Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

年賀状・もう2枚

2012-01-09 | 日記・つぶやき

 先日、元気をもらった年賀状を紹介したが、今日は、改めて震災を思い起こす年賀状を2枚紹介します。両方とも、同級生からです。

 1枚は、メールで届いた日立のOさんから。最初、上の写真が何かわからなかった。説明によると:

 「震度6強の直後 近所を流れる平成の名水百選「泉が森」からの泉川が茶色に濁りました。(2011.3.11)」
          

 写真の下の文面には:
 「昨年の3月の震災、お見舞いをいただいた多くの方々に御礼を申します。ありがとうございました。
 地震は天災、「想定外」は人災。原発事故は防災の備えどころか”最悪”を想像すらできない為政者・技術者への自然からの打擲(ちょうちゃく)だと思います。
 先後楽、自中心主義の親たち、学び続けぬえせエリートたちによる亡国への崩壊が始っています。・・・」

 彼は小学校からの同級生で、日立の優秀な技術者だった人。黒部川の発電所に携わった頃の写真や図面を見せてもらったことがある。定年後も、ベトナムの地下鉄建設のため単身赴任をしていた。無念な気持ちが、文面からひしひしと伝わってくる。
 余談だが、Oさんがメールに添付して送ってくれた写真は、最初Adobeでpdfファイルだった(この辺が私にはよくわからない)。いろいろやってみるが画像編集ができないのだ。そのうち中身が別物に変わってしまいびっくりした。それでお願いして再度送ってもらうと、いつものjpegだった、と言ういきさつがある。

 さて、もう1枚は、東京小平市に住むSさん。彼女は学生時代の同級生。数年前に当時の友人たち3人で富山を訪ねてくれ、氷見の海鮮館で「しろえび」を買っていた人。生まれが三河。三河湾で獲れない魚だと、嬉しそうに。
 ↓は、私が出した年賀状の返事のメッセージです。

 「日本海側に住居のある方が羨ましいです。こちらは、セシウム他放射線もれで安全な食品がなかなか入手しにくいのです。…」

 今年の年賀状は、家族や自分の近況報告だけでなく、この国の現状や行き先に思いを馳せ、考えさせる文面がいくつかあった。


新春能狂言~「三笑」

2012-01-07 | 能楽

 お正月は、毎日「新春特別番組」をやっていたが、箱根駅伝以外はほとんど見なかった。日本の伝統芸能では、歌舞伎や落語はいわゆるゴールデンタイムに(Eテレだったかも)組まれていた。ウイーンフィルのニューイヤーコンサートも、然りだ。
 だが、能狂言は、なんと朝6時半からの番組だ。ひどい差別だと思うのは私だけ?やはり視聴率の問題かしら。ま、録画すればいいか、と3日分セットした。番組は、↓のとおりです。

 元日は、観世流能「天鼓」
 2日は、和泉流狂言「見物左衛門」、大蔵流狂言「素襖落」
 3日は、宝生流能「三笑」、仕舞「岩船」、「羽衣」
 

 この中からいくつか紹介します。ようこ姫さんの「紅白」の紹介を見て、録画なら静止画を撮りやすい、と思い、粘ってみました。テレビは字幕が出て分かりやすい。昨年正月、国立能楽堂へ行ったら前の座席の背もたれに画面があり、字幕が出た。以前、熱海のMOA美術館で偶然に能「頼政」を観たが、そこでは謡本の縮小版のようなパンフをもらった。
 多くの人に見てもらうには、やはり言葉がわかるような工夫をしなければならないのではないかと、つくづく思った。

 まず、和泉流狂言。野村萬師の「見物左衛門」。これは、一人で演ずる珍しい狂言。萬師が得意とされる出し物。表情や腰をかがめ歩く足さばきが何とも言えない。後見は息子さんの万蔵さん。演じられる時と全く違う表情である。
     

          袴の前垂れに「萬」の文字が。
     

 次に、宝生流能「三笑」。「虎渓三笑」と言う中国の伝説にちなんだものとか。画題として多くの画家が取り上げているそうだ。(トップ写真もテレビ画面から

 晋の慧遠(えおん)法師が盧山の東林寺で行を積んでいて、虎渓(渓谷の名)を渡るまいと誓ったが、訪ねてきた陸修静・陶淵明を送り、話に夢中になって虎渓をを渡ってしまったのに気づき、三人ともに大いに笑ったという話。

        作り物の「臺塚」が舞台の真中に置かれている。
     

      アイ(官人)の野村扇丞師の前口上(と言うのかどうか?)
     

