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acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

妙高山外輪~光善寺池~大谷ヒュッテ~滝沢尾根

2014年01月21日 09時09分06秒 | 山行速報(山スキ-)

2014年1月11~13日
3連休は、以前から泊まりたかった妙高大谷ヒュッテに泊まりに行きました。
メンバー:NakとTkd氏(山スキー)、外部から我々より一回り以上は若いSarさん(テレマーク)、HideさんとYoshiKさん(両名ともスプリットボード)
ルート:杉ノ原スキー場~三田原山外輪~光善寺池~大谷ヒュッテ(2泊)~滝沢尾根~赤倉観光リゾートスキー場

2014/1/11 未明3時に牛久を出発して、最短ルートで高速を飛ばして7時に赤倉観光リゾートスキー場駐車場に到着。以外に晴れている。ここからバスに乗って、杉ノ原スキー場へ移動する。

10:00 ¥1500円払って杉ノ原スキー場トップに到着する。ここは、すでに1850m、
やや風強いが、視界は良好である。ラッセルをすると、少し暑くなってくる。

10:21 1700m付近で沢を横断する。ここは上部からの雪崩の常習地帯であり、間隔をあけて急いで通過する。
11:08 2100m付近、主に左谷足の斜登高、強風でトレースが消えているところもある。Tkd氏が遅れ気味、私も情けないことに、ラッセルしているトップに追いつけない。


三田原山南面を登っていく。日帰り往復の人たち7、8名に抜かれていく。

11:54 三田原山の東肩(2300m)に到達した。すでに滑る気満々の3名の若衆は滑降スタンバイしている。我々も急いで準備する。
12:09 4人目にドロップする。標高差で約140m一気に滑降、重荷でいつものように連続してターンを切り替えられない。すばやく降りてしまいたい危険地帯なのだが、ついつい途中で止まってしまう。


12:37 火口原の底 標高2070m付近に到着して、滑ってきた北向き急斜面を振り返る。再度シールを張るが低温のせいか?接着が悪そうだ。

12:43 登行スタート
妙高山の南東斜面を登る。
Tkd氏はすぐにシールが剥がれて難儀している。Nakが修理具として持ってきた耐久性のあるテープで巻いてなんとかごまかしながら登ってもらう。ツボ足では腰まで埋まる。なんとかスキーを履いていかなくては。Tkd氏ストックリングが小さいのもジグザグの方向転換等で具合悪そうで、何度か転んでいる。転ぶと大変消耗するのだけど、Nakも時々転ぶ。だいぶペースダウンしてしまい、若衆3名にはすっかりラッセルを任せきりにしてしまい、長時間待たせてしまった。


光善寺池よりも150mぐらい高い地点の妙高山への夏道地点を目指して2250m付近からは水平トラバースになると、結構斜度があり灌木が邪魔である。若衆3名は妙高山の夏道上21?50mでツエルト被って待っていてくれた。ラッセルありがとう。待っていてくれてありがとう。

15:00 2250m夏道上到着


北側には北地獄谷の快適そうなスロープが続いている。

15:30 滑降開始、2050m付近の光善寺池は北側を巻いていく。


さて、これから滑りだぞ、若衆たちスタンバイ


YoshiKさん、果敢にフォールラインを攻める

2000m付近から夏道の南側に少しそれて、ほどよい疎林の緩斜面を下る。斜面にはうねりがあり、斜度の変化があるので面白いし雪が軽いのでよく滑る。


1850m付近で夏道上に戻ってみると、小屋が見えて来た。16:08 小屋到着(1770m)


晴れて夕焼けが美しい。

小屋の入り口の積雪はわずかで小屋にはすぐに入れた。向かい側にはトイレがあり右側のほうが使えた。立派な小屋である。地元の方々の維持管理に感謝しよう。


Nakがちょっと疲れてぼーっとしている間にも若衆3名は二階に布団をどっさり運びこんで2泊でも余るほどの雪を袋に詰め込んで持ち込んでくれる。大変助かり、有り難いなあ。NakもTkd氏もちょっと食欲が落ちてしまうくらい疲れてしまった。
筑前煮とご飯、菜の花とベーコンを入れた具沢山のワンタンスープの夕食、ちょっと食料が多すぎて重くなったのが行けなかったかな。

1/12 晴れのち曇り、小雪

目の前に前山(南面は全体的に急斜面である。)

ゆっくり6時半過ぎに起床。棒ラーメンにカット野菜と焼き豚を入れて豪勢な朝食だ。はてさて、若衆3名は今日下山する。ぼくらはどうすべきか、明日雪が大量に積もって閉じ込められてしまう可能性はないか、天気予報を聞く。寒気のピークは抜けているようで、それほどの悪天・豪雪にはならないと予想しもう一泊することにする。そうと決まると、今日はのんびり小屋の周りで過ごそう。
 若衆3名は7:40頃に出発、妙高山への夏道をシールで行けるところまで行って、北地獄谷の源頭部を滑ってから小屋に戻り、それから前山に登って滝沢尾根滑降で下山の計画だ。
 NakとTkd氏は9時に出発して彼らのトレースを使わせてもらい、

Tkd氏もどんどん登っていく。だいぶ深雪になれてきたようだ。

夏道2180m付近(11:00)まで登った。このあたり尾根筋はウインドクラストである。ちょうど彼らが眼下の北地獄谷を雄叫びあげながら、華麗に滑っていった。
11:30ごろ、我々は登って来た尾根沿いに緩斜面のパウダーを楽しんで下り始めた。尾根上はクラストしているので、少し右側よりを主に滑った。

12:00 小屋に戻り、お湯を沸かして軽食、彼らもすでに戻っていた。


小屋の前から、滑ってきたシュプールを振り返る。


小屋の中で昼食。昨日より暖かい。

食後はのんびりと周囲の景観を眺めてみる。


外輪山の端にある赤倉岳の下あたりに、源泉があるのか?。小屋のすぐ上にそのための管理小屋がある。


木造で風格のある小屋


13:50、時間は未だ早いので、僕らもまたもや若衆3名のトレースを途中まで使わせてもらい少し登ってみた。夏道のすこし東側の尾根沿いに登る。彼らはちょうど前山の西のコルに到達していた。そこからはスキー登行が無理なようで手に板を持って雪面を抑えながらツボ足登行しているのが見える。明日雪が積もったら前山に登るのは苦しいだろう。
14:40 1880mで目前の岩峰下に達し、引き返すことにする。
15:00、緩やかな新雪斜面を楽しんで小屋に到着した。
天気は悪くなってきた。雪が降り始めた。風はなく、しんしんと降っている。今晩は食欲も戻り五目飯、昨夜と同じく菜の花とベーコンを入れた具沢山のワンタンスープでお腹いっぱいである。午後6時ごろ、布団に入って寝入ってしまった。夜中10:30ごろ、目覚めた。なんだか眠れなくなったので、暖かいミルクてィーを作って飲んだ。それからトイレに行ってみると、外は新雪が30cm以上しんしんと風もなく積もっていた。

