今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

いつかどこかで(78)人の話を鵜呑みにしてはいけない①

2020年04月12日 16時21分34秒 | いつかどこかで(雑記)

まずはこの動画↓をご覧ください。

スゴイですよね!この衝撃的な景色はまさに「天変地異の前触れか」!
今日(4月12日)現在、Twitterでは34.1万人が「いいね」を、8.6万人の方がリツイートをしています。
私も最初に見た時は思わず「いいね」を押そうかと思いました。
でも、それを止めたのは、単なる直感で「止めとこう」と思ったからに過ぎず、べつだん深い思慮があったというわけでもありません。

この「疑いはしないけど、丸ごと鵜呑みにはしない」という私の性格は、十代の頃に父親からさんざん法螺話(冗談の嘘)を聞かされて鍛えられたせいかもしれません。(お父さん、ありがと~!)
まあ、そのお陰で、愛の言葉ですら、「今はそう思っているのね、嘘とは思わない。でも未来はどうかしらね?」などと思う女になってしまったのは、幸か不幸か微妙なところなんですけど(笑)
ただ、何を聞いて驚いても、容易く信じてしまっているようでも、「え~っ!そうだったの~?」の「?」を僅かに残しておくのは、生きていくうえで時々役に立つこともあります。実際、愛だって良くも悪くも変化しますものね。要は、自分なりに納得して次の行動を起こしたり踏み止まったりするためには、考える余地とか時間が必要なんじゃないかと思います。

あ、そうか! そんな風に思うからTwitterって、私には向いてないわけね?、瞬発力を削ぐので

で、その「天変地異の前触れか?」の動画に驚いた数日後、映画「天気の子」で監修をした気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎さんが、次のようなツイートをされていました。
《荒木健太郎@arakencloud「この映像の問い合わせをいくつもいただいていますが,何年も前から出回っているCGです.タイムラプスなのに太陽が動いてないし雲の輪郭や動きも雑なので赤点.映像に雲愛が足りてないです.やり直し.」》

つまり、専門家からすると「出来の悪いCG」です。その動画を34万人もが拡散したというこの事実をどう思いますか?
この動画をUPした方は、動画を作った方ではないかもしれません。ただ拡散したうちの一人で、この方を含めて、拡散したほとんどの人に悪意はなかったものと思います。ただ、悪意がなければ何でもありなのか? Twitterの使い方に今一度気をつける必要があるのではないか?…もちろん、私自身を含めて。

特に、「誰それがこんなツイートをしていた」と、他人の発言を一部切り取り、それに解釈を加えたツイートを見て、それを丸ごと鵜呑みにし、「え、誰それって、そんな事を言う人だったんだ?クソだな、ガッカリした!」などど、大元の文章を見もせず(自分自身の頭で考えもせす)に、その場の感情だけで安易に「いいね」と拡散すること……それがどんなに愚かで罪深いか……、それを頓着しないツイッターの民たちが、私は怖いです。

他人の書いた文章を見て、それをどう思おうが、どう解釈して発言しようが、その人の勝手です。けれどもその勝手な解釈とは、必ず読み手それぞれの内面が反映されています。「又聞き」には、良くも悪くも「次の人のフィルター」が通されています。その次のフィルターによって、元の(最初に書いた)人の真意が曲解されることもあるでしょう。それをまたその次の人がフィルターを通し、褒め言葉ならまだしも、悪くすれば誹謗中傷へと発展します。ただ「いいね」を押すだけで、その誹謗中傷は世の中に広がっていくんです。
まるで、性悪なウィルスが無自覚な人達にこそ広められていくように。

…と、何でこんな事を書くのかと言うと、冒頭の動画も含め、ここ数ヶ月で、私の親しい人たちも、しばしばとその「無自覚さ」が見受けられたから。
CGの動画を広めた友達も、某芸能人への「又聞きツイート」に「いいね」を押した友達も、普段はちゃんと自分で語る言葉を持っているし、決して思慮が浅い人ではありません。なのに、Twitterだと、どうしてそんな軽い行動にでるのか…。

なんて、こんなことを書いていると、まるで自分がそうでないみたいですが、私も気が着かないうちに、きっとどこかで同じことをやらかしているのかと思います。だからこそ、自分への戒めに書いてます。他人への説教ではなくて。

私も手を洗うから、みんなで手を洗おうね。みんなでやらないと意味ないよ。

そんな気持ちです。
手をしっかり洗うのは時々面倒くさいけど、でも、自分で書いたからにはやらなくちゃね。

先日NHKで見ましたが、アメリカの大学では、大統領選挙を前にして、学生達がフェイク・ニュースに騙されないよう、しっかりと検証できるようにと特別な授業が組まれていました。
情報が溢れ、簡単に目に入る世の中だからこそ、自分で確かめ、自分の頭で考え、自分の心で感じなくては。。
そして、自分で書いたからには、そうでいなくてはと、改めて気を引き締めたいと思います。

・・・と、この話は次回へ続く、かも?

世論
ピアノ&シンセサイザー:今野勝晴 シンセギター:渡邊匠 歌・訳詞:いさらい香奈子


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いつかどこかで(77)KEEP DI... | トップ | いつかどこかで(79)人の話... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

いつかどこかで(雑記)」カテゴリの最新記事