蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

今週のジャンプ 20号 感想

2005-04-19 13:06:45 | ジャンプ感想
デスノート復活の今週、めちゃめちゃ内容盛りだくさんなんですが、社会人感想書きとしてはこの昼休みの45分でどこまで書けるのかが勝負です(誰と)。
デスノートってばやっぱり凄い。

■デスノート
第1部キャラをいきなりカラー絵で葬り去ってくるところから度肝を抜かれました。僕もどうせ抜かれるなら度肝が良いと思います。
さ・ら・に、「ふたりはメロ・ニア」とかって出てくるかと思ったら、別行動かよ!
し・か・も、競ってるし!!
ちょびっと先読みして考えると、ピンで動いているうちは月には勝てなくて、「ふたりはメロ・ニア」な状態になって初めて互角の勝負ができる、そういう展開になるって感じですかね。
それにしても良い意味でのこの裏切り様、ほんとにデスノートって面白いですね。

また二人の性格が本当に対照的というのも魅力的で、この二人が協力することになるシーンが今から楽しみです。
またLの跡を継ぐだけあって、MとNなわけですが、綺麗に特徴も受け継いでましたね。

M(メロ)な人は甘い物好き。Lも甘いもの大好きでしたしね。
行動派、非合法、天才的嗅覚そんなキーワードが似合いそうなMな人です。

N(ニア)な人は座り方や服装にLのイメージを持たせてますね。
頭脳派、合法的、天才的情報収集・分析能力そんなキーワードが似合いそうなNの人です。

対する月の人ですが、
警察庁に入局したんですね。
『亡国のイージス』とかを読んだ福井作品ファンとしては月の人には「市ヶ谷」あたりに入局して欲しいところです。
一応念のため、警視庁と警察庁は違います。
捕まっていたのは警察庁長官ですから。
#警視庁のトップは警視総監です。

今回気になったポイントは、ミサミサの発言とアメリカが動いてきたということですね。
アメリカが動いただけだったらあまり意識しなかったと思うのですが、ミサミサが「ハリウッド」という単語を出したのが引っかかります。
つまり、そういうことですか?
アメリカ行っちゃうの?
休載中にひょっとして取材とか行ってたんじゃないですか?
#デスノートの最期は月の人がメロ・ニア決着間近で暴漢の放った一発の銃弾で終わるとかだったら面白いですね。

まあ、そんなことより個人的には粧裕たんが心配です。
#既にたん付けです。もう大人ですから(僕が)。
次週からも蝶・楽しみです。

■ブリーチ
こちらも謎解きの回で、もの凄い情報量が詰め込まれていましたよ。
ちょっとだけ嬉しかったのは藍染の狙いは一護じゃないか?虚化の理由も知ってるんじゃないか?と予想したのが完全に外れたと思っていたのですが、実はこれビンゴじゃん!!
#いやビンゴじゃないか、現時点では藍染はルキアに崩玉がまだあると思っているから。

この展開から行くとルキアが一護に死神の力を分け与えた時に崩玉も一護に移ったと思われ、藍染はまだ崩玉までもが移ったことには気が付いていないってことか。
っしゃあ!また予想する気力が沸いてきました。

ブリーチの伏線は結構「ん?」と思うところに置かれていることが多くて、単行本の最初の方でもルキアの義骸を必要以上に精巧に作ってる変態がいる、みたいな表現があって死神の中のマニア受けしていたのですが、そこがずっと気になっていたのでこれはめちゃ納得。

浦原が人間界に降りたこともこれで納得。夜一はこのことを知っていて猫になったのか(いや猫は変化だから)。
ってことは浦原自身も崩玉がルキアの中に無いということは気が付いていない?
でもこれで白哉が戻ってくる理由も出来たし、あとは山じいあたりがどう動くか。
とりあえず、一護の虚化を藍染たちの前で見せるのかどうか、ここもポイントのような気がしますね。
一護にあると分かればルキアは解放されるわけだから、一護が自分で言いそうな気もしますが。
その後の展開は良い意味で全く読めない。
やっぱりブリーチも面白いっすね。

