XBOX ONE PLAY REPORT

サイト「JIM'S ATTIC」のコンテンツ。XBOX、スロットカー、モータースポーツ。

スロットカー・シリコンタイヤ「INDY GRIPS」

2008-01-27 16:58:20 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、2007年7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、シリコンタイヤ「INDY GRIPS」のお話です。

INDY GRIPSは、アメリカでも評価の高いシリコンタイヤで、"ニューコンパウンド"になった現行モデルでは、シリコンと他のゴムを高温で溶かして作られており、精度が高く丈夫なこともセールスポイントのひとつになっています。一般的なシリコンタイヤの場合には、ニンコのトラックのようなざらついた路面を走らせるとタイヤにダメージを受けることもあるようですが、インディグリップスのタイヤは弾力性に富んでいるため、その心配も要りません。また、一般的なタイヤのように、トラックの表面にブラックマークを残すこともありません。
インディグリップスは、幅広いラインナップで展開しており、対応するスロットカーのメーカーとクルマが多いのも特徴です。ざっと挙げてみても、MRRC、SCX、アーティン、ヴァンキッシュ、オートアート、カレラ、カートリックス、スケーレクストリック、スピリット、スロット・イット、ニンコ、フライ、プロスロット、レベル・モノグラム、などのメーカーとクルマに対応します。タイヤの裏側にはIDコードが刻印されており、袋から出したタイヤがどのメーカーのどのクルマに装着するのか分からなくなることもありません。
私は、スロットカーは、できるだけノーマルに近い状態で走らせようと考えてはいるのですが、ダウンフォースを増しても、タイヤを削っても、コーナーで激しくテールをスライドさせたり、安定性を欠いたりしてしまうようなクルマは、やむなくタイヤを交換しています。それが、アーティンのメルセデスベンツCLK DTMとポルシェ911GT1、スピリットのレイナード2KQとクラージュC65、で、インディグリップスを装着しています。確かに、コーナーでの安定性は格段に向上しており、インディグリップスを装着しただけの効果があったことが窺えます。タイヤに困っているなら、インディグリップスは、対応するスロットカーのメーカーとクルマも多いため、試してみる価値のあるタイヤです。

スロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.25

2008-01-25 22:08:05 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、2007年7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、イレギュラーのスロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.25です。日曜日の定例記事もあります。

前回のスロットカーズ・ヨコハマからちょうど1週間となりますが、前回、投入した新車3台の再チューニングや再セッティングを終え、火曜日に大和のビッグ・バンで試走した感触もまずまずだったことや、前回はトラックが重かったことによるタイムの伸び悩みのリベンジもあって、前回同様の17台を持ち込み、富士スピードウェイでのタイムアタックに挑んでいます。例によってタイムを記録していますので、まずは列挙してみます。タイム横のRは、おそらく自己ベスト更新車です。

1. フェラーリF2005(FERRARI F2005(CARRERA)) 8.6352秒
2. フェアレディZ(HOUZAN DUNLOP Z(NINCO)) 9.3249秒R
3. BMWマクラーレンF1GTR(BMW MCLAREN F1 GTR(SLOT.IT)) 9.3930秒
4. スープラ(AU CERUMO SUPRA 2004(QUATTROX)) 9.3963秒
5. モスラーMT900R(MOSLER MT900R XAVEX(NINCO)) 9.4064秒
6. マクラーレン・メルセデスMP4/20(MCLAREN-MERCEDES MP 4/20(CARRERA)) 9.5830秒
7. フェアレディZ(XANAVI NISMO Z 2004(QUATTROX)) 9.6377秒R
8. NSX(TAKATA DOME NSX 2004(QUATTROX)) 9.7112秒
9. MGローラEX257(MG LOLA EX 257 LE MANS 2002(SCALEXTRIC)) 9.8408秒
10. パノスLMP-1 2003(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2003(FLY)) 9.8633秒
11. プジョー908 HDI FAP(PEUGEOT 908 HDI FAP(CARRERA)) 9.8932秒R
12. パノスLMP-1 2000(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2000(FLY)) 10.0389秒
13. クラージュC65(COURAGE C65 PIRELLI(SPIRIT)) 10.0825秒R
14. フォードGT(FORD GT 2007 CLUB MODEL(SCALEXTRIC)) 10.3601秒
15. レイナード2KQ(REYNARD 2KQ USA LE MANS 2000(SPIRIT)) 10.8890秒
16. ポルシェ911GT1(PORSCHE 911 GT1(ARTIN))12.1374秒R
17. サリーンS7R(SALEEN S7R LE MANS 2001(ARTIN)) 12.5468秒

