉樹林帯尾根の小ピークにベンチがあり、木々の間から本栖湖が眺められる。

 

笹に覆われた道を進んで行くと、徐々に展望が開け、東屋が建っている展望地に到着。(石仏が祀られている)
富士山の眺めも良く、小休止に丁度良い。(この日は、ちょっと雲が多かった)。

山頂までずーっと笹に覆われた道。

山頂バンザーイ

滞在時間40分。 景色を満喫。
富士山はもちろん、八ヶ岳、南アルプス、駿河湾などの絶景。

ふかふかの雪に大はしゃぎ

決めポーズ

無事到着でーす。

ふかふか雪遊びに大満足。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


三ツ峠山

2018年02月01日 21時28分45秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018.1/28(日):kei2、他2名

 

【コース】

三ツ峠登山口P~四季楽園~三ツ峠山~四季楽園~三ツ峠登山口P

 

仲間の1人がTVで観た三ツ峠山からの富士山の眺望を 「自分の目で見たい!」 ということで計画。
4つの登山ルートがあり、パワースポットでも有名な山。
しかしながら、仲間の1人が前夜足を痛めてしまい最短ルートに変更。

雪が少なく締まっているので、ノーアイゼンでも登れてしまいそう。
でも、2人は初アイゼンということもあって、歩行の練習も兼ねて装着して行くことに。

あまり風もなく穏やかな山頂

富士山の撮影会。薄曇りでちょっと残念。

 

おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


入笠山

2018年02月01日 20時52分00秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018.1/27(土):kei2、他2名

 

新人2名、冬ならではのスノーシュー雪山ハイクを体験させてあげたく、入笠山をチョイス!
富士見パノラマリゾートは、ゴンドラリフトで一気に1780mの標高まで運んでくれるので、
入笠山の山頂1995mまでの標高差215mと楽チン山行。

彼らは未体験ゾーンの氷点下14度

360度の大パノラマを堪能(八ヶ岳方面)
他、中央アルプス、南アルプス、富士山など・・・

童心に帰って、ウキウキしながら雪を踏みしめながらの下山。

天気は晴天! スノーシューデビュー投入日和。
欲を言えば、もう少し雪が欲しかった・・・。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


安達太良山

2018年02月01日 19時55分34秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2018.1/14(日)~15(月):kei2、他2名


3年振りの冬のくろがね小屋。
例年になく寒い日が続きているので、源泉掛け流しの温泉がとても楽しみである。

【1日目】

前日のトレースがしっかり残っているうえ、雪も締まっている。
くろがね小屋までノーアイゼン。

条件が良かったお陰で2時間ちょっとで小屋に到着。
小屋から空を見上げると雲の流れは早く移動している。

午後から風が弱まる予報という事で
タイミングを見計らいアイゼンを装着して小屋を出発。(-10℃)

まだ風が強いので、峰の辻から直接 安達太良山頂を目指す。

山頂は貸し切り状態。
寒くて早々に撤退。
牛の背経由で山小屋へ戻ることに。

いつもよりエビの尻尾の出来が小さい。


源泉掛け流しの温泉で、冷えた体は芯からポカポカ。

豚バラ白湯鍋で新年会

 

21時に消灯で寝床に入るが、あまりの寒さで目が覚め、1枚ずづ服を着ては寝るがまた寒さで起きてしまう。
こんな事 今まで一度もなかったのに、それほど今シーズンは寒い。
皆口々に寒くて眠れなかった。と・・・

 

【2日目】

帰りはせっかく持ってきたスノーシューを着けて下山。

小屋付近は積雪2m以上もあるとのことだったが、例年より積雪が少なく今までで一番歩きやすかった。


おつかれさまでした。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


碧岩 三段の滝 アイスクライミング

2017年02月06日 20時27分51秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2017/1/28(土) 天気:晴れ

メンバー:N島,szt

 

どうにも今シーズンはアイスクライミングに対する意欲がなかなか沸いてこない.雪山以外はフリーでもボチボチ登っていようかと思っていたが,集会でN島さんがアイスに行くということなのでお供をさせてもらうことにした.

前日つくばを出発して,道の駅なんもくに車中泊.朝食を済ませて向かったのは立岩3ルンゼ.

駐車場に車はなく,林道を進み堰堤を超えてみるとルートガイドにある沢沿いの作業道は倒木した杉の下敷きで全く見えない.

とてもじゃないが3ルンゼまで向かう気がしないということで,堰堤から見える1ルンゼに近づいてみたが,,,

氷は薄く登れる気配なし.1パーティ2人組が倒木の杉の中をためらいもせず進んでいったが我々は転戦を選択.