最期に恐らく今週は多くの人が犬の隊長さんに「いいとこで邪魔すんなー!」と思ったに違いないとこっそり思っています。

■ワンピ
仲間を助ける時の待ち一つぶっ壊しかねないとんでもない力が好きです。
C.P.9とのリベンジも仲間を助けるってなるとまた違った結果になるかも。

■ナルト
まだ思い出さないガイ先生に、ガイ先生らしさを感じました。
つか、あの時ってイタチの写輪眼を警戒して目を伏せてたんだっけ?(覚えてないのは僕の方でした)。
あの九尾の力を封印するような目が九個ある石像ですが、既に我愛羅の一尾のほかにもう一つ目が入ってましたね。
つーことは、暁の誰かが持っているか、3人目が近々登場するかってことですな。
しかし、ここでイタチの参戦は早いな。
何を仕掛けているんでしょう?
やはり九尾狙いか?

■ムヒョとロージー
やっぱりこういう話がきちんと作れる、そしてそれを毎週描いていける、だから金未来杯の5人の作家さんの中でいち早く連載に踏み切ったんですね。
こういう磨かれ方を見るとジャンプの編集の人の目というは本当に侮れないと思うのです。
ムヒョとロージーには変にバトルものに流れず、これからも丁寧な喜びと悲しみと救いのあるマンガを描いて頂きたいところです。

■ネウロ
白目をむくヒロインといえば、北島マヤとステラたんが思い浮かぶのですが、めでたく我等が弥子ちゃんも仲間入りです(笑)。

■いちご
真中・・・良かった。危なかった。あそこで西野を外すようなことがあればたぶん暴動が起きていました。
つか、ストーリー的にも告白した状態でリセットがかかったわけで、卒業へ向けて焦点が絞られてきました。
イイと思います。
後はこれで今回真中の顔を見て告白をできなかった東の人が、最期に真中の顔を見て告白するという展開をやってくれたらもう思い残すことはありません。


ぶはぁー、45分ではこの辺が限界です。
最後に一言、千年公爵って宿題も手伝えるんだ。

さよなら 蒼き日々よ

2005-04-19 01:09:47 | Weblog
愚かでいいのだろう 見渡す夢の痕

さよなら 蒼き日々よ


こないだ「蒼穹のファフナー」DVD第1巻を観て、全てを観終わった後に最初から観ると意外と切なくて泣きそうになってしまいました(長い挨拶)。
最初はあんなに訳がわからなかったのになぁ。

えーと、本当は何が言いたいかと言うと・・・、

20代の皆さん、さようなら
30代の皆さん、宜しくお願いします

三十路になりますた。

(こんなに)愚かでいいのだろう(か?) 見渡す夢(ブログ)の痕
さよなら 蒼き日々よ(泣)

こんな社会人になってはいけないという見本を垂れ流していて本当に本当に申し訳ないのですが、10代の皆様も20代の皆様も、同年代そして諸先輩の皆様も、どうぞこれからも仲良くしてくださいませ(ペコリ)。
つか、見捨てないで下さい(懇願)。

交響詩篇エウレカセブン 第1話「ブルーマンデー」 感想

2005-04-18 00:33:55 | エウレカセブン
音楽とか映画とかその中身がっていうよりもその時の記憶って言うかさ、その時の人と人との関係を思い出すことが多いだろ?