今回は、さすがに前回ほどトラックが重いことはなく、前回、タイムを記録した16台中15台が前回のタイムを上回っています。ただ、スロットカーは難しいもので、レーンコンディションやクルマのコンディションが微妙に影響し、タイムの良し悪しはまちまちになっています。トップタイムをマークしたのは、例によって、カレラのフェラーリF2005で、8.6352秒とまあまあです。2番手には、ニンコのフェアレディZが9.3249秒で食い込んでおり、クルマが少しずつ良くなっていることがうかがえます。3位にも、スロット・イットのBMWマクラーレンF1GTRが9.3930秒で入っていますが、安定してこのあたりのタイムをマークしているというよりは、一発のタイムで飛び込んだという感じです。ただ、2、3位の両車は、本来なら、8秒台後半のタイムを出せるニンコのモスラーMT900Rが9.4064秒、9秒フラットのタイムを出せるカレラのマクラーレン・メルセデスMP4/20が9.5830秒、と伸び悩んだことに助けられての上位です。
前回、新たに投入した新車3台は、前回よりもレーンコンディションが良くなってはいるものの、そろって1秒以上のタイムアップです。カレラのプジョー908 HDI FAPは、10.9512秒から9.8932秒に上げており、まだモーターが重い感じがするので、もう少し慣らしが進めばタイムは上がると思います。スピリットのクラージュC65は、タイヤを削っても満足にグリップしなかったため、余っていたインディグリップスを着けてみたところフィットしたので、それで走ってみるとタイヤのグリップが向上しました。モーターがスロット・イットのBMWマクラーレンF1GTR並に回るため、もう少し安定して走ってくれればタイムはまだ伸びると思います。アーティンのポルシェ911GT1は、前回はリアに磁石を着けずに臨んだため、今回が最初のタイムアタックになります。同じアーティンのサリーンS7Rとは、モーターもタイヤも違うため、これはこれで面白い争いになりそうです。
(写真は、前回のものを流用しています)

スロットカー・MERCEDES-BENZ CLK DTM 2003(ARTIN)

2008-01-20 16:13:42 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、2007年7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、マイカーのお話です。