そして向かった先は碧岩三段の滝.

駐車場には一台車がとまっていて,クライマーかと思っていたら観光客の様子.滝の具合を聞いてみると,氷の下に水が流れていると...

まぁとにかく行ってみようということで,遊歩道を歩いていくとお目当ての三段の滝に到着.

確かに水流は見えるがハーネス,ガチャ類をつけて滝へ向かってみると,,,

何とかF2が登れました.話のネタになったので今日はこれにて終了となり,今シーズンのアイスもこれで終了??

氷が発達していれば初心者向きの滝でした.でも,今後凍ることってあるのかな?

 

szt


塩見岳

2017年01月14日 17時00分00秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2017/1/7-8 天気:晴れ→雪

メンバー:szt(単独)

 

 今は長期の遠征をするとなると,年末年始か5月の連休くらいしかなくなってしまった.だから今シーズンは聖にでも行こうとおもっていたら,事前の準備不足であっさり敗退.正月は思いがけずのんびりすることになってしまった.それでも成人の日の3連休があるじゃないか.体力も余り気味だったので,2泊3日の計画で年末年始山行のプランの一つだった塩見に行くことにした.

1/7(土) 天気:快晴

5:46,冬季ゲート手前に車を置いて歩き始める.ここから鳥倉登山口までひたすら林道歩き.年末の事を思えばまぁ短いかな?約2時間で登山口に到着.雪はほとんどない.水分補給&栄養補給をして7:51に登山道を登り始める.

ちなみに登山道はこんな感じで,雪はなし.

豊口山とのコルから北側に回り込む辺りから登山道が凍り始めるため,慎重に足場を選んで歩いていく.

途中にルンゼ上のところが何か所かありそこは雪で道が埋まっていたが,それ以外は年末年始のトレースがばっちり残っている.今回の3連休は中日の午後~夜で荒れそうな感じなので,帰りのポイントになりそうなところもチェックしていく.ルンゼのところは何か嫌な感じである.

ラッセルなどしないものだからどんどん進んで,塩川小屋との分岐には9:41に到着.よく見てみると,塩川小屋方面から歩いてきている強者もいるようだ.お疲れ様です.

ここら辺からつづら折りに高度を上げ,途中中央アルプスの山々や塩見を眺めつつ,三伏小屋には10:02に到着した.想像以上に速いペース.まぁ,年末年始からこの日まで天気は安定していたしね.歩かれた皆さんのおかげです.

翌日の天気がいつから崩れるのか予測できないのでまだまだ進む.ここら辺からは南アルプスの山々の景色が素晴らしい.天気も最高でいい眺めである.眺めを楽しみながら歩いているうちに三伏山に到着.ここで10:19.

年末年始の聖は惜しかったけど,こんなにいい天気ならここに来てよかったかもと思えるほどいい眺め.

まずは塩見岳.頂上まで行けるかな~?

続いて仙丈?

次は北岳方面?

もうちょっと手前に引いてみたりして.

あ~景色が本当に素晴らしい.できることなら今日塩見の頂上まで行きたいものだ,などと欲が出る.

そんなことを考えながら順調に進んで,10:59にはBCにする予定だった本谷山に到着した.

さて,ここで一考.この分なら山頂まで行ったとして5~6時間くらいで戻ってこられそうな気がする.う~ん,去年の五竜の事もあるし慌てるといいことなさそうな気がするしどうしよう.

ちょっと写真でも撮って頭を冷やそうということで記念撮影を進める.

富士山が少しだけ見える.あー,今日頂上まで行って富士山みたいな~

ずーっと見えていた中央アルプスも素晴らしい.来年は空木岳に登ろうかな~?

それとも木曽駒から宇津木への縦走もいいかな~?

なんてことをしていたら少し落ち着いた.今日は計画通りここまでにしましょう.焦って今日アタックすると五竜の時じゃないけど何かやなこと起きそうだからね.

ということでテントを建て,一服したらその先を少し偵察する.

所々でビューポイントがあり,南アルプス南部の山が輝いている.中々の迫力だ.そしていつものことながらその迫力を全然伝えられない.残念極まりない.

それでもまぁご覧ください.

本谷山から先は踏み跡はしっかりしているが,事前に調べたルートと違うみたい.どうしよう?まぁ明日考えよう.

明日は天気が悪そうだからこんな景色は今日で最後だろうな~と思いながら,テン場から最後に塩見をアップでパチリ.