1/13 小雪、風弱く視界500mそこそこあるので、大丈夫だろう。
用心して少し早く5時に起きた。小屋前で雪は40cmぐらい積もっていた。風は弱かったので軽い雪だ。
6:50 小屋を出発。
7:58 赤倉温泉方面へ滝沢尾根をトラバースしていく夏道沿いの1686m標高点。手前の沢が埋まっていなくてシールを張り少し上流へ登り返して回りこみトラバース道に入った。樹氷が奇麗だ。
8:30 1625m付近から明らかに下りになってきたので、シールを外す。意外と滑る。


トラバースには灌木がやっかいだ。転んでしまうと大変。

8:44 滝沢尾根1580mに出る。
このあとは、広い尾根だけど途中、真ん中に谷が入っているのを右に避けるところがポイントだろう。


尾根の下部はブナ林の広くて緩やかな尾根である。
結構深いけど軽いパウだ~
尾根を少し下りすぎてしまい、970m地点で沢に到達(9:43)、沢沿いに少し上流へ登りかえしてから雪の上をわたって、階段登高とツボ足四つ足登高などして沢の急な側斜面を登り、赤倉観光リゾートスキー場に出た(10:24、980m付近)。ゲレンデを滑って、10:42に駐車地点到着。


雪に埋まった自家用車。




ルート。滝沢尾根は人気の日帰りルートらしいが、朝早かったので、だれにも会わなかった。

今回の反省・忘備録:直前まで忙しくて食料を適当に持ち寄ったので荷が重くなりがちで軽量化を怠った。スキーには大敵である。
妙高山は条件がよければ、山頂近くから滑降できそうである。北地獄谷の夏道に近い側は、ちょっと楽しめそうな斜面である。
三田原山外輪稜線から北側急斜面はシュートのようなところである。末広がりになっているのが幾分気を楽にしてくれるが、セッピが大きく発達して崩壊しそうだったり視界が悪かったりクラストしていたら、あきらめて戻った方がよい。(Nak記)

立山室堂周辺スキー

2013年12月05日 07時56分02秒 | 山行速報(山スキ-)
立山室堂周辺スキー
2013年11月23ー25日
メンバー T氏、kei2氏、Nak


23日 快晴
8:30始発だと思ってのんびり寝ていたが、回りを歩いて行く人の足音が気になり7時頃起床。7:30切符売り場へ行くもすでに長い行列、今夜の宿を共にするSさんに見つけてもらいお金を渡して買ってもらった。私は休日のアルペンルート初体験だった。すごい人、バスで立っている人もいる。


凍ったダムでは一度転んでしまった。

扇沢など下の方は以外と雪が昨年より多かったが、タンボ平はまだまだ雪が足りない。汗だくになって室堂に到着。天気は最高である。
不要な荷物をターミナル横にデポしてシール歩行で室堂を出発、


まずは傾斜の緩い浄土山西面の展望台を目指す先行者のトレースを追う。
ヘリがやたらと飛んでいるので何かと思ったら、大きな雪崩事故が大走り沢下部で起こったことを知った。しばらく様子を見守った。すぐに富山方面へ飛んで行くヘリが何台か、遭難者が見つかったようだ。大走り尾根の取り付き付近にいれば我々だって巻き込まれてしまっていただろう。
2550m付近から非常に緩やかになってからがだらだらと長い。


浄土山西側の急斜面、深いラッセルにめげずに単独の登山者が登っていた。


展望台付近に到着して、薬師岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳まで見える。白山は雲海に浮かんでいる。しばし休憩してパノラマを楽しむ。



シールをはずして バックルを締めて滑走面をさっとなでて確かめて、と山スキーはモードの切り替えにすることがたくさんある。さて滑降開始、こんな景観の中で今シーズン初の滑りをできる幸運に感謝。最初は傾斜がなくてほとんど直滑降でも大丈夫だ。直滑降でスキーが浮いてくるまで待ってから、少しだけターンですぞ。軽い新雪でとても滑りやすい。
最高にいい天気だが、一応危険地帯を想定して、見える範囲で止まって区切りながら一人づつ滑るようにする。
2550m付近からシュプールが多く雪面荒れ気味。シュプールのないところを探しながら下る。最後は緩斜面をスキーに乗せてもらって自動的に(室堂着。


大日岳はいつものように真っ白で異様な景観

デポを回収して シール無のアルペンモードのまま、みくりが池温泉へ向けて出発する。最初はわずかな登りなので、V字登高でしのぐ。ここで後ろにズレない場合は滑走面の滑りが悪いので、滑走面にホットワックスやチューンアップが必要です。kei2さんは荷が重いのになれないのか最後の下り、スキーを担いできた。最後の下りを途中から直滑降して勢いつければかなり上まで登れるんだけどねえ。お疲れ様でした。ちょっと早いけど、温泉にでも入ってゆっくりとしましょう。
 25名の団体扱いになっていて6人ずつ相部屋に分かれ、宴会組は遅くまで頑張ってました。kei2、T氏は絶好調のようでした。Nakは早々にダウンして寝ました。


24日 ガスのち午後晴れ


今日は天気がいいはずだったが、小雪模様でガスがだんだん出てくる。最初からシールをつけてゆるいアップダウンをして室堂山荘前(2460m)を通過する。ここからルートをどこに取るか悩む。



結局、ほぼ夏道通りのトレースをたどりって一の越方面へ向かう。2540m付近で谷芯を横断して大きくジグザグを切りながら登るようになる。
 祓堂の少し先2617m、風当たりの弱い雪庇状の下で休憩する。