私の1/32スケールのスロットカーの11号車と12号車は、MERCEDES-BENZ CLK DTM 2003(ARTIN)です。アーティンは、1月13日の記事でもお話したように、1965年には1/43スケールのスロットカーを販売しており、21世紀に入ると1/32スケールの市場にもしっかりと根を下ろしています。そんなアーティンの1/32スケールにおける2007年末時点での現行車両が、ストックカーとこのメルセデスベンツCLK DTMです。メルセデスベンツCLK DTMには2種類のカラーリングがあり、いずれも2003年モデルで、シルバーの3号車がベルント・シュナイダー、ブラックの10号車がジャン・アレジ、となっています。アーティンは、価格の安さもウリのひとつになっていますが、このクルマも1台$16.95という驚くべきプライスタグが付けられています。
私は、このクルマをずっとほしいと思っていたのですが、このクルマを扱うショップが少なく、eBayでアーティンを得意とするセラーから購入することにしました。このセラーは、なぜかこのクルマだけは2台セットでオークションとして出品しており、私も安い価格で落札できるはずだったのに欲を出しすぎ、高値での取り引きが続いて2ヵ月近くも落札できずじまいでした。しかし、単独なら送料が$14.95かかるところ、2点以上購入すると2点目以降は$4.00プラスになるだけなのに目をつけ、$33.99とほぼ定価通りながら、他のクルマも落札して、ようやく2007年10月29日に買うことができました。こうして憧れのメルセデスベンツCLK DTMは、同年11月6日に到着したのです。
このクルマは、アーティンらしく、プラスチックケースでなくプチプチに入れられただけで、ボディも他のメーカーのようなクリア塗装などの仕上げが施されていないのかプラモデル的な質感がありましたが、ボディデザイン、ペインティング、デカールはまずまずのレベルにあります。走りは、評判通りのマイルドさで、1万5000回転のモーターはパワーがなく、磁石は着いているもののネオジム磁石ではないためほとんどダウンフォースを得られず、スキニーボディのグルーヴドタイヤもコーナーでグリップしません。しかも、ナロートレッドで車高が高いため、コーナーで簡単に転倒します。そのため、ホームサーキットでも、マイカー中、飛び抜けて遅いタイムしか出すことができませんでした。
私は、過去の記事にも書いているように、基本的にはどのクルマで走っても同じようなラップタイムになるようにチューニングしていますが、このクルマは手こずりそうでした。なにしろ、アーティンのスキニーボーイ1/32シャシーは、磁石を装着するスペースが狭いだけでなく、シャシーが他のメーカーのクルマよりも厚いため、磁石の吸着力がかなり強くないとシャシーの内側に磁石を装着しても効果を発揮できないからです。そこで、シャシーの路面側に十分にロードクリアランスを確保できるように厚さ1mmの磁石を貼り付けました。タイヤのグリップも弱いため、シリコンタイヤのINDY GRIPSを装着しました。これにより、コーナーでの安定性も少しは向上したのですが、やはり、マイカー中では飛び抜けて遅いタイムしか出すことができず、現在はスロットカーズ・ヨコハマなどの営業サーキットには持ち込まずに、唯一の自宅待機組になっています。

スロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.18

2008-01-18 23:25:11 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、2007年7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、イレギュラーのスロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.18です。日曜日の定例記事もあります。

前回のスロットカーズ・ヨコハマからちょうど2週間となりますが、不調車のチューニングを終え、新車もすべて到着し、体制が整ったため、最適なインターバルで繰り出しました。今回は、自己最多の17台を持ち込み、富士スピードウェイでのタイムアタックに挑んでいます。例によってタイムを記録していますので、まずは列挙してみます。タイム横のRは、おそらく自己ベスト更新車です。

1. フェラーリF2005(FERRARI F2005(CARRERA)) 9.1621秒
2. BMWマクラーレンF1GTR(BMW MCLAREN F1 GTR(SLOT.IT)) 9.4139秒
3. マクラーレン・メルセデスMP4/20(MCLAREN-MERCEDES MP 4/20(CARRERA)) 9.5195秒
4. フェアレディZ(HOUZAN DUNLOP Z(NINCO)) 9.6636秒R
5. MGローラEX257(MG LOLA EX 257 LE MANS 2002(SCALEXTRIC)) 9.9882秒
6. スープラ(AU CERUMO SUPRA 2004(QUATTROX)) 9.9904秒
7. モスラーMT900R(MOSLER MT900R XAVEX(NINCO)) 10.0419秒
8. フェアレディZ(XANAVI NISMO Z 2004(QUATTROX)) 10.2542秒
9. パノスLMP-1 2003(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2003(FLY)) 10.2785秒
10. NSX(TAKATA DOME NSX 2004(QUATTROX)) 10.2819秒
11. パノスLMP-1 2000(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2000(FLY)) 10.7598秒
12. フォードGT(FORD GT 2007 CLUB MODEL(SCALEXTRIC)) 10.8741秒
13. プジョー908 HDI FAP(PEUGEOT 908 HDI FAP(CARRERA)) 10.9512秒
14. レイナード2KQ(REYNARD 2KQ USA LE MANS 2000(SPIRIT)) 11.1698秒
15. クラージュC65(COURAGE C65 PIRELLI(SPIRIT)) 11.2482秒
16. サリーンS7R(SALEEN S7R LE MANS 2001(ARTIN)) 12.7652秒