 

 1/8(日) 天気:曇り→雪

本谷山をベースにしたおかげでスマホに電波がしっかり入る.天気予報では昼までは何とか持ちそうである.昼過ぎから飯田は小雨となっているが迫っているのは南岸低気圧.どのくらい荒れるのかは予測がつかない.林道の下りを考えるとできればあまり雪の積もらないうちに下の村まで降りたいところである.であれば昼前にここをたたんで下に降りるつもりくらいがいいのでは?

そんな感じで,2:30起床.前日は明るいうちから横になり,夜も結構眠れたので疲れはかなり抜け体はだいぶ楽になった.朝食を摂り4:00にテントを出発した.出発直前に4人パーティが通り過ぎる.その人たちの話だと夏道がしっかりついているからそのトレースをたどるようだ.自分も舗装道路並みのトレースを歩いていく.

ザクザク進んで,塩見新道と夏道の分岐に5:11到着.

ここからは尾根を上がっていく.風は冷たくなってくるが昨日同様それほど強くない.

塩見小屋の少し手前でジャケットの中にフリースを着込み,ストックからピッケルに持ち替える.

塩見小屋を5:35に通過.

初めて塩見に来るものだから天狗岩がどれだかさっぱりわからない.トレースらしきものをたどっていく.薄い岩の上に雪が氷化していてアイゼンを履いていても歩くのがいやらしい.トラバースもところどころ出てきて結構歩きづらい.これならアックスも持ってくるんだったなどと思いながら淡々と頂上を目指していく.夜明けだってもうすぐなのだ.

登りやすそうなところを淡々と登っていき塩見岳西峰に6:42到達.あー富士山が見える.

富士山だけじゃなく仙丈,甲斐駒,北岳がそして南アルプス南部の山だって見える.昨日ほどの景色ではないけど頂上からの眺めはまた味わいが違う.

写真を撮ったら東峰へ移動.

富士山が見える.

聖からだったらまた違ったのかな~,昨日の山頂からなら全然違ったのかな~なんて思ったりしたけど,ここまでこられてここから富士山眺められるんだからそれはそれで良かったんだろうな~

天気はこれから崩れるからこんな眺めともお別れだな~

これからの事を考えて7時前にはさっさと降り始める.下りは慎重に.

焦っていたつもりはなかったのだが下りの途中で2回も転倒.危ない危ない.危うく滑落である.

氷化したところが多いこと,岩の上に薄く氷雪がのっていること,そして去年岩に激突して痛めた左足首の可動域が狭く,左でステップした時の左脚の反応が悪いこと.これらが重なって下りはとても苦労した.左脚のトレーニングをもう少ししないとね.

明るくなってくると塩見小屋周辺の雰囲気がようやくわかる.なるほど,ここで幕営するのは風が強いと辛そうだ.幕営禁止というのもうなずける.ここで7:50.

ひたすら登ってきたトレースをたどってBCまで戻っていく.ごらんのとおりトレースはバンバンだ.

9時過ぎにはBCに到着.事前の予想通りの時間で戻ってこられた.とっとと撤収して10:10には本谷山を後にする.

10:57三伏山を通過.三伏小屋までもう少し.

ここら辺から3,000m近いところには雲がかかってくる.

南アルプスの南部方面はこんな感じで,

塩見岳だって怪しくなってきた.

三伏小屋に11:10到着.ここら辺から小雪がちらつき始める.予定通り下山しましょう.

登山口に降りたのが13:04.ここら辺から雪の勢いが強くなってくる.

夏場のゲートでこんな感じになり.

冬季ゲートの駐車場に着いたのが14:51.冬季ゲートまでの道のりが思った以上に長かった.ほぼ2時間.行きと大きく変わりなし.あー疲れた.そして思っていたより雪降ってますぜ.やっぱり今日降りてきてよかったよ.

麓の村に最後の最後でタイヤを滑らせながら降り立ってようやく一安心.つくばまでの帰りの道中だって雪はじゃんじゃん降ってるし,中央道は途中通行止めになってるし,家に着いたのは翌日の2:30過ぎだった.

それでもいい景色を見られたし,頂上に行くことができたし,危ない目にあって課題も見つかったし,充実した山行だったのかな?

 

szt


日光白根山

2017年01月13日 19時56分19秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2016/12/10(土) 天気:雪

メンバー:szt(単独)

 

 随分と報告を書く気にならず,ようやく昨年の分を載せる気になったので報告を.

この時の計画はあくまで日帰りで日光白根山だったが,天気予報はよくなかったので年末年始のトレーニングの意味で行けるところまで行くつもりだった.