このころになるとまったく視界不良でまともに滑るのは無理だ。白い雪面の傾斜がわからず、止まっているのにコケてしまう。昼ごろになると晴れるらしいがそんなに待てないので、 ただ降りるだけでも仕方が無い。
少し谷の右岸側にトラバースして荒れていない斜面を探すが、視界が悪すぎてどっちみちまともに滑られない。だらだらと、お互いが見えなくならない距離で区切りながら一人づつ滑る。2500m付近でやや狭くなった谷芯に入ると、視界が少し良くなってきてここからは結構パウダーを楽しめる。ずっと下って、玉殿岩屋手前まで来た。



ここから室堂山荘までシールをつけて登りトイレを借りた。ここは昨日が小屋閉めだったそうだ。
 2448mの小ピークから玉殿岩屋前まで緩い新雪斜面滑降を楽しんだ。少し灌木の出ているパウダー斜面を下って、ちょうど室堂山荘直下のカール底のようなところに出て大休憩。晴れて来た。この間に約2名は空身でカール北端の尾根状を登り一本急斜面を滑る。まあまあ、よい雪で楽しいけど出だしの急斜面は怖くて真下に向けなかった。



再度、室堂山荘まで登り切ったところですっかり晴れ上がってよく見える立山連峰をバックに記念撮影。

それにしてもすごい雪崩のデブリが大走り沢下流、雷鳥沢の本谷全長にわたって広がっている。明日は天気が悪いらしいので名残惜しく雄大な景色を眺めながら、みくりが池温泉への緩やかな尾根にシールを滑らせる。前に出したスキーが滑り始めたら、それに乗って少しだけでも滑らせると平坦なところを早く歩けるようになります。

 宿のすぐ手前でビーコンの練習をする。20mぐらい離しておいて、3~5分で見つけられたのでまずまずよし。もっと厳密には普段の装着状態からビーコンを取り出して手に持って、とにかく受信できるところまで20ないし30m間隔で粗い捜索をして受信できるところを素早く見つけ、そのあとは、ビーコンの向きをいろいろと変えて一番音や矢印が大きくなる方向に進む。ということでだいたいはみつかるのだけど、本番ではそんなに冷静でいられるわけではないので、体で覚えるまでよく練習しておかなくては!そのあと、ゾンデをすばやく組み立てる練習と雪に突き刺した感覚を確かめてみた。さらに、スコップで断面をほってみた。ややしもざらめ化していて全層にわたってどちらかといえば崩れやすいし、1mぐらい下に氷の層があった。風で吹き溜まったところでは深いところから板状に崩れて大きな雪崩になっているというわけか? 


そんなことをしている間にまた新しい雪崩が目のまで。大走り尾根下部の西側沢状地形である。


雷鳥沢本流はデブリで埋まり、大走り沢下部にも堆積している。


真砂岳直下の破断面


雷鳥沢上部の破断面


山崎カールのひとつ北側沢状の雪崩跡


わりと早い時間にみくりが池温泉着。とても熱い温泉につかってから昼寝をして英気を養い、小屋締めの宴に臨んだのですが、若いときのようには食べられず、それでも久々に苦しいほどの満腹になるまで食べました。(T氏kei2氏は飲みました。私はデザートをフルコースで)

25日 曇り風やや強い

みくりが池温泉の高度が昨日よりも高度計の高度が50m上がっているので、気圧が下がったことになる。風がやや強い。



シールをつけて出発、最初の下りは シールをつけてカカト開放のまま直滑降したが、初心者にはこわいようだ。少しテレマーク姿勢をとると安定すると思う。
室堂ターミナル着。扇沢方面行きの始発に乗る。平日なので入山日みたいに焦る必要がなくて楽だ。またもやダムの氷上で一度転ぶが無事に扇沢着。
 薬師温泉(kei2さんの割引券使って500円)に入ってから豊科(安曇野)ICから入って中央道で帰るつもりだったが、いつもの習慣でまちがえて長野方面へ入ってしまった。次のICが40kmも先なので、そのまま長野道~信越道経由に変更する。横川で昼食休憩。桐生足利ICでおりてからR50を結城まで走り、砂沼ビーチ前を経由してR294を南下。16:00頃、とよさと着で解散。17:16帰宅。
とりあえず、初滑りの目的は果たせたでしょうか。みなさん。お疲れさまでした。


今回滑ったのはほとんど、室堂周辺のみ。

~Kei2です~
山スキーのデビュー戦!! 
そして、今回の為にスキー一式思い切って買い替えました。(>_<)

登山を始めて、すぐにスノボからスキーに転身。
ゲレンデで10数年練習を重ねてきたが、どうしても新雪が上手く滑れない。

積雪期の立山は初めて。
天気も良く、ロケーションもバッチリ。
シールのつけ方から教わり、無理をせず、出発!
数歩 歩いただけで、“コテン”と倒れて雪まみれ。なかなか立ち上がれず苦戦。
出だしからこの調子。この先不安が↓↓↓

歩き方から指導してもらい、展望台へ。
超~気持ちいい(^_^)/  解放感抜群。

滑りの見本を見せてもらい、おっかなびっくり滑りました。
やはりゲレンデと違い、思い切りって滑ることができない。

翌日の午前中視界不良の中を滑るが、転んでは行けないと思い、踏ん張り過ぎてしまう。
午後から晴れてきたが、斜面には沢山のシュプールが描かれている。それも深い!
回避しながら滑るのもこれまた大変。やれやれ・・・。

決めました! 今シーズンはゲレンデで猛特訓します。
※12/14、15は新潟のスクールで特訓を受けることにしました。(^_^;)

Nakさん、Tさん 楽しかったです。ありがとうございます。
これに懲りず、また連れて行ってください。

☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆

<行動タイム記録>
11月22日
「とよさと」交流センター( 20:26 発)、(21:49) 佐野ICから高速へ。(22:25) 高崎JCT、(23:08)横川SA休憩 (24:00)長野IC
。(24:20)美麻トイレ休憩、(25:16)扇沢着. 積雪50cmぐらいあるか、無料駐車場に入り込む勇気はなく駐車スペースを探してぐるぐるまわり(25:40)ようやくシェルター下の柱と柱の間に縦列駐車し、その隣の柱の向こうにテント設営して就寝。
11月23日
(10:30)室堂ターミナル(11:07)シール歩行にて出発、(11:46)2550m付近 (12:23)展望台着 ー(13:04) 滑降開始 (13:32)2550m (13:34)室堂ターミナル着 (14:00)出発 (14:16) みくりが池温泉着。
11月24日 (07:30)出発ー(8:09)室堂山荘ー(8:46)2540m付近 (9:09)祓堂の少し先2617m (9:50)滑降開始 (10:11)2500m付近やや狭い谷芯ー(シール登高)室堂山荘(11:54)2448mの小ピークから玉殿岩屋前まで滑降、室堂山荘下のカール状一本(13:21)室堂山荘前ー(15:16)みくりが池温泉着
11月24日 (07:30)出発ー(8:09)室堂山荘ー(8:46)2540m付近 (9:09)祓堂の少し先2617m (9:50)滑降開始 (10:11)2500m付近やや狭い谷芯ー(シール登高)室堂山荘(11:54)2448mの小ピークから玉殿岩屋前まで滑降、室堂山荘下のカール状一本(13:21)室堂山荘前ー(15:16)みくりが池温泉着
11/25 (07:07) みくりが池温泉発 ー(07:24) 室堂ターミナル(7:45)ー(9:38)扇沢ー(16:00)とよさと着解散