タイムを見ての通り、今回はレーンコンディションが良くありませんでした。滑るということはなく、それなりにグリップしたのですが、とにかく重く、全般にスピード感がなかったのです。8秒台半ばをコンスタントにマークできるカレラのフェラーリF2005が9.1621秒でトップタイムと、8秒台をマークしたクルマは皆無。8秒台後半のタイムを出せるニンコのモスラーMT900Rに至っては、10.0419秒とベストラップの1.4秒落ちで7番手に甘んじる始末です。前回、9.2840秒で3番手のタイムをマークしたフライのパノスLMP-1 2000も、1.5秒落ちの10.7598秒で11番手という体たらくですから、いかにトラックが重かったかが窺えます。ただ、ベストラップの0.5秒落ちで済んでいるクルマもあるので、この重さとの相性もあったのではないでしょうか。
そんな中で、このレーンコンディションにも関わらず、まずまずのタイムをマークしているクルマもわずかながらありました。スロット・イットのBMWマクラーレンF1GTRが2位に飛び込む9.4139秒を叩き出しており、平均的なレーンコンディションであれば8秒台も夢ではなかったはずです。当初は8秒台に最も近いクルマと考えていただけに、チューニングとセッティングがようやく決まってきたということでしょう。ニンコのフェアレディZも、9.6636秒で4位に入っています。前回の10.2207秒からタイムアップしており、チューニングとセッティングが少し決まってきたのと、モーターや駆動系にあたりがついてきたということでしょう。
カレラのプジョー908 HDI FAPは、1月15日にアメリカから到着し、チューニングもセッティングも慣らしも、ほとんど行っていない状態でのシェイクダウンでした。10.9512秒で13番手は、ニンコのフェアレディZが前回は11番手だったことを考えると、こんなものかもしれません。タイヤがソフトな割にはグリップしなかったので、次回はタイヤを少し削ってみようと思います。スピリットのクラージュC65は、1月5日にアメリカから着いたのですが、新型シャシーとなったスピリットは磁石によるダウンフォースが皆無に近かったため、磁石を追加してダウンフォースを増して臨んだのですが、タイヤが削っても思ったほどにはグリップせず、スピリットの旧型シャシーのレイナード2KQの後塵を拝しています。レイナード2KQも地道にチューニングとセッティングを進めており、今後は新旧対決の様相を呈しそうです。

スロットカー・MOSLER MT900R XAVEX(NINCO)