そう、つまり記憶というものは決してそれ単体で存在せず、それを取り巻く環境に支配されているというわけだ
誰の言葉か知ってるか?マシュー。
しらねぇよ
全く学がねえなぁ・・・オレの言葉だよ。



最初の会話から持っていかれました。
この直後に展開する戦闘シーンで更に心を鷲づかみにされたことは言うまでもありません。
制作発表からずっと心待ちにしておりました。
第1話をこんなにドキドキしながら待った作品は本当に久しぶりです。

そして観終わって・・・。

最高。

キャラデザ、メカデザ、脚本、どれをとっても個人的趣味にど真ん中ストライク。
このクオリティーを日曜日の朝7:00からとかやって本当にいいのかよ?と思うほど興奮してしまいました。
魅力的なキャラ、メカであるにも関わらず、十分にストーリー勝負してくれそうな気配が濃厚で、この少年の成長物語には十分期待できそうです。
「蒼穹のファフナー」が終了してしまった今、ガンダムSEED DESTINYとこの「交響詩篇エウレカセブン」を感想の中心に据えること決定です。

用語や世界観については公式とかで補完した方が良いかもしれないけれど、肝心のテーマについては公式に頼らずともきちんと第1回から提示してきている点が嬉しいところ。
さすがは「攻殻機動隊 S.A.C.」の佐藤大、きっちり脚本勝負してくれてます。

■主人公レントンのバックグラウンド

僕が生まれてから14年が過ぎた
もう14年だ
生まれてから14年も経つのに僕の周りでは何も起こらず
かといって何かが起こる気配すら感じられないという
・・・そんな最悪の人生だ

かといって僕はこの街を出る術を知らない
知るには若すぎる
だって僕はまだ・・・14年間しか生きていない
だからここにいるしかないんだ
この最悪の街に


まず主人公に14歳という反抗期真っ最中、そして「もう14年も過ぎた」=十分自分は大人なんだから自分は閉塞感漂う日常から抜け出したい、でも「まだ14年」=何かを為すにはまだ子供だからと言って逃げ腰になっているちょっぴりヘタレな男の子を持ってきてるというのが面白いですね。

これって、誰しも経験しているかもしれない部分だし、また自分できっかけを作って動かないと何も始まらないんだけど、そんなことに気付くのはもう少し先の話で、今は「何かが世界を、自分を変える、変えてくれる」きっかけをただ待っている、そんな見えていない状態にあるのがイイですね。
やっぱり男の子の成長物語はこの辺から始まるってのがイイですよ。

ある日突然、空から飛行石を持った女の子が降ってきて、世界で最も有名な空とぶ城に行ってみたかったり、偶然ガンダムが落ちてて、偶然家にマニュアルがあったり、偶然ザクを倒したり、僕の方がガンダムを上手く使えるのにぃ、とか少年心に思うわけじゃないですか(いや、作品混ざりまくりですから)。
いくら待っても、「待っているだけ」ではそんなことは起こるはずもないのに。

また父親が英雄とくれば、常にそこに世間から比較対照として観られる自分がいるわけで、主人公の閉塞感を表現するにはもう十分って感じだし、心の中にヒーローを求めてあんな風になりたいと思う気持ちも良く分かる。
開始5分でここまで読ませるのはほんとに上手いなぁ、もう完全にこの時点でロックオンでした(何が)。

■レントンを動かす鍵と物語の発火点エウレカ

信じていればきっとまた会える
本当に、本当に信じることができたら
信じる力は現実になるから
そしたらレントンはきっと空も飛べるし
大事な人も助けられるし
それに私にもいつでも会える
だから私を信じて
私を信じて良い子でいるのよ


レントンのお姉ちゃんの言葉なんですが、反抗期真っ最中で世間にうんざりして閉塞感に苛まれるレントンもお姉ちゃんの言葉だけは「信じている」というのがまた熱い。
そしてこれがレントンという主人公を形成する言葉になっているし、レントンの信念になってるんですね。
だからそれを友人から馬鹿にされれば喧嘩もするし、例え好きな女の子に対してでも、いや逆に好きになってしまった?女の子だから危険を承知で一言言ってやらねばなるまいってことになるのは、もう個人的にめっちゃ応援です。
こんな馬鹿でちょっとヘタレ主人公、でも信念のために、女の子のために馬鹿ができる主人公、大好き。

知らないものは信じられないから
それに信じたからと言ってどうにかなるわけじゃないじゃない・・・
信じすぎちゃったことで不幸になることもある
信じることが辛いこともあるんだよ


ここがきっと普段笑わないエウレカのバックグラウンドになってると思うのですが、もうこの言葉だけでどうしてエウレカがこう思うようになったのか?これが語られるパートが楽しみで仕方ありません。
#ゲッコーステートのメンバーがエウレカの笑顔を見て驚くくらいだから、レントンは見込みありですな(何の見込みですか)。

しかし、エウレカのこの言葉が、逆に「信じること」を自分の気持ちの核にしているレントンを走らせるのが熱いです。
レントンは何かが起こるのを待っているのに、自分で何かを起こすことからは逃げている、そんなレントンを走らせる言葉は「信じる」という言葉しかないわけで、勉強もリフもヘタレなレントンが「信じる」ことを放棄したエウレカのために走るというのがもう個人的には堪らんという感じなんですよ。

別にオレはじっちゃんに言われたからこんな無茶なことをしようと思ったわけじゃないんだ、姉さん
ただオレはさっき言えなかったことをあの子に伝えなきゃいけないって思っただけなんだ
あの時姉さんが言っていたことを
そしてオレが今信じていることを
だから、行くぞレントン、行くぞオレ
オレはあの子のところに飛んでいく
(あれ、ちょっとやばくない?ちょっと高すぎない?)
(大丈夫?大丈夫なのオレ?本当に大丈夫なの?)

<つづく>

引きも最高(笑)。
世界観や用語については追々語られるとしても、第1話で少年が成長するためのテーマやそのバックグラウンドがきっちり描かれている点でもうノックアウト。
期待通り、否、期待以上!!
たぶん、個人的なツボを押さえられたため、かなり趣味に走った感想になりそうは気配もあるんですが、どうか皆様許してください。

■諸々気に入ったところを(気になったところではありません)
LFOのデザインがめちゃカッコいいですねぇ。
特にニルバーシュ タイプ・ゼロ。
サーフィンはするは、変形するはでもう大変(僕が)。
さすがはメカデザがマクロス、アクエリオンの河森正治さんですね。
唸りました。
つか、サーフィンって発想がスゲェよ(笑)。
#自分はスノーボードなんですが、同期に筋金入りのサーファーがいて、飲みにいくと色々語ってくれたんですが、波(風?)を待つ感覚は良い意味でサーファー特有の感覚なんだなぁと思いますね。

キャラデザがかわいいです。
つか、エウレカ、可愛いです。
さすがはキングゲイナーの吉田健一さんですね。
レントンの父親がヒゲはやして微妙にかっこ悪いところがイイです(どこ見てるんですか)。

脚本も期待です。
「攻殻機動隊 S.A.C.」の佐藤大さんだし、制作もハガレン、KURAUのBONESだし、きっちりストーリー勝負してくれそうです。
こんな作品が本当に朝7:00でいいのか?と思うのですが、土曜日18:30とかにしてくれても遜色ないと思いますよ。
つか、その方がそのままガンダムSEED DESTINY観てから続けて観れるんですが、そうするとツバサとかぶるなぁ・・・。
脱線しましたが、第2話以降も非常に楽しみです。

ガンダムSEED DESTINY 第26話 「約束」 感想

2005-04-17 02:47:45 | ガンダムSEED DESTINY
ステラたんとラクスというヒロインにフォーカスが当たり、切なくも燃える展開を見せた第26話「約束」。
様々な対比構造を見ていくのが非常に面白いのですが、第2クールEDの「LIFE GOES ON」はシンとステラの曲だったことを改めて認識しました。

■約束
記憶を消されたはずのステラたんが第21話でシンと交わした「約束」を思い出す、このシーンは第26話のタイトルになるだけあってめちゃめちゃ切ないポイントでした。
第21話の感想でシンがその優しさからステラたんを最適化なしで不安を取り除いた意義は大きくて、「ステラが記憶を失っていくとしてもシンとのこの邂逅だけは、シンの「オレが守るから」という言葉だけは彼女の胸にずっと残るんではないか」と書いただけに、今回の二人のラストカットはぐっとくるものがありました。

恐