6/17(木)、高岡文化ホールにて、トム・プロジェクトプロデュースの ”Sing a Song” 公演が行われた。 この作品は、劇団チョコレートケーキの古川健と日澤雄介
淡谷のり子さんは、1907年青森市生まれ、東洋音楽学校へ進み、将来を嘱望されたオペラ歌手だった。 が、日本は日中戦争に突き進み、クラシック以外の曲でデビューを果たす。 戦時中は皇軍慰問で満州、インドネシア、マラッカと言う地名もセリフにあったように聞こえたが、そうであればマレーシアでも、現地で戦う日本兵のために歌を歌う。 絶対に軍歌は歌わない。 「歌は生きている人のためにある、ドレスは私の戦闘服」と、化粧をして、華やかなドレスに身を包み…、憲兵本部に呼び出されても、「お金はびた一文いただきません」と、主張を曲げない。
そんなエピソードは聞いてはいたが(あの淡谷のり子さんなら…と思ったが)、それを戸田恵子さんが小気味よく、威勢よく演じ、歌も聞かせてくださり期待通りの舞台だった。 👇はポスター。
👇 登場人物はわずか6名。 マネージャーを大和田獏さん、他にアコーディオンの伴奏者、憲兵隊幹部、憲兵軍曹、現地指揮官。 このメンバーで東南アジア現地、知覧特攻隊基地の様子まで描き出すのだ。 素晴らしい脚本、演出である。 獏さんが、奥さんを亡くされいっそう奥のある暖かい演技を見せてくださったように感じられた。
そして何と言っても戸田恵子さん。 「アンパンマン」の声は印象にないが、テレビドラマの「僕らは奇跡でできている」の山田さん役、ショートヘアでお料理上手でちょっとお節介な家政婦さん(実は主人公の一樹の実の母親)がとても好きだった。 歌もこんなにお上手とは! 最後の「リリー・マルレーン」が忘れられない。
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