今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

映画「フレンズ もののけ島のナキ」

2012年01月13日 22時21分05秒 | 映画

【原案】 浜田広介
【監督】 山崎貴、八木竜一
【キャスト】香取慎吾/山寺宏一/YOU/加藤清史郎/FROGMAN/新堂結菜/阿部サダヲ

カワいかったよぉ~っ! 
人間の小さき子・コタケもだけど、私の隣に座っていた坊やも!

  

この映画は、『浜田廣介の児童文学「泣いた赤おに」を元にアレンジしたファミリーファンタジー映画』です。
「泣いた赤おに」は、私が小学校低学年の頃に最初に読んで大好きになり、それからずっと、今もなお、その時のことが忘れられない思い出の一冊です。
なので、去年からこの映画を観に行くのを楽しみにしていましたが……「大好き」、というのも妙かな? ラストがとても切なくて、いつまでも心に残る本でした。

この映画の前半はオリジナルのストーリーで、赤鬼のナキと人間の子コタケが友達になっていく話です。
映画館内は家族連れがいっぱいで、小さなお子さんも多く、赤鬼のナキとコタケのやりとりや、もののけ達のユーモラスなシーンには可愛い笑い声が上がります。
子どもって、大人からすると意外な場面で大受けしたりするのよね。
私の隣に座っていた坊やは、たぶん幼稚園か小学校低学年くらいなのかな? 周りの子ども達の中でもひときわ大きな声で笑って喜んでいたので、その無邪気さにつられて私まで声を上げて笑ってしまいました。

で、後半の物語は「泣いた赤おに」の下書きに沿って進みます。
ですから私はこの話をよ~く知っているけれど、それでもやっぱり、涙が思わず出てしまうのよね。
「三つ子の魂百までも」とはよく言ったもので、小さい頃の泣き所のツボは大人になっても変わらないみたい。
というか、ほとんど成長してなかったりして(笑)

一人こっそりとハンカチで涙を拭いてたら、そのうち、お隣から鼻をすする音が何度も聞こえてきました。
え? 坊やも泣いてるの? じゃなくて、もしかして、風邪でもひいてるのかな?
つい気になるけれど、もし泣いているならぱ、私が顔を覗き込んだら、きっと坊やだって嫌よね?
だから確かめたりはしませんでしたが、この坊や、映画が終わってエンディングの歌が終わっても動きません。
周りの子ども達がケロッとした顔で席を立って帰っていく間、ずっと仏頂面をしたまま、イケメンのパパが声を掛けても、ずっと返事もせずに席から立ち上がりません。
こっそり見ると、小さな頬に涙のあとが…。
うわ~っ、なんて可愛いの~っ!! 

だってね~、この映画のラストって、原作をいくらか脚色してあるとはいえ、100パーセントがハッピー・エンドじゃないものね? うんうん、わかるよぉ~!
だけど、口も利けずに、席を立てなくなる程だなんて! ものすごーく感受性が豊かで繊細な男の子なのね?
もし私が同い位の背丈だったなら、この物語の切なさに泣いた君とは、ぜひともお友達になりたかったな~(笑)

小学校の頃の思い出の物語に新しい思い出が加わり、ちょっぴり切なくて、心があったかくなった映画でした。

コメント
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