北ノ俣岳スキー登山

2013年05月07日 22時11分02秒 | 山行速報(山スキ-)
北ノ俣岳スキー登山
2013年4月27~29日
メンバー:Njさん、Appleさん、Nak
行動タイム記録:
27日雪=飛越トンネル手前2km(07:08)-(08:11)トンネル前-(09:32)1643m標高点-(11:07)1842m標高点-(11:52)1918m標高点-(12:51)寺地山東コル1941m-(13:35)避難小屋2040m
28日曇りのち晴れ強風=小屋(06:52)-(07:38)2200m-(08:29)2400m-(09:23ー10:10)稜線上2635mツェルト休憩-(10:36~10:43)北ノ俣岳2661m-(11:09)小屋(昼食)小屋(12:50)-(14:27~14:51)2378m折り返し点-(15:01)小屋
29日 曇りのち晴れ、風弱し=小屋(06:43)-(08:26)寺地山-(08:52)1918m標高点-(09:16ー09:52)1660m按部-(10:37)1643m標高点-(11:56)トンネル前-(12:19)駐車地点(1306m)
帰路:神岡(14:00)-15:00平湯(入浴)ー(16:00~16:30)松本-(19:30)太田桐生-(21:15)谷田部

北アルプス薬師岳のザラメ大斜面を楽しもうと出かけましたが、強い寒気が来襲し降雪・強風のため、計画を縮小し北ノ俣岳だけ往復して来ました。前夜は雪の安房トンネルを超えて飛騨市内に入り、飛越トンネルへつづく林道入り口にて仮眠。翌朝、新雪の林道を行けるところまで車で入りました。

1日目

飛越トンネル手前2kmぐらいから、すぐに新雪の林道をシール歩行にて出発しました。寒いです。


トンネル入り口から先行トレースにしたがって夏道に沿ってシールで登ります。キックターンの連続に難儀し、一部つぼ足になってやっとこさ、県境の稜線に達しました。ここからはずっとシール歩行にてアップダウンのある長い尾根を辿っていきます。真冬に戻ったような天候で、休憩すると寒いです。


寺地山よりも手前の平坦な部分、こんな素敵?なタンネのゆるやかな尾根が延々と続きます。寺地山を越えてからは、降雪と強風でトレースの消えてしまっているところも多いです。尾根がひろがってすぐの南側にある避難小屋に転がり込む。小屋の中は氷点下で持ち込んだ雪も全然解けません。


2日目、

2日目、雲の流れは早いですが、晴れて来たので出発します。強風でオーバー手袋必須の状況です。


どこもかしこも滑ると楽しそうな斜面だらけです。ゆっくり休めないので登り続けます。


北ノ俣岳直下、強風、ときどきアイスバーンもでてきますが傾斜は緩いのでなんとかシールで登りきります。


北ノ俣岳からのパノラマ:薬師岳の南面


北ノ俣岳からのパノラマ:黒部川の源流から槍ヶ岳まで


パノラマ
赤木平方面に少し滑ってみようかと思いましたが、風が強くてめげてしまいました。北ノ俣岳からの滑降は、上部が風でパックされた新雪ときどきアイスバーン、下部はやや腐った雪ですが、良く滑る雪でした。小屋で昼食を摂った後、もういちど2400mぐらいまで南よりの斜面を登って滑ってみました。午前よりはだいぶ風が弱くなりました。だいぶ春らしくなってきました。
小屋では、各自持ち寄った食料を次から次へと味見大会に突入しました。

3日目

小屋を出発、凍った雪面をバリバリと割りながら、滑降開始。


寺地山東側から北ノ俣岳の大斜面を振り返ってみます。寺地山への登りは、スキーを脱いでつぼ足でトレースをたどりました。


いよいよ県境尾根最後のピーク1643mに登りました。無風快晴、ようやく春らしくなりました。
ここからは入山時とはちがってトンネルから谷をはさんで南側にある尾根を下りました。雪はずっとトンネルまで続いていました。登りもこちらから入ればシール登高に苦労せずにすんだかもしれません。


最後の下りは、ぐさぐさ雪の尾根でした。


やっとトンネル前に到着しました。あとは、道路を滑れば、よいだけです。


西吾妻山・東吾妻山~蒲谷地スキー登山

2013年04月22日 16時37分51秒 | 山行速報(山スキ-)
2013.04/13(土)~04/14(日) 天気:曇り・快晴

西吾妻山・東吾妻山~蒲谷地スキー登山をしてきました。

メンバー:単独・煙突おじさんツアー参加。 装備:アイスバイル
今回の登山行程は、前夜発車で常磐=磐越道=五百川PA(泊)=猪苗代IC=R115=R459=グランデコ・スキー場Pに朝に入る。


13日(土):9:20グランデコ=9:35ゴンドラ上駅→10:10東リフト最上部→11:55-12:10西大巓→12:45西リフト最上部→13:00グランデコ=箕輪スキー場P(泊)

14日(日):箕輪スキー場P=8:50磐梯吾妻スカイライン塩谷橋→10:30-11:00東吾妻山→12:55-13:25西斜面→13:45小倉林道→15:10蒲谷地集落の1泊2日です。