ルートは通行止めになる前の金精峠から五色山を経由するもの.当日車を運転していけば,湯ノ湖を過ぎたあたりから雪と風がひどくなる.金精トンネルの登山口を出発したのは7:00過ぎ.風が吹き荒れていてなかなかの迫力だった.

金精峠までは1か所いやらしいトラバースがあったものの取り立てて雪は多くない.7:40には金精峠に到着する.

ここからは尾根を西側から回り込むため風が強く吹き抜ける.夏道をトラバースした後に急登があり時折膝くらいの積雪量.傾斜も急なので積雪が多ければ急登は雪崩そうなところもありやな感じ.稜線近くまで登っていくのはいいけれど,下りはルートを見つけるのが難しそうだ.そんなことを思いながら歩いていけば金精山に到着.ここで9:38.

ここから歩いていくうちに次第に雪が深くなる.ツボ足では辛くなってきたのでわかんを装着.少し歩くのが楽になる.

ザクザク進んで,国境平に到着したのが10:35.

ここからの登りが雪が増えて辛くなる.だいたい膝~大腿,時に腰近くまで雪に埋まる.おお~,これは去年経験できなかったラッセルだ!などと思いながら必死で進む.これでは日光白根は無理だろうな~などと思いながらとにかく五色山を目指して進んでいく.見上げるが視界はよくもなく...

葉っぱにのった雪も多いな~などと思いながら進めば...

12:03に五色山に到着した.展望はまるでなく白根山などちっとも見えなかった.当たり前か.

年末年始の山行トレーニングのつもりでテントや食料一式を持ってきているので,避難小屋に泊まって頂上を目指すという手もあるけれど,今日の目的は雪装備の確認&トレーニングのつもりだったのでこの日はここまでとした.

戻っていくと案の定,金精山から下に降りるルートがいまいちわからずちょっと迷いかけるが地形をイメージしてトラバース気味に下って行ったら夏道に出た.やれやれだ.

その後は淡々と下って,金精峠まで来ると少し安心.

いやらしかったトラバースはアイゼンを着けたまま通り抜け,14:55には登山口に到着したのでした.

まぁ,いいトレーニングになったかな~という感じだった.

しかし年末年始があんなことになろうとは...つづく...


szt


位ヶ原(乗鞍)

2016年12月26日 18時24分19秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2016.12/23(金)~24(土):1泊2日

メンバー:kei2、他2名

 

8:30のリフト運行を待つ。

ところが前日の気温が高く雨。

ゲレンデのコンディションは悪く、リフトは1本だけ運行。

冬期通行止めの終点(休暇村 乗鞍高原)まで車で行き、徒歩で位ヶ原山荘に向かうことになった。

 

冬期通行止めの終点ゲート

 

車道歩き

同行者と歩くペースが合わず、後から行くことにした。

遅れること15分・・・

 

三本槍レストハウスに11時に到着。

4.3km歩くのに2時間。意外と時間がかかった。(30分休憩)

山荘まで距離がある。4時間と見込んでスノーシューを装着し、再び歩き出した。

 

三本槍ゲート

つづら折りの車道をひたすら歩く、歩く。

スノーシューと雪の重みで、同行者とますます距離が離れていく。

何度も吹雪いて視界が悪くなり、離れて歩くのは危険と感じた。

途中、相手のペースが落ち始めてからは離れることなく歩き続けることができた。

だんだんと薄暗くなりかけてきた。このままだと暗くなってしまう。

ゆっくりでも歩き続ければ山荘に着く。

いい加減歩くのが嫌になりかけてきた時、目の前に山荘が飛び込んできた。

 

バンザーイ、バンザーイ!

日の入り前の16:30に到着。

 

この後、単独者が18時過ぎに到着。

この日山荘の宿泊者は自分たち3名と単独者の計4名。

予約が入っていたが、キャンセルになったそうです。

 

 

翌日・・・日の出と同時に雷鳥探し。

 

視界が悪い中の捜索。

 

足跡は多数あるものの姿が見えず・・・

2時間捜索したが、今回は断念。

 

ツアーコースを辿り下山開始

 

分岐(ツアーコース合流)まで来ると穏やかな陽気に・・・

 

山頂は強風で大荒れ

 

 

1日目の車道歩きは12.2km。標高差750m。

9時~16時30分までほぼ歩き通しで、非常に疲れました。

時間に余裕がなく反省する点でした。

 

おつかれさまでした。

 

☆☆☆ kei2 ☆☆☆