今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

11/19いさらい香奈子 ミニライブ

2010年11月19日 23時50分45秒 | ライブ/コンサート
今宵も誰かが酔っている

世界中で。
どこかの街で。
どこかの酒場のカウンターで。

酒に、歌に、
そして、誰かの恋に酔っている。


そんな出だしだから、いさらい加奈子さんね。
それにしても、とうとう私もひとりで居酒屋のカウンターなんかに座る女になっちゃったのね~(笑)
それはもちろん、いさらいさんのミニライブがあったからだけど。
ひとりで飲んでいると、あまり話さないからピッチが早くなって妙な酔い方するのね。
とか言っても、3時間で三杯しか飲んでないけどね。

「シャンソンはこの季節に良く似合う」というので、第一部はスタンダードなシャンソンが中心、二部と三部はいさらいさんのオリジナルも混ざって、それぞれ30分ずつのミニライブでしたが聴き応えがありました。
うん、確かにね。シャンソンって真夏に聞くには濃すぎるかもね。
秋とか冬のほうが染み入る感じがします。
シャンソンといえば有名なのがピアフですが、私はいさらいさんの作った歌もかなり好き。
前にも書いた気がするけれど、八百屋お七を題材にした歌とかね、すごく良いと思います。
狂女の恋とか、娼婦の恋とか、不倫の恋とか…そういうギリギリだのボロボロの中で逃れようもない女性の業にある激しさや悲しさにググ~っ!と惹かれちゃうのって、どうしてかしらね?
その自分の日常とはかけ離れた「向こう岸」にあるもの。
踏み外したものの奥に潜むものに惹かれるのはなぜだろう…。
そして、いさらいさんはそういう歌を歌うのがまた上手いんだわ。
女優さんでもあるだけに、「歌に物語が感じられないと歌えない」といういさらいさんは、海外の歌を歌うときはいくつかの訳詞の中でも共感できるものを選び、一曲ごとに歌のその世界に入って聞かせてくれました。

私は今回もド真ん中で聴いていましたが、これって考えてみれば「超最前列」だわ。
もっとも、このお店は小さいからどのお席もとても近いんだけど、この正面ど真ん中のお席は二人でそれぞれ一歩ずつ近づいて手を伸ばせばそのまま握手できてしまうほど(って、そんなことしないけど)ほんとうに近いです。
そんな場所で生歌。
ここだからこその贅沢よね。
大きなステージと小さなステージ、それぞれにライブの構成なども変えてステージを作るのは歌うほうも楽しいそうですが、聴くほうもそれぞれの楽しみがあるというものです。

そしてさらに贅沢といえば、ステージの合間にフレンドリィないさらいさんとお話しさせてもらえたことです!
いさらいさんは目下お芝居のお稽古中で、その稽古が終ってから息せき切ってのご登場。
まだステージの始まる前はまだ役から完全に抜けてないそうで、でもそこからちゃんと歌手にシフトしてのステージではありましたけど、ステージではない場所でお芝居のお話なども聞かせてもらって、とっても楽しかったです。
次の舞台は「トップガールズ」という、女優さんたちばかりの舞台だそうで、見どころもわかったし、私はいくつかの視点で観られて面白そう。
そういえば、この演目は来年の四月にコクーンでもやりますよね。
寺島しのぶさんや小泉今日子さん、あとは渡辺えりさんや麻美れいさんとか…そうそうたるメンバーですけど、つまりそれだけに見応えのある演目なんでしょうね。
それに先駆けての今月末からの「トップガールズ」ですが、主に文学座の女優陣に混じって、いさらい香奈子さんは客演となるそうです。

まあ、そんなお話しに加えて「客席から来るエネルギーについて」だとか、「自分に全くないと思う性格の役は演じられるのかどうか」とか(笑)、私はバンバンと質問しまくりで、あれあれっ?いつから私はこんなタメ口きいてたんだっけ?
酔った勢いって、ほんとに怖いわね~っ!
だってぇ~、私は彼女みたいなハンサム系の女性が大好きなんだものぉ~!(笑)

酒に酔い、歌に酔い、そして素敵なハンサム・ウーマンに酔わせてもらったひとときでした。




「トップガールズ」
11月30日(火)~12月5日(日)
場所:アイピット目白
作:キャリル・チャーチル/演出:高橋正徳
チケット問い合わせ ミズキ事務所 03-5712-5628
※土日は完売だそうです。平日はすべて19時より開演です




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