週末は悪天候が続き、ひさびさの山行になる。
五百川PAで朝食をとり、ゆっくりとグランデコに向かう。スキー場に到着すると天気は安定しているものの山は雲に覆われている。
受付に登山計画書を提出してゴンドラ駅に向かうがGPSが上手く動かないので出発に手間取る。一度電源を切って再起動したら直った。
電子機器というものは気まぐれでこまるが、雪山では無いと非常~に困るんですわ。
ゴンドラ上駅で降りるとリフトは止まっているのでシールを貼ってゲレンデ脇の斜面を登る。
リフト最上部から樹林帯に入るがトレースがあるので使わせていただく。
樹林の中は風が弱いので快適に登れる。西大巓すこし手前の森林限界で行動食をとり休憩していると話し好きのおばちゃんにつかまる。
いつものようにアホな話で盛上がる。きりがないのでお先と出発するが、ここより雲の中に突入する。
視界は悪いがトレースがあるので迷わず西大巓山頂に到着する。
記念撮影をして西吾妻に行くか思案するがホワイトアウトするかもしれないので、今回はここまでとし滑降する。
昨日は雪が降ったらしくパウダースノーを快適に滑る。木々の間を縫って滑るのは楽しい。
途中止まりながら大事に滑ってもあっというまにゲレンデの西リフト上部に到着する。
後は一気に滑降しスキー場ロッジに向かう。ここはなだらかな斜面で初心者に向いている。




東リフト最上部です。今日は止まっているので、ここまで登ってくる。




樹林帯に入るが、昨日雪が降ったようで新雪です。




山頂付近ではガスが濃くなりホワイトアウト寸前です。




西大巓▲1,981.8m山頂です。視界が悪い為、今回はここから滑降する。




西リフト最上部に出る樹林帯です。パウダーが楽しめました。




滑降終了グランデコ・スキー場ロッジに到着です。



昨夜はN艦長と箕輪スキー場Pにて合流して大宴会だった。山で飲む酒は美味いですわ。
今日は煙突おじさんのツアーに参加する。無料ですが人生初めての登山ツアー参加である。
N艦長・T氏も一緒に参加するが、まコースの下見というところです。
出発前のレクチャーでACC-Jの三人がしんがりを勤めることになり最後に出発する。
まずは沢沿いの左岸側を登るが途中で参加者の一人にビンディングが壊れるアクシデントがあり時間ロスするが快適な登りです。
雪はベタっとしているのでシールがよく効く。30度ぐらいの斜面なら直登できる感じだ。
遅れた我々一団は東吾妻山へのダイレクトルートを取ることにするが天気最高で気持ち良い。
山頂は西風が強いので、東斜面でシールをはがし滑降準備をする。
しんがりなので前が詰まって思うように滑ることが出来ない。大所帯なのでがしかたない。
雪は重いが斜面はしっかりしているので滑りやすい。木々を縫って滑るツリーランは楽しい。
途中二ヶ所で滑走大会があった。ツアーの様子 → 動画1動画2 です。
スノーテーブルを作っての総勢29人でのランチはわいわいがやがやと楽しいものである。
途中何ヶ所か雪が切れてスキーを脱いで歩いたががおおむね順調に滑る。
だいぶ時間はかかったが誰一人遅れること無く到着できたのは良いお天気のお陰である。
今度は少人数で来たいものである。




磐梯吾妻スカイラインの塩谷橋から入山します。




東吾妻山の東斜面を快適に登っています。一切経山が見えます。




東吾妻山の稜線です。後方には吾妻富士が見えます。




私の山スキー道具です。ザックは今年新調したステープ27です。




東吾妻山▲1,974.7mです。山頂の平坦部に雪はありません。




東吾妻西斜面より安達太良連峰を望む。これから滑降です。




標高1,600m付近でスノーテーブルを作ってのランチタイムです。




石抱の前での集合写真です。総勢29名のツアーはびっくりです。




東吾妻山を振返る。もうすぐ到着です。

by Apple

守門岳スキー周回

2013年04月18日 23時33分42秒 | 山行速報(山スキ-)
守門岳周回スキーツアー
多くの人が訪れる守門岳、一般ルートではトレースを辿るだけになると思ったので、距離は長くなるが緩やかで眺望の良さそうな藤平山を経由する尾根ルートで登り、帰りはひとつ北側の尾根を下ってくることにした。
メンバー Nak
装備:スキー、シール、スキーアイゼン、ピッケル、アイゼンなし
問題は、尾根への取り付き前アプローチの細かい起伏、急で細い854mピーク付近
前日に冬型になり、少し降雪が有った。

行動タイム:
二分(6:40)ー854mピーク(9:15)ー藤平山(10:22)ー守門岳(12:00)ーオカバミ沢650m横断(13:22)ー猿倉山夏道ー二分(14:46)距離16.4km 累積標高差1550m

小出ICで関越自動車道を降りてから、漫然と守門岳を目指して適当に車を走らせていると、なんとまあ道院の登山口方面へ向かう刈谷田川ダムのほうへ行ってしまった。290号を戻り西川沿いの道を上流へ石高沢出合を越えて少しのところで通行止めになっており、すでに2台駐車あり。雪面には新雪がうっすらとかぶり、空に雲多く天気の回復は午後からになりそう。と思うと準備の手が鈍る。

本高地沢出合の手前で台地へ上がり平らな湿地マークの雪原を越えて杉林の小沢を登る。杉林の中は見通しが悪く地形のひだが細かくルートを選ぶのが難しい。案の定、登りすぎて最低按部まで戻った。ここで先行者のトレースを見つけたが、北に回り込んでいる様子だったので、分かれて625m標高点のすぐ東を通っていった。林道のヘヤピン地点付近で方向転換するのを忘れてそのまま沢を登って下池すぐ西側の小高い峰に上がってしまった。そのまま下池の真南まで稜線上を回り込んで行く。


下池すぐ南のピークからは、意外と眺望が良い。池のすぐ北側におりてから、再び先行トレースに合流してから、854mピークの西向き斜面をシール登行した。計画で考えていたピークの南側斜面はクレバスが多くてずたずたであった。


854mピークから先はしばらく細い雪稜状になっていてちょっとスリリング、途中で薮がほんの10mほど出ておりスキーをはずして歩いた。


細い稜線から南西に見える池のほうを望む


880m付近で左から上がって来た浅い沢状に入る。二重山稜の中のようなルートになる。ラッセルはくるぶし程度。994m付近で先行トレースにしたがい、沢から尾根へ上がり、しばらくして先行者に追いつく。しばし談笑、向こうもここで人に会うとは思っていなかった様子。どちらも物好きということか。この方は、アルペンスキーで自作したステップソールの板をはいていてシールなしで登っていた。


