Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

「北斎の富士」~美術館「えき」KYOTO

2012-01-28 | イベント

 1/21(土)朝、娘が「パソコンボランティア指導者養成事業京都研修」に出席のため会場に向かうのを見送り、私もホテルを出た。もう、街中の見物はせず、JR京都伊勢丹7Fの「美術館」で、北斎の「冨嶽三十六景展」を見てから適当なサンダーバードで帰る予定にしていた。

 開館十五周年記念と言うから、京都駅がリニューアルしてからもう15年経つと言うことだろうか?「北斎生誕250年記念展」として冨嶽三十六景と富嶽百景(若い頃に描かれた絵本)が展示してある。
 翌、22日が最終日のためかなり混んでいた。東京都内で使う「スイカ」カードを使えば、入館料700円が500円となるのもありがたい。
       

 ただただ富士山の版画ばかりなのに、たくさんの人が、解説を読んだり、友だちと語り合いながら一つ一つ丁寧に見ているのは、富士山と共にそこに描かれている人々の生活ぶりが面白いからだろう。また、どこから見た富士山かと言うのも興味のあるところだ。
 描かれているのは、漁師、大工、桶屋、商人、飛脚、旅人・・・老若男女様々な人々が登場する姿が面白い。↓は、絵葉書きから。

        尾州不二身原(名古屋)…名古屋から富士山が見えるのだろうか。
 

      甲州石斑澤(かじかさわ)(山梨県)・・・岩の上の漁師の親子
    

           江戸日本橋…手前の橋を渡る大勢の人々の姿
    

 江都駿河長三井見世略図…正月、向き合う店は日本橋三越。屋根の上は瓦職人
    

    神奈川沖浪浦…これは切り絵の絵葉書になっており、マークに買った。
    

 ↓のような地図に、どの絵がどこから描かれたかが示されていて面白い。「神奈川沖浪裏」は、下の地図の1番東京湾から、描いたことがわかる。
 不明の場所も2,3あるらしいが、ほとんどの絵がどこから描かれた富士山かがわかるように番号を入れてあり興味深かった。


     

  帰りも自由席だったので、念のため早めにホームに並んだが、ゆっくり座れ、駅弁を食べた後読書したり眠ったりでのんびりと過ごした。おかげで分厚いハードカバーの「運命の人 4巻」を持参していたがほぼ読み終わった。