Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

金沢・にし茶屋街

2010-10-29 | 旅行
 「杉の井」を出て犀川大橋へ戻り、左へ折れると野町広小路へ出る。 交差点で右折ししばらく歩くと、もうにし茶屋街だ。 ひがし茶屋街、主計(かずえ)町茶屋街と並び、金沢三茶屋街のの一つ。 12代藩主前田斉広が妓楼を地域を限定して集めた。 ひがし茶屋街と同じく1820年に設立されたそうだが、ここは通りも1本で短く規模が小さい。 そのせいか人通りも少なく落ち着いた雰囲気だ。 金沢芸妓の伝統を今も伝えているとのことだ。
          

 「金沢市にし茶屋資料館」へ入る。 入館料は無料。 ボランティアガイドの「まいどさん」の説明を聞いた。
          

 紅色の壁の座敷。 説明によると: 芸妓たちは、踊りはもちろん三味線、太鼓、笛のお稽古を10歳くらいから始めた。 彼女たちは「たあぼ」と呼ばれ、使い走りなどをしながら行儀作法や芸を仕込まれた。 お稽古場へは近くの小学校の先生が授業をしに来て、そこで勉強もした。 
                   

 すぐ向かいに、有名な「甘納豆かわむら」の店があり、客の出入りが絶えない。
           

 折しも、若い着物デザイナーの創作の着物を着たモデルさんの撮影が行われており、こっそり横から撮らせてもらった。(トップ写真は若いカメラマンの2人)
          

 「料亭 華の宿」では、コーヒー500円で、中を見せてくれる。
          

 ご主人が賑やかな人で、コーヒーを運びながらお茶屋のこと、茶屋街のことを説明してくださる。 
 左から、坪庭、群青色の壁に四季の花の屏風、金屏風、太鼓と三味線。 襖はまだ簀子(すのこ)で3日後に入れ替えるそうだ。
     

 下は、「駒寄せ」。 人馬の侵入を防ぐための柵。 竹製で京都の物を真似たそうだ。 
              

 Kaさんがお店の人に聞いたら、「馬がおしっこかけたりしないように」と仰ったそうだが、それも合っているのだろう。
 見学はわりと早く終わり、お能にはまだ早かったので、途中案山子さんの買い物に大和に寄った。