藤平山のちょっと手前、うさぎの足跡がきれいに雪庇状の上に続いている。このあとは雪の砂漠のような稜線漫歩になった。


広い真っ白でゆるやかな尾根を進んでいく。


八海山


越後の山々、どこがどこだか、よくわからない。



これは浅草岳方面か


登ってきた、ゆるく長い尾根を振り返る。いくつものアップダウンを爽快にスキーで駆け抜けていくのが心地よかった。1228m付近でしばし休憩。守門岳南の大原スキー場から登ってきた数人のパーティが少し下方でルートに合流してくる。上の方は雲がかかっていて風が強そうである。広い尾根の中にはちょっとした窪地や雪庇状などの凹凸があり、2、3mの雪壁を越えるためにスキーを脱ぐこともあった。
 1345mの按部付近から尾根がやや細く急になり東側はブロックの崩壊やら雪庇やらクレバスやらで荒れているように見えた。山頂付近は雲に隠れてみえない。雪がそれほど堅くないので尾根の西側を絡みながらシール登行を続ける。


守門岳山頂は標識がエビのしっぽに覆われていた。


山頂から北へ続く山並みを望む。強風で視界も良くないのですぐにシールのまま西側へ稜線に沿って下る。ときどきカリカリの部分があり、シールのままでの歩行や滑降は足に堪える。下降に使う広い緩やかな尾根に十分に入ったところ、約1470m付近でシールをはがして滑降を始める。ちょうど、この尾根を登って来る人に会って、オカバミ沢徒渉地点付近の様子を聞くと、右岸斜面がずたずたになっていてスキーで下るのに苦労したらしい。


1325m付近、斜面は広くて緩やかなのでどうにでも滑れるのだけど、曇っていて雪面が見にくく酔いそうになる。
ときどき、雲が切れて、下降ルートがみえるようになってきた。1265m付近で上方を振り返ると、どうやら追ってくる人あり。登りの藤平山ルートで会った人が追いかけて来た。大岳まで縦走するつもりだったらしいが、天気がいまひとつで風も強いので、この尾根を降りることにしたそうだ。このあと、行動を共にする。皮肉にもこのころから晴れて来て雪面もよく見えるようになって来た。緩やかな斜面を快適に滑る。やがて1105mあたりから、尾根が細くなり慎重に滑らざるを得ない。樹林も密になって雪庇上が一番滑りやすいのだが、向こうは急斜面だ。雪が重くなって来て横滑りやボーゲンを多用する安全運転と忍の滑りに徹する。900m付近からはオカバミ沢へ下る密な林の急斜面になる。斜滑降すると腐った新雪表層10cmぐらいが何度かゆっくりと雪崩れた。オカバミ沢の標高650m付近で沢を横断する。雪はつながっており水面はところどころの穴から見えるだけであった。大休止の後、30分ほどかけてゆっくりと猿倉山東側の按部へスキーを背負ってつぼ足で登った。


さっき滑ってきた、おかばみ沢左岸の急な斜面を対岸から見上げる。ちょうど見えている崖のすぐ右側を降りてきた。
このあとは夏道に沿って進み猿倉山のやや急な南斜面を下る。雪が適度にやわらかく問題なく林道まで滑りおりることができた。


西川の橋をわたって、振り返る林道は傾斜がなくて滑らず暑くてヘロヘロになってひたすらアルペンモードで歩き、さいごに用水路の流れでスキーを洗って山行終了。すっかり春山になっていた。満ち足りた気分。守門岳、豪雪地帯のため、雪の砂漠のような光景が印象的だった。


ルート

宝川源流の山スキー

2013年03月27日 17時02分11秒 | 山行速報(山スキ-)
2013年3月25-26日
宝川源流広河原ベースの山スキー(中途退却)
メンバー:Nak
久々に雪山に泊まって山スキーがしたいと思い、宝川源流の広河原にベースを設営して周囲の山々を思う存分すべってやろうと思いました。

コースタイム:
3/25宝川温泉5:50-7:30板幽沢出合-9:43標高1400m尾根上-10:00広河原BC
3/26BC7:50-9:50標高1580m引き返し地点ー10:12BC10:54-12:30標高1600m尾根上-13:08標高1440m尾根の分岐点-13:43板幽沢橋-15:08宝川温泉

初日は冬型への天候悪化に備えてしっかり雪洞を作ろうと思い短い行程ですが、早朝6時に宝川温泉を出発しました。


南向き斜面の積雪は少なく、側壁から林道への雪崩の危険はピークをすぎていそうです。林道はなんどか雪がなくなってスキーを脱がされます。
板幽沢橋を超えてさらに林道を進みます。日曜日あたりに下って来たスキーやボードのトレースがあちらこちらに見られます。その後は、なるべく本流左岸の急傾斜面に近いところの緩傾斜帯を進みますが、1300m付近でやや急な尾根を直登しなければならなくなります。上部にはかなり大きな雪庇も見え、一部は崩壊して下部にデブリが見られます。


クトーをつけて限界に近い傾斜を直登です。


直登している尾根の西隣りの崖マーク地帯の積雪は崩壊しかけています。

尾根の最後は、スキーを脱いでピッケルを手に、高さ1mほどの小さな雪庇を乗り越えて広河原を直下に見る尾根の末端、標高1400m付近に上がりました。すぐにガリガリの斜面を沢沿いに下ります。ここにもスキーの登りのトレースが見られました。


すぐに広河原に到着しました。念願の広河原、広々とした雪原です。

今夜の降雪に備えて、さっそく雪洞の掘削開始です。積雪深さはすくなくとも3m以上、上流に見えている滝の際の積雪断面は高さ5m以上ありそうです。積雪は十分。表層の1mぐらいはグサグサの濡れたザラメ、それよりも50cm深いところを天井にしよう。そう考えたのはよかったけど、実際に掘ってみると、しまり雪はとても緻密でスコップをまっすぐに突き立ててもほとんど刺さりません。スノーソーで切ろうとしてもぎごちなくしか手を動かせません。なかなか大変です。2時間かけても、一人寝るスペースができなくて、さらに一時間、ちまちまと掘り進みようやくぎりぎ
りのスペースができあがり、入り口にブロックを積んでツェルトで塞いで完成しました。
 もうひとつ問題が出てきました。ガスボンベが使用途中のもので、おそらくふた晩は持ちません。水を川から汲む方法をなんとかしなければなりません。ロープをつないで10mぐらいにし、その先に、コッヘルカバーのナイロン布袋をつないで、本流で割れている穴に投げ込んでみました。布袋は水が少しづつ漏れてしまいますが、一回のロープ投げ込みで鍋一杯分ぐらいの水を汲めました。これで一晩は暖かく飲み食いができそうです。
 女性のテレマーク山行者が結構な荷物を背負って対岸斜面を上流から降ってくるのを見ました。手を振りましたが、そのまま先を急いで行かれました。ここから登り返して宝川方面に下山するのでしょう。