2008-01-14 17:50:25 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、マイカーのお話です。
私の1/32スケールのスロットカーの10号車は、MOSLER MT900R XAVEX(NINCO)です。ニンコは、スピードこそあるものの、磁石はボタンマグネットが車体中央寄りに1個取り付けられているだけのため、コーナーでスピードを出すことができません。そんなわけで、私も当初は敬遠していたのですが、バーマグネットを追加すればコーナーでグリップするはずのため、ニンコのクルマも1台は手に入れようと考え始めました。NSX、スープラ、モスラーMT900R、と候補車があったのですが、2007年10月28日に横浜赤レンガ倉庫で開催された「12thホビーフォーラム2007」で、店でテストに使っただけという程度のいいモスラーMT900Rが2500円で売られていたため、希望のガルフカラーではなかったものの、これ幸いと購入してきました。
こうして手に入れたニンコのモスラーですが、やはり、ノーマルではコーナーが弱いため、ニンコの特徴でもあるアングルワインダーモーターの後方にバーマグネットを取り付けました。するとどうでしょう、ノーマル時のコーナーの弱さが嘘のようにハイスピードコーナリングが可能になったのです。しかも、持ち前のスピードを犠牲にすることもありません。ノーマル時にはマイカー中で最も遅かったクルマが、バーマグネットを取り付けた途端にマイカーでカレラのフェラーリF2005に次いで速いクルマの座に躍り出たのです。かつてはトップを争っていたフライのパノスLMP-1やスロット・イットのマクラーレンF1GTRすらしのぐのですから、これほどの変貌ぶりには驚かされるばかりです。
このクルマの速さは本物で、マイカーの中では、ミニカーギャラリーFでトップタイム、スロットカーズ・ヨコハマ、ボーダーレイヴァーズ、ジルチ オートワークスでカレラのフェラーリF2005に次ぐタイムを叩き出しており、もはや欠かすことのできない1台になっています。それゆえ、次のニンコ車も念頭に置き、興味がある車両の購入に踏み切りました。それにしても、カレラといい、ニンコといい、磁石を追加したり変更したりするだけでこれだけ速くなるのですから、最初からスロット・イットやスピリットなどのように強力なダウンフォースを生み出せる磁石を搭載しておいてほしいものだと思います。磁石ひとつで、スロットカーメーカーとしての地位も名声も違ったものになってくるのですから。

スロットカー・グランドスタンド

2008-01-13 15:53:01 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、グランドスタンドのお話です。

日本では、タカラが早々に撤退してしまったため、1/32スケールのスロットカーのセットや完成車を作っているメーカーはなく、日本でそれらの現行モデルを買おうと思えば、ドイツ、イギリス、スペイン、イタリアなどのヨーロッパのメーカーに頼らざるを得ません。ところが、アメリカには、名実ともにこれらをしのぐほどのメーカーが存在します。それがARTIN(アーティン)です。アーティンは、1965年には1/43スケールのスロットカーを販売しており、21世紀に入ると1/32スケールの市場にもしっかりと根を下ろしています。アーティンは、価格の安さとバリエーションの豊富さにより、アメリカでは多くのスロッターから支持されています。特に、トラックとシーナリーの浸透率は高く、アーティンがある風景はどこに行っても見受けられるほどです。
私も、1/32スケールのスロットカーにも参入した早い段階からアーティンには注目しており、日本には輸入代理店もあるものの輸入が途絶えていることもあり、最も憧れのメーカーでした。私は、カレラのセットを拡張させたわけですが、タイミングが違っていれば、カレラではなくアーティンのセットを導入していたかもしれません。私は、そんなアーティンには、完成車もさることながら、グランドスタンドにも注目していました。カレラやスケーレクストリックなどのグランドスタンドは価格が高くて買う気が起きないのですが、アーティンのグランドスタンドは$12と安くてデザインも良く、無着色ながらフィギュアも6体(実質8体)付いています。箱ではなくビニールパッケージに入れられ、組み立て説明書も付いていないのは、アーティンらしいコストダウンゆえでしょう。
グランドスタンドは組み立て式になっており、土台が黒、屋根が赤、観客席が黄、という大胆な構成になっており、パーツ数が少ないため、組み立て説明書がなくても簡単に組み立てることができます。また、屋根の上には、付属のスピーカー2個と旗5本を立てられるようになっています。フィギュアも精巧に作られているため、うまく着色すれば雰囲気はより一層良くなると思います。これが$12で買えるのですから、お買い得としかいいようがありません。色使いが少し奇抜に感じる部分はありますが、トラックサイドに置いてみると、それほど違和感もなく、サーキットがぐっと引き締まるように感じます。ホームサーキットに置くグランドスタンドを探している人は、アーティンのグランドスタンドも候補に加えてみてはいかがでしょうか。

スロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.04

2008-01-06 20:42:30 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、スロットカーズ・ヨコハマ走行リポート01.04です。

前回のスロットカーズ・ヨコハマから約1ヵ月開きましたが、当初から月2回程度かなと考えていましたし、不調車のチューニングと新車の到着をセットで考えていたため、少し間隔が開いてしまいました。ただ、1月3日の夕方がミニカーギャラリーF、1月3日の夜がジルチ オートワークス、1月4日の夕方がスロットカーズ・ヨコハマ、ということで、実に24時間の間に3ヵ所もの異なる営業サーキットにお邪魔することになります。その間にタイヤの掃除などのメンテナンスを行ってはおらず、富士スピードウェイがそれなりに賑わっていて頻繁にコースアウトすると迷惑をかけることもあり、コーナーであまりグリップしないクルマはタイムアタックを早々に切り上げています。例によってタイムを記録していますので、まずは列挙してみます。タイム横のRは、おそらく自己ベスト更新車です。

1. フェラーリF2005(FERRARI F2005(CARRERA)) 8.4595秒
2. モスラーMT900R(MOSLER MT900R XAVEX(NINCO)) 8.7439秒
3. パノスLMP-1 2000(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2000(FLY)) 9.2840秒R
4. スープラ(AU CERUMO SUPRA 2004(QUATTROX)) 9.4148秒
5. BMWマクラーレンF1GTR(BMW MCLAREN F1 GTR(SLOT.IT)) 9.4744秒
6. NSX(TAKATA DOME NSX 2004(QUATTROX)) 9.5229秒
7. フェアレディZ(XANAVI NISMO Z 2004(QUATTROX)) 9.8469秒
8. パノスLMP-1 2003(PANOZ LMP-1 24H. LE MANS 2003(FLY)) 9.8672秒
9. マクラーレン・メルセデスMP4/20(MCLAREN-MERCEDES MP 4/20(CARRERA)) 9.8944秒
10. MGローラEX257(MG LOLA EX 257 LE MANS 2002(SCALEXTRIC)) 9.9315秒
11. フェアレディZ(HOUZAN DUNLOP Z(NINCO)) 10.2207秒
12. フォードGT(FORD GT 2007 CLUB MODEL(SCALEXTRIC)) 10.5663秒
13. レイナード2KQ(REYNARD 2KQ USA LE MANS 2000(SPIRIT)) 10.8586秒

今回は、レーンコンディション云々よりも、マイカーのコンディションがどう影響するかが問題となったようです。24時間で3サーキット目となることが、モーターや駆動系などの慣らしとなって好結果を生むのか、ニンコ製、カレラ製、プラフィット製と路面の異なる3サーキットをタイヤ清掃なしで走ることが悪影響を及ぼすのか。トップは、例によってカレラのフェラーリF2005の8.4595秒で、自己ベストに近いタイムを叩き出しています。ニンコのモスラーMT900Rも、復活となる8.7439秒をマークしています。前日にミニカーギャラリーFでニンコ製サーキットを走って、調子が上がっていたのでしょうか。
3番手に飛び込んだのが、なんとフライのパノスLMP-1 2000でした。フライのクルマは、安定してソコソコのタイムを出せるという印象があるのですが、定位置の9.5秒あたりから9.2840秒と大幅にタイムを伸ばしています。このパノスLMP-1は、もう1台のパノスLMP-1よりも後から投入し、同様のチューニングを施しているのですが、ようやくクルマの調子が上がってきたのかもしれません。スロット・イットのBMWマクラーレンF1GTRも、タイヤを滑り放題のノーマルから付属のP2に交換したことで、9.4744秒までタイムを戻してきました。まだまだポテンシャルを持て余しているところがあり、ダウンフォースを増せば、タイムはもっと詰まるはずです。
その下のクアトロックス2台までは無難なタイムをマークしていますが、フライのもう1台のパノスLMP-1以下は24時間で路面の異なる3サーキットをタイヤ清掃なしで走ったことが裏目に出たのかもしれません。ニンコのフェアレディZは、クリスマスイブにイギリスから到着し、ホームサーキットでも間に合わせの超ショートオーバルで走らせて軽くチューニングとセッティングを施しただけというシェイクダウン状態でした。それでも、ミニカーギャラリーFでは2番手タイムをマークしていますが、富士スピードウェイぐらいになるとまだまだチューニングもセッティングも足りないようです。基本構造はモスラーMT900Rと同じなので、走るクルマには仕上がると思うのですが・・・。

