東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

足あと

2021-01-06 18:45:10 | ノルウェーの動物 dyr
辺りが一面雪でおおわれている間
家の周囲にたくさんの野生動物の足あとを見るのは
冬の間の楽しみのひとつです

シカやウサギやキツネの可愛らしい足あとはめずらしくありませんが
最近久しぶりに家の近くで滅多に見ない大きな足あとを見つけました



外を歩いている時はたいてい手ぶらなので
大きさを比べられるものが手袋くらいしかないんですけれど
このミトンはうんと寒い時に手袋をした手を入れて二重にできるくらい
とっても大きめに編んでいます


(キッコーマンの卓上しょうゆと比較)

この足あとは
4年前に初めて同じものを見たことがあり
当時は見分け方がよくわからなくて
ネコかイタチかというタイトルで記事を書きました

ネコ科のgaupe(ガウペ)もイタチの仲間のjerv(ヤルヴ)も
中型の肉食獣で家畜の大敵です
どちらも単独行動が多く人前には滅多に姿を見せません



この3つずつきれいに並んだ足あとはヤルヴしかない!
とは相方の言

ちなみにキツネだと犬と同じようにスタスタと歩くので
足あとは一列に見えます



ヤルヴ(英語だとウルヴァリン?)
見たことがないので写真をWWFからお借りしてきました


(WWF.noのウェブサイトより)

この爪の鋭いこと!
イタチというより小型のクマのよう

そういえば年末に
谷の反対側のご近所さんのアンティークショップへ行ったときに
そこの奥さんが窓から凍った川の上を歩くヤルヴを見たと興奮して話していたし
ふもとのご近所さんもヤルヴの足跡の写真をSNSに投稿していました

ヤルヴはとても広いテリトリーを持つので
どうやら同じ個体がこの辺一帯をパトロール(?)しているらしい

図書館で野生動物の本を物色していたら
「Dyrespor(動物の跡)」という本にヤルヴの足あとの説明が



ヤルヴの5つの指の肉球はガウペとは全然違うのでこれで見分ければ簡単!
足あとが新しければ鋭い爪の残した跡も特徴的、ふむふむ


(右上がガウペ、その下がヤルヴ)

この本、単に足あとの形状や並び方だけでなく
どの順番でどの足が前へ出ているのかの図解があったり
その他にも動物が食べた跡やフン、巣穴、生え変わった角などなど
色々な痕跡からどんな動物がそこにいたかを知るヒントが満載で
森や山を歩く時のハンドブックにしたいくらい面白いです

ただし
コンパクトサイズでたくさんの動物と鳥を網羅しているので
ヤルヴ独特の3つ並んだ足跡の詳細解説はなく
1番最後の足あとは前足だと思うものの確証はありません



3つのうち真ん中は前足のあとの上に後ろ足のあとが重なっていて
そして1番前は後ろ足、じゃないかな?
ああ、この足あとをつけているところを見てみたい!

ちなみに相方は30年ほど前に
山で一度だけヤルヴを見たことがあるそうです
すごくヘンテコな歩き方だったらしい…

山のトナカイが主食のヤルヴに会いたければ
ちょいちょい山へ行くのがいいのかも



ハンティングシーズンも終わったことだし
薪割りが済んだらスノーシューはいて登ってみようかな

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。