昼寝をして、夕方5時頃から夕食、7時に就寝、夜10時頃目覚めて入り口を見てみると、膝ぐらいまで雪が積もっていました。入り口のくぼみが吹きだまりになってしまうためで、除雪をしました。

 朝5時頃に目覚めるが、そとは雪のようなので、もういちど寝ると、次に起きたのは7時になりました。まだ雪が続いていて、山の上の方から強風の音が聞こえてきます。

雪が降り続いていますが朝日岳と笠ヶ岳の中間から東南東に広河原まで下っている尾根をとりあえず登って見ることにします。もし、上部で天候が回復してきたらラッキーです。最初からシールにクトーをプラスして登ります。足首程度のラッセルですが、カリカリの斜面に積もった新雪がシールの裏で下駄になりスリップします。シールを雪洞内に保持していて冷えないまま使用開始したためか。それとも新雪の下のザラメ雪の水分が付着するためでしょうか。


森林限界か標高1650m付近、これより上部はさらに強風でホワイトアウトです。残念ですが、ここで退却します。


1400m付近、ふりたての浅い新雪を楽しみます。あっというまにBCに戻ります。

やはりガスボンベの残量が不安なので、一日早く下山することに決定しました。BCから北北東に上がる尾根を登ります。

適当な傾斜の尾根ルート1300m付近はこんな感じでスキーでの登下降にはよいルートです。


布引尾根から南へ派生した尾根の約1600m付近、ちょうど布引沢の源頭にあたる地点に登り着きました。東側には巨大な雪庇が出ているようです。本流沿いの渡渉を交えたルートと比べてだいぶ登り下りの標高差がありますが、ここを越えるルートは安全性を考えるとスキーには最適のように思います。


布引沢右岸の尾根との分岐となるピーク方面を望みます。

その分岐から先、左は板幽沢へまっすぐ下るスキーにはよさそうな斜面が続いています。分岐からルートを右にとって南東に下っていきます。

少し下ったところ、天候が回復し上空は晴れて来ます。なんとかこなせる雪質なので一安心です。


ますます晴れてきましたが、もう朝日岳は望めない位置です。

林道の手前1150m付近まで下ると、尾根をはずれて林道終点の方向へ向かいます。

カラマツ、最後は杉の人工林になってきます。
板幽沢の橋でワックスを塗ますが、林道は傾斜なく推進滑走は難しいようです。休みなくアルペンモードのままバックルを緩めて足を交互に進めていきます。風は以外と冷たくて上着脱ぐとやや寒いぐらいです。


林道の下り行きと同様に3,4回スキーをはずしました。シールは貼らず交互推進滑走で下山しました。


緑色がBCへの入山ルート、赤色はBCからの下山ルートです。

平標山スキー

2013年03月20日 00時12分51秒 | 山行速報(山スキ-)
平標山スキー
2013年03月17日(日)
メンバー:Nak

コースタイム:
R17火打峠(06:15)-河内沢・ヤカイ沢出合(06:45)-左岸支尾根末端(1352m, 08:04)アイゼン装着-左岸主尾根(1700m,09:00)-国境稜線(1872m, 09:30)-平標山(1992m,09:50)ー滑降開始(10:45)-左岸主尾根分岐(1873m,10:51)-左岸主尾根から左岸側斜面へ(1615m,11:28)-ヤカイ沢主流からの雪崩デブリわき(1393m,11:33)-河内沢出合(11:50)-R17(12:10)

 急遽、時間があいて晴天も期待できそうなので、山スキー定番の平標山へ行くことにしました。深夜登山口につくと、結構強風で雪も舞っている。本当に明日晴れるのでしょうか?
 はてさて、日が変わり今日は雪面が固いこともありトレーニングとしてずっとスキーを担いで登ることにする。左岸北西尾根末端付近からはアイゼンを装着する。


山頂からの沢とその一本南側には雪崩堆積物が1400m付近まで到達している。

 ヤカイ沢左岸の広い台地でシール登行している人たちに追い抜かれる。雪面が硬くてラッセルがなくてもやはりシール歩行のほうが早いのか、それとも私が亀なのか? 標高1400mあたりでシールの人たちがスキーアイゼン(クトー)をつけたりして手間取っているのに一旦追いつく。でも頑張れたのはココまでだった。久々にアイゼンで登ると、スキー登行とは使う筋肉がまったく違うようでふくらはぎに乳酸が溜まってくる。左岸尾根主稜線に達するあたりでシール登行の人たちに追い抜かれてしまう。




背後には、苗場山がよく見える。



 左岸尾根主稜上に上がったところ、国境稜線に合うところまでは北側がササやブッシュ、南側がクレバスのため、ルート幅はとても狭くスキー滑降には向かない状態だ。


国境稜線で平標山の家からのルートと合流する手前、大きな積雪の裂け目ができている。

国境稜線に出ると、風下の東側が緩く広がっていてスキー向きのルートになる。風が強く作業手袋だけだと手が凍えそう。
 山頂は強風でとても休める状況ではなかった。山頂から北側や東側へ少し下ってみて風当たりの弱いところを探してみるが、どこも強風で斜面はカリカリになっていて落ち着けない。雪の状態がよければ、平標沢側へトラバースして二居へ降ろうかと考えていたが、あっさり諦める。


仙ノ倉山方面を眺める。

 山頂から南へ30mほど下ってスコップでバケツを掘ってようやく休憩する。このように風が強くては昼になっても雪面が緩むのを期待するのは無理だろう。南向き斜面がわずかにフィルムクラスト化してきたようなので、往路を滑走して戻ることにする。左岸尾根に入って最初は左がクレバス右がブッシュのため横滑りを多用する。1700m付近から右側へヤカイ沢支流へ落ちるやや急な斜面に入ってみた。ガリガリのアイスバーンとパックされた浅い新雪が入り混じっている。柔らかいところを探して右往左往しながら滑る。


1400m付近、デブリはこんな様子です。

 台地の1300mぐらいになると雪は重く腐ってくる。あとは怪我しないようにのんびり下るのみ。風もなく暖かいのでゆっくり休憩する。山を眺めながら、時間を見つけて思い切ってやってきて良かったと思う。人が多くて未知のルートを探す面白さや緊張感はないのだけど、コンパクトで良いルートだと思う。

東海谷 前烏帽子岳スキー

2013年02月11日 21時10分27秒 | 山行速報(山スキ-)
東海谷山塊・前烏帽子岳
2013年2月10日 雪のち曇り
メンバー Nak, 会員外S氏

8:41 焼山温泉ー9:34 新田山林道の分岐ー10:52 昼闇谷750m地点を横断終了
11:36 谷を横断ー 12:09 吉尾平林道で沢を横断ー13:40 前烏帽子岳
14:08 山頂の東斜面滑降開始ー14:21 850m平坦地ー14:30 トラバースして尾根に上がる
14:52 下山する谷の頭ー15:10 林道の最高地点付近ー16:09 早川左岸の林道シールをつける
16:44 焼山温泉


焼山温泉から入山する。S氏は革靴のテレマークである。雪が結構降り出した。このまま降り続くとやばいと思うぐらい。


アケビ平よりも手前、杉林がいかにも人里近くの山を感じさせる。雪は小やみになってきた。



連続する治山砂防ダムがふとんのような雪に埋まって不思議な景観である。ひとつめの西尾野川支流は林道がつづいていて簡単に渡ることができた。


昼闇谷を750m付近で横断して上がった台地から、烏帽子岳東壁を望む。もう少しはれるともっと豪快な景色が見られたかもしれない。


前烏帽子岳南西側の沢状をトラバースしていきます。ラッセルが大してないのでこのようなルートどりができる。


前烏帽子岳から北東側へ下った緩傾斜帯。前烏帽子岳東斜面は雪が良くて気持ちよく滑ることができました。


前烏帽子岳東~北面を振り返る。北東側の無立木斜面は麓からもよく見える。


段々畑または水田が深い雪に覆われて不思議な景観です。



なかなかルートファインディング能力の試されるところでした。

根子岳スキー

2013年02月11日 21時04分39秒 | 山行速報(山スキ-)
2013年2月9日 根子岳 晴れ。
メンバー Nak
奥ダボス第一トリプルリフトトップ1600m(10:00)-(10:46)避難小屋の付近-(12:14)根子岳頂上(12:46)滑降開始-(10:56)2080m付近から沢状パウダー(13:02)1945m登返しスタートー(13:40)2100m登り返し終了ー(14:07)1600mリフトトップ

奥ダボス第一トップからキャットツアールートの脇を歩き始める。風が強くて、気温も低い。素手での作業は不可です。キャットのエンジンがうるさくて、排ガスのにおいもいやなので、右の沢に近いところにルートをとるようにする。風あたりも弱くなって、このほうがずっと快適だ。


1800m付近から、背後を振り返ると、遠くに北アルプス、白馬から穂高まで見える。冬型のはずだが、いい天気のようだ。今日登っている人はみな雪山を満喫しているだろう。


2000m付近になると、樹氷も見られる。ちょっといい雰囲気。2100m越えるとカリカリの斜面になる。


根子岳山頂から四阿山方面、鞍部の西側”大明神沢源”頭斜面は樹木がまばらで滑降してみたいが、今日のところは止めておく。


ごく浅いパウダーを楽しむ。ときどきクラストがまじっていて板をとられる。良かったのは1950mから2080mぐらいの間の沢状斜面でした。


下ってきた根子岳の西面を望む。もう少し南側(写真の右側)にルートをとっても良さそうである。


赤面山北東尾根(途中退却)

2013年02月06日 18時22分57秒 | 山行速報(山スキ-)
2013年1月30日 赤面山北東尾根の山スキー メンバー Nak
この日は冬型の気圧配置はそれほど強くないようだが、強い寒気のおかげで日本海側は雪が続いている。那須は、晴れ間が見えるのだがひどい強風だった。青少年の家の方の話では、この一週間ずっとこんな風だそうだ。

近くに車中泊したが、夜通し車が揺れるような風だった。モチベーションは下がりっぱなし。
まあ樹林限界の上は無理だろうが、行けるところまで行ってみよう。

6:45出発ー7:46、1052mピークー8:21谷津田川の夏道渡渉地点ー9:25~9:43退却地点
10:30分水界鞍部ー11:05駐車場


国立青少年の家の上にある、開けた草地


青少年の家に駐車させてもらい、その上部の草地?らしきところを登り、尾根上を南下して1053mピークへ。ここで尾根の東側を巻いていこうとして東へ下る尾根を少し入ってしまい、戻る。阿武隈川と谷津田川の分水界になっている、狭い鞍部を西へ抜けてから、谷津田川左岸の緩い斜面を下り気味に進み、夏道が徒渉する地点までとりあえず行ってみた。


谷津田川の夏道徒渉地点付近

川は雪で覆われており、難なく右岸側に渡れる状態だ。すこし道を北へもどり、阿武隈川の右岸尾根の南面を登る。


谷津田川左岸のカラマツ林の尾根を登る。

数センチスキーがもぐるぐらい。カラマツ林にかなりブナが混じっている。古い植林地だったんだろうか。カラマツは枯れているのが多いようだ。ゆるい尾根がなくなると、やや左方向へ急な尾根をスキーアイゼンをつけて登ってみた。やや傾斜のゆるいところに出ると、上方から強風のすごい音が聞こえてくる。もっと上に行くとシールをはがすのもままならないだろうということで、ここでシールをはずし戻ることにした。登ってきたルートを下れば簡単なのだが少し違うところを、と思い、尾根を東へ下る。すこし雪の表層がクラスとしていて割れてひっかかるのと、木の密度がそこそこにあるので、自由には回転できない。安全にボーゲンを多用する。短い尾根は沢に消えてしまい、左岸斜面を沢に沿って少し下る。途中で少し階段登高して尾根に戻る。ここも登りルートと同じようなカラマツ林、傾斜がゆるいので、クラストを割らないようにすれば、わりと自由に気持ちよくすべることができた。あっという間に、夏道徒渉地点のすぐ北まで下り、シールを貼って往路を戻る。1052mピークを超えてからは、往路より手前でシールをはがして東方向へすべって青少年の家の建物のあるところへ戻った。



緑:往路、赤:復路