スロットカー・ジルチ オートワークス

2008-01-05 19:21:26 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、スロットカー・レーシング・サーキット「ジルチ オートワークス」のお話です。

ジルチ オートワークスは、東名高速道路の焼津インターチェンジのすぐ近くにあるスロットカー・レーシング・サーキットで、十分な広さの駐車場が用意されているため遠方からでもクルマで気軽に出かけることができます。オーナーの今村好一さんは、スロットカーを趣味にして数年後、念願の営業サーキットを運営するまでになり、スロットカー・レーシング・サーキットばかりでなく、ミニカー・モデルカー販売、オリジナルステッカー製作、各種自動車パーツ販売まで手がけており、まさにクルマにどっぷりといった日々を過ごしているようです。そんなジルチ オートワークスの店内に足を踏み入れると、いきなり広大なサーキットが目に飛び込んできます。
カレラ製30m4レーンのサーキットは、十分な長さのメインストレート、1コーナーからグランドスタンド前方までのテクニカルセクション、そこから最終コーナーまでの高速コーナーで構成されており、長いながらも息つく暇がないほどの絶妙なレイアウトがなされています。目標タイムは、ノーマルカーなら10秒、ノーマグネットカーなら13秒。トラックレコードは、フォーミュラカーなら6.96秒、それ以外なら7.11秒とのことです。私が持ち込んだクルマでは、カレラのフェラーリF2005が7秒台前半、ニンコのモスラーMT900Rも7秒台のタイムをマークしていました。タイミングモニターが少し遠いのと、油断ならないレイアウトだったため、正確なタイムは把握できていないのですけれど・・・。
そんなジルチ オートワークスのもうひとつの特徴と言えば、オーナーがとにかく気さくなことと、常連のお客さんたちが親しみやすいことです。スロットカーショップでは珍しいことではないのですが、オーナーが常連のお客さんたちと一緒になって遊ぶばかりでなく、誰が速いマシンを作り速く走るかを競い合ったりもしますし、スロットカーを使った鬼ごっこやチキンレースなどを楽しむこともあるそうです。私も、新参客にもかかわらず温かく迎えてもらうことができ、いきなり常連のお客さんたちとちょっとしたレースをして楽しんだほどです。隠れ家的なイメージのあるスロットカーショップとしては、敷居はかなり低いと考えてもいいと思います。
走行料金はコインを投入するタイプで10分200円、レンタカーは1回100円、コントローラーは無料となっています。もちろん、マイカー、ワニ口のコントローラーの持ち込みも可能で、珍しいクルマを持ち込むと特に喜ばれます(笑)。営業時間は13時~22時で、火曜日が定休日となっています。
ジルチ オートワークス
スロットカー屋の営業日報

※ジルチ・オートワークス閉店のお知らせ※

拝啓
当店は昨年の創業以来、皆様にご厚情を頂きまして今日まで営業を続けて参りましたが、諸般の事情により来る11月30日を持ちまして店舗を閉鎖する運びとなりました。
不況のあおりを企業努力や経費削減だけでは吸収しきれず採算が悪化し、さらにここ数ヶ月は売り上げが次第に減少し、資金繰りも限界に達しました。誠に不本意ながら廃業に至った次第でございます。
皆様の公私にわたるご厚情に心から感謝申し上げますと共に、突然の閉店でご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
なお、当店にてスロットカーをはじめとした様々なお預かり物がございます。最終日である11月末日までにお引き取りいただきますようお願い申しあげます。お引き取りいただけない場合は勝手ではありますが処分させていただきます。
まずは略儀ながら書中をもちまして廃業のご挨拶を申し上げます。皆様の今後のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
                             敬具
平成20年11月1日

〒425-0091 静岡県焼津市八楠4丁目27-3
電話 054-621-3001
スロットカーショップ ジルチ・オートワークス
店長 今村好一

スロットカー・ミニカーギャラリーF

2008-01-04 22:36:50 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。今回は、スロットカーが楽しめるお店「ミニカーギャラリーF」のお話です。

ミニカーギャラリーFは、スロットカーの東海のメッカ・愛知県は刈谷市にある、とてもおしゃれなお店です。ミニカーギャラリーという名前からも分かる通り、ミニカーの販売が中心のお店で、ミニチャンプスを中心に各種スケールのミニカーが常時4000点以上ストックされています。ミニカーギャラリーFは、東新町2丁目の交差点を十数m奥に入ったところにありますが、その交差点の角には、ネッツトヨタ、日産、セブンイレブンがあり、どこを曲がればいいのか、迷うこともありません。しかし、その交差点から十数m入ったところにあるミニカーギャラリーFは、人によってはすぐに見つけることができないかもしれません。なぜなら、町のミニカー屋さんといった佇まいをしていないからです。
それもそのはず、ミニカーギャラリーFのオーナーは、かつてはこの地でオーナーシェフとしてフランス料理の人気レストランを営んでおり、店舗の外観や内装はそのままに、2003年11月にミニカーショップに変えてしまったからです。店の駐車場には「ミニカーギャラリーF」という店名が掲げられているにも関わらず、未だにフランス料理店だと思い込んで訪れる人もいるほどで、どれほど人気のフランス料理店だったかが窺い知れます。そんなミニカーギャラリーFだけに、オーナーのミニカーに対する思い入れやこだわりは強く、初心者からマニアまで「見ても楽しめる」落ち着いた店づくりがなされており、市井のミニカーショップのような賑やかさはありません。
そして、ミニカーが販売されている店舗から、靴を脱いでスリッパに履き替えて一段上がったスペースに、オーナーが趣味で始めたお店の更に趣味の部分であるスロットカー部屋があります。ここには、ニンコ製20.5m2レーンのジオラマサーキットと、同じくニンコ製10m1レーンの練習用サーキットの2つのサーキットが常設されており、20分200円、1時間500円という驚くほどの低料金で走らせることができ、レンタカーは200円、コントローラーは無料で借りることもできます。もちろん、マイカーやコントローラー(ワニ口、ニンコ)を持ち込むことも可能です。ジオラマサーキットは、トリッキーでテクニックを必要とするレイアウトですが、延長されたストレート部分でスピードを出すこともできます。
また、この延長された部分のコーナーがタイトになっており、微妙なトリガーコントロールを要求されます。私が持ち込んだクルマでは、ニンコのモスラーMT900Rが6.148秒、同じくニンコの宝山 DUNLOP Zが6.833秒で、それ以外のクルマの大半が7秒台になっていました。お店としても、8秒台が目標ラップタイムとのことです。ニンコのトラックは滑るという話をよく目にするのですが、私が走った感じではカレラのトラックと同等にグリップするように感じました。なお、オーナーの完全な趣味として、HOのトラックもあり、東海地区でもHO熱が盛り上がれば、走れるようになるかもしれません。オーナーは、小型のラジコンを何十台も持っていたり、ル・マン24時間レースの歴代の優勝者のミニカーをコレクションしていたりと、スロットカーを走らせて楽しむばかりでなく、クルマ談義でも盛り上がれそうな、気さくなお店です。営業時間は12時から20時で、水曜日が定休日となっています。
ミニカーギャラリーF