      左手から、ツレと子方が登場し、後見が作り物の幕を外す。
     

       臺塚から、シテ(慧遠法師)近藤乾之助師が登場する。
     

 修行中の慧遠法師の所へ、陶淵明と陸修静が訪ねて来る。

          橋掛りの、ツレ(陶淵明)朝倉俊樹師。
     

           同じくツレ(陸修静)金井雄資師。
     

 3人は、酒を酌み交わし、語り合い、楽しいひとときを過ごす。子方の舞人が3人の前で舞を舞う。可愛らしい顔で女の子に見えたが、名前を見ると男の子だ。

         子方の「中の舞」はほんとに可愛らしい。
     

     

 ここで太鼓方(金春国数師)に注目を。左手の構えの型が少し違う。
     

            慧遠法師の「樂」の舞。
     

 酔いに興じて、慧遠法師は虎渓の橋を渡ってしまう。♪ 苔むす橋をよろめき給へば淵陸左右に。 ♪

           よろめく慧遠法師を支える二人 
     

 ♪ 介錯し給ひて虎渓を遥かに出で給へば ♪
     

 ♪ 一度にどっと手を打ち笑って。三笑の昔と。なりにけり ♪ 
 
↓は、♪手を打ち笑って♪の場面だが、誰も顔は笑っていないのが、能なのだと納得(?)しました。最後に、3人で大笑いするのかと思ったのに。
     

 「あることに熱中しすぎて、外のことすべてを忘れること」の意味でよく使われる言葉だそうだ。シテもツレも面はつけず、ワキはいない。いろいろな能の形があるようだ。

 次に、若き宗家、宝生和英師の仕舞「岩船」。きびきびした切れのいい舞はいつ見てもほれぼれします。地謡には、佐野由於師の顔も見えます。
     

        

 今回は、映像もたっぷりで楽しんでいただけましたでしょうか。 


高瀬神社へ初詣で

2012-01-05 | 日記・つぶやき

 元日早々に、ようこ姫さんから初詣のお誘いがあった。初詣なんて何十年ぶりだろう。子どもの小さい頃、射水神社、櫛田神社など出かけたものだ。射水神社では参拝するには、10人ずつほど横列に並び、寸刻みで進んだっけ。それに懲りて、以後行かなくなった。それを思い出したとたん、「高瀬神社なら…」と答えていた。2日の高瀬神社なら空いているだろうと。

 2日、朝から箱根駅伝を見ていて東洋大の優勝が決まった頃、ようこ姫さんがお土産持参で来訪。大きな瓶の柚子みそとぶり大根とゆで卵をいただく。そのまますぐ出発、途中ランチの予定だったが2日から開いている店なんてないことを忘れていた。結局砺波のココスへ。入り口から行列。ほとんど家族連れ。子どもも、年よりも、若者も、これぞファミレスだ。だが、回転はけっこう早く、すぐ座れ遠慮して早く退散する必要もなさそう。

 井波に近づくにつれ、雨はみぞれに変わる。田んぼの雪も高岡より多い。昔は、加越能鉄道(”カエッセン”と呼んでいた)が通っており、「高瀬」と言う駅もあった。友人がここで結婚式を挙げ、出席したこともある。緑に囲まれた閑静な神社だった記憶がある。
 が、さすが、「越中一宮高瀬神社」、2日と言うのにすごい人出だ。香具師も出ている。ただ、なんと言っても田んぼの真ん中にある神社、四方八方どの道からでも行ける。どの道も一方通行になっており道の片側は駐車場だ。
          鳥居前の大石灯篭・交通整理の警備員さん
    

      神社前の大門川・春は桜の名所とか(でもこの木は?)
    

             鳥居前には大門松
    

        今年のお祝いは次の人たち。3年後は私も喜寿。
    

             私達は、一般参拝へ
    

            稲荷神社。近くには茶筅塚もあった
    

             本殿前の大注連縄
    

「撫でウサギ」・大国主命を祀ってあり、因幡の白ウサギの故事により、治したい個所を撫でると治ると言う
         

                立派な狛犬さん
         

 トップ写真は、大谷美術学園奉納の「龍の絵馬」。撫でウサギの上は、昨年の「兎の絵馬」だ。

 おさい銭も入れ、たくさん願望(ねがいごと)をしてきた。おみくじも買った。「大吉」でした。昨日紹介した、干支の根付けを4個買った。今年は人並みに初詣でも済ませ、ご利益がいっぱいあるだろう。   
 
正月も5日になり、ようやくテンプレートがクリスマスのままになっていることに気づいた。初ボケですね。先が思いやられます…。


冬将軍も仕事始め

2012-01-04 | 日記・つぶやき

 タイトルは、天気予報士さんの言葉だ。車の中のラジオで聞いた。まさに冬将軍の到来です。朝から降り始めましたね。今夜は、20cmほど積るのでしょうか。

 2日、ようこ姫さんに誘われ、何十年ぶりかの「初詣で」に行って来た。せっかく行くなら、と高瀬神社に決めた。姫ちゃんの車に乗せてもらうことにする。(初詣の様子は次回にまわして)

 まず、干支の話を。私は、卯年。娘は午年、息子が未年、夫は丑年だった。そしてマークは寅年になる。娘がその話をして以来、彼は寅が大好きになったみたい(もともと、動物好きらしい。)
 9月に来日した時、前年の干支の寅の色紙を持っていたのを、彼にプレゼントした。後でメールが来て、寅の色紙を額縁に入れ部屋に飾っていると言う。写真も添付されていた。(トップはたぶん彼の部屋・写真はボケているが)
          

 クリスマスには、私にプレゼントが送られて来た。その一つが↓の手袋。ミトンにもなるし、上の部分を外せば指が出るスタイルだ。温かく毎日愛用しているが、コレが寅の顔だ、と今日気付いた。
     

 高瀬神社で買って来た干支の根付け。小さいけど、横から見ても前から見ても、いい顔、いい形なので決めました。さっそく送ってあげましょう。
    


年賀状2枚

2012-01-03 | 日記・つぶやき

 千葉でお正月を過ごす年は、年賀状を5日くらいに配達してもらうように郵便局にお願いする。
 今年は高岡でお正月。元日のわりと早い時間に配達され、ゆっくりと読む時間もあった。自分の年賀状はパソコンで作るので、宛て名書きも住所録を作って印刷する。「親類」、「友人」、「かつての職場関係」、「世話になった人」などと分類しているのだが、最近は「職場関係」が少しずつ減り、「友人」が増えて来ている。
 今まで行き来のなかった同級生と同窓会で会った、サークルなどで新しい仲間が増えた、フィリピン慰霊の旅で一緒だった人たちから、などである。お稽古仲間の若い大先輩から、「今年も楽しく勉強しましょうね」と初めて賀状をもらい、急に元気が出たりする。そろそろ止める年齢かな、などと思っていたのに…。

 では、元気の出る年賀状を2枚紹介します。
       

 上は、「あかね」のHaさんから。左に書かれた達筆の文字は、もちろんHaさんご本人の句だ。このブログでも、喜寿のお祝いの写真で紹介した方だが、お話上手の明るい方だ。俳句の他にも、フォークダンスや旅行を趣味にしておられる。いい句だな~、私も見習わなくちゃ、とつい思う。

   喜寿過ぎて 薄紅をひく 初鏡 

 下(トップも)は、やはり、時々ブログに登場する川越の友人Toさんから。学生時代以来の友人だ。当時、出席簿がアルファベット順だったのだが、彼女の旧姓Oと、私の旧姓Nが続くのでクラスの座席が前後だった。それと、彼女も私も中野駅から中央線に乗って通学していてよく話をしたのだろう。

 高尾山や夜叉神峠へ連れて行ってくれた友だが、昨秋、ヒマラヤ・トレッキング・ツアーに行くと、興奮気味に電話がかかった。早くに申し込んでいたがキャンセルが出て行けるようになったとのこと。もちろん一人参加だ。
 ジェームズヒルトンの「失われた地平線」を読んで以来、小説の中で「シャングリラ」と呼ばれる僧院に興味をもったそうだ。チベットの未知の地、ヒマラヤ山脈の西の果てにあると書かれており、いつか行ってみたいとずっと願っていたとか。

 それを実現するなんてすごいことだ。話によると、15人のメンバーにポーター、コックを入れ29人で行動する。カトマンズから、エベレストの玄関口ルクラ(約3000m・空港がある)へ行き、そこからタンボジ(約4000m)まで行き…と聞いたが頭の中に地図も描けない。エベレストの見える山地を歩くのだろうな~と想像してもイメージが湧かない。
 でも彼女は私と同級生。古希もすぎている。でもこのファイト、体力を思うと、負けられないとまでは行かずとも元気が出る。

 両手を高く挙げた笑顔は、彼女の快心の表現だろう。いつもは、ゆっくり話し、心の優しい、控えめな方です。


明けましておめでとうございます

2012-01-01 | 日記・つぶやき

 明けましておめでとうございます。

 今年もどうぞよろしくお願いします。私の卯年から辰年に替わりましたが、同級生には辰年も多いことだし、今年も自分の年とわきまえて、ピョンピョンではなくスイスイと軽やかに飛びたいと思います。(無理しないように、ハイ

 マークと娘からの花束は、玄関飾りの横に並べました。例年の門松の隣です。紅白のバラとカーネーション、白いカスミ草はおめでたく美しく、しかも芳香をただよわせます。
 後はいつものようにゴチャゴチャと、まだウサギもいるし、雀、ニワトリなども…。姫ちゃんからのいただき物、鯛も。
      

        

 「元日から箒を持つものではない」と、昔、義母に言われずっと守って来ましたが、今年は息子流に掃除、片づけは元日からの仕事です。千葉で正月を過ごした何年間か、彼にとって正月休みは日頃できない庭仕事、障子張りなどにいそしむ長めの休日、と言うのを見て来たので、今年は私もソレで行きます。(ところで、やはり、「はば海苔」でお雑煮を食べたかしら?)

 午後は、ゆっくりと昼風呂でくつろぎましょう。

 他愛のないブログですが、今年もよろしくお願いします。