今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「ハハとアキボンのワンダフルコンサート」その二

2013年03月14日 01時32分17秒 | ライブ/コンサート

すみません、前回は中途半端に終わり、「続きは次回」と言いながら放置しておりました。
実はそのあとすぐに体調を悪くして、それがウィルス性の大腸炎だったので、その後はずっとお腹が大変なことになっていて、四日間をほとんど絶食状態。
いや~、酷い目に合いました。
って、そんな症状のアレコレは詳しくすると尾篭(びろう)な話になるので省略しますが、特に日曜は夜どうし激痛が続いて、その時に思ったんですよね。

本当に苦しすぎる時には、歌は聴けない。

少なくとも、私は。
何かを見るのも、聞くのも、案外とエネルギーが必要なものだったんですね。
もの凄い激痛や苦しみの最中では、目を開けていられない、生の音も聞けない、って思ったんですよ。

ああ、そうか。
山本ヴォルフガング・・・。

・・・の話は、ともかくとして(笑)

だからテレビなんかもつけずに、ひたすら静かにしていましたが、少し回復してくると、やっぱり何かを見たくなったり、聞きたくなったりするものなんですね。
だから、歌に感動できるということは、もしかすると、慰められるにしても、勇気付けられるにしても、何かの気持ちを共有するにしても、僅かでも、心身共に、いくばくかの力が自分の中に生まれているということかもしれないな。
少なくとも、私にとってはね。

歌の力って、歌う人だけでなく、聴く人の持つ力も必要で、共鳴しなければ意味がない。
歌に感動できる自分は、「だから今、大丈夫だ」と思えばいい。
そういう気がしました。

なんて、つい近況報告をしてしまいましたが。

この「ハハとアキボンのワンダフルコンサート」は、改めて思うに、とても珍しいコンサートだったと思います。
まず、舞台「キャンディード」の歌が聴けただけでも珍しいです!

あっきーの「キャンディード」は、私はDVDでしか観ていなかったので、生で三曲も聴けたのは嬉しかったです。
「キャンディード」は井上芳雄さん主演の東宝版と、佐渡裕さん指揮の来日版を観ていますが、その二つの舞台の記憶がまだ残っているせいか、私は「人生とはこんなもの」をクネゴンテの気持ちで聴いてしまうんですよね。
なので、この歌に至るまでのキャンディードの身勝手さとか、クネゴンテの切なさ、心の痛みを感じてしまいます。
郡さんは、舞台があった当時は毎回あっきーのこの歌で涙か零れたそうです。

その郡さんといえば、「キャンディード」ではオールドレディーという、片尻の老婆を演じていました。
この時の衣装が、あんまり地味でみずぼらしいので嘆いていたところ、あっきーが「これは演出家の宮本亜門さんに(文句を)言いにいったほうがいいですよ!」というので、それじゃあってことで、宮本さんに言いに行ったら、逆に宮本さんに「地味なのがいいんだよ!」と長々と説得されたという話は面白かったです。
自分の役の衣装に注文をつけるなんて、主役のあっきーらしい発想だなぁ・・・なんて、私は思ったのですが、案外とよくあることなんでしょうか?

ああ、それから、何の話の時だったか、あっきーが新しいアルバムの名前「POPSSIC」をすぐに思い出せなかった郡さんが、「なんやかんや」と言ったのも面白かったです。
「なんや」がポップスで、「かんや」が「クラシック」なんですね(笑)
そのへんの、あっけらからんとした郡さんって、素敵!

そして、「歌の力」についてとか、とかく熱く語りだそうとするあっきーへ、唐突に別の話題を振り、あっきーが「ええっ?!」という感じで答え始めるやいなや、すぐに「あ、そう。」って感じで、いきなり放置するかのように話を打ち切る、この度量(笑)
好きだな~、この性格!
ってか、わかる、わかる。
この方、いかにも「男の子を育てたお母さん」っぽいです。

そういや、郡さんは、あっきーを「愛すべき人」だと仰ってくださいましたが、前に TAEKO さんも同じように仰ってましたよね。
お二人とも、あっきーと同じ年頃の息子さんがいるお母さまですよね。
で、私のあっきーファン友達も、わりと息子さんのいる方が多いのも偶然ではないのかも?
男の子の話ってね~、ぐるぐると長くなりそうな時は、あんなふうに突然に別の興味をぶつけて「あ、そうなんだ?」で終わらせちゃうのはすごく有効(笑)
前の話題に言い足りない気持ちが残ったり、面食らったりしても、お母さんが機嫌良ければ、決して悪い気はしなくて、むしろそういうのを面白がるのが男の子なんじゃないかな?
って、30歳でも、男の子だわね~。ハハにとっちゃ。

とか、無駄話していると話がつい長くなる

なので、性懲りもなくまた「続きは次回へ」と、ひっぱりますが、
第一部で私が特に感動したのは、久しぶりに聞かせてもらった「春」でした。
この歌は、特にこの時期に毎年聴きたいと思いました。


【セットリスト】 (お姉さま勝手にコピペさせてもらいました。ありがとう~)

(第一部)
1. 花 … 郡・中川
2. 人生とはこんなもの(「キャンディード」より) … 中川
3. 私は何にでもすぐ染まる(「キャンディード」より)… 郡
4. ああ、幸せな二人(「キャンディード」より) … 郡・中川
5. ONE HAND,ONE HEART(ピアノ演奏)… 松本
6. バラ色の人生 … 郡 
7. そして今は … 中川
8. マイ・ウェイ …郡
9. 春 … 中川(弾き語り)
10. 夜明けのうた … 郡・中川

(第二部)
1.  I WILL GET YOUR KISS … 中川
2. おかあさん … 中川
3. パパ、聞こえる? … 郡
4. 北の宿から … 中川
5. リンゴ追分 … 郡
6. HAPPY DAY(「トルコ行進曲」より) … 中川
7. うつくしい日々(「レクイエム」"Lacrimosa"より~作詞:中川晃教) … 郡・中川
8. 終わりのない愛(「白鳥の湖」より) … 中川
9. これ以上の愛は(「別れの曲」より~作詞:郡愛子) … 郡
10. 谷間の風(「新世界より“家路”」から~作詞:中川晃教) … 郡・中川

(アンコール)
1. Amazing Grace