Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

中山(剱岳の展望台)

2010-10-17 | 自然・海山草花
 昨年から入会した高岡ハイキングクラブ。 そこで、よく話題に上る「中山」1255m、目の前に剣が見えると言う。 昨年の千石城山に味をしめ、今度も剣が見られれば、と早くから参加したいと思っていた。 だが、低山とは言え、かなりハードな登りと聞きずっと迷いつつ、カーブスへ真面目に通い、準備だけはしていた。

 それが、10/16(土)。 前夜から準備をし、朝食もいつもよりしっかり食べ、靴も登山靴をはいた。 太閤山薬勝寺池駐車場へも早めに着いた。 15名の参加で、3台の車に分乗し、上市町馬場島へ。 剱岳へは3つの登山道があるそうで、馬場島は早月尾根ルートの登り口。 立派な馬場島山荘やキャンプ場がある。 下は登り口を示す碑と、50年前の立命館大生6名の遭難を悼む碑。 ”仰 剱岳”と書かれている。 晴れていれば、ここからもう剱岳は見えるはず。 今日は、頂上も無理かな~。
               

 駐車場の手前に中山への登山道がある。 はっきり見えないが、左下のマルから黒太線を上る。 右下のマルが頂上。 遊歩道なんてとんでもない。 この上りが厳しかった。 帰りは黒太線を更に進み(下り)立山川の右岸、灰色線を降りるコースだ。 標高差585m。  
          

 息は弾むものの、ゆっくりペースなので途中までは花の名前など耳にしながら登った(自分では喋る元気なない)。 ひたすら下を見て木道の段を上る、根っこや大きな石をよけながら。 切れ目なしの上りだ。 そのうち、吐きそうになり、2,3回吐いた。 いろんな人から声をかけ、励ましてもらい、靴ひもまで結び直してもらった。 必死の登りだったので、途中の五本杉ノ平の立山杉の巨木も眺めただけ、道端の可憐な花々の写真も撮れずじまい。

 トップは、途中もらった「ユキザサ」の実を頂上で撮ったもの。 ツルリンドゥ」、「ヤマタチバナ」の実も赤い。 それぞれ大きさもも形も違う赤い実が、時々目を楽しませてくれる。 
 他に、黄色の「アキノキリンソウ」、紫の「アキギリ」、「亀葉引起」(カメバヒキオコシ:シソ科の植物で,葉が苦く起死回生の力がある)など、名前を復唱しながら(どうせすぐ忘れるが)の山道だった。

 ゆっくり歩いてもらったので、3時間かかり頂上へ。
           

 2年前は、マッチ箱まで見晴らせたそうなのだが・・・。
          

 今年は、すっかり雲に覆われて・・・。
          

 背中の汗が冷え、寒くなる。 体調が気になり、おにぎりも1個だけにして、もらったリンゴや無花果を少し口に入れた。 こんな時、食べればいいのか食べない方がいいのか、わからない。
 帰りは東小糸谷から降りる。 行きの登山道より緩いと聞いたが、コレがまたなかなか険しい下りで、距離も長い。 だが、途中見晴らしがよく、沢渡りもあり、足はガクガクだが休まず降りた。 笑う足に、「怒って~」と言ってるTaさん。 水音が聞こえ、林道が近いとわかるといっぺんに元気回復。 沢は3度渡った。

          
           
          

 長い長い下りは、1時間半。 往復4時間半、予定より1時間20分オーバーした。 林道を出て立山川の河原へ出た。 周囲の山々、広い川を眺め、ようやく下界へ戻った気分。  
          

             

 帰りは上市町のアルプスの湯でひと風呂浴びて(急にお腹がすき脱衣場で残りのおにぎりやら柿を食べ)、薬勝寺池駐車場にて解散。 いつもより1時間も遅れ、皆さんには迷惑をかけ申し訳ない気持でした。 そろそろ限界を感じながら、来年に向けて期待も・・・・。 かくして今年最後のハイキングクラブは終わりました。 

 会長のK先生が、「立山は信仰の山、剣は修行の山」と言っておられたが、私には「中山」が修行の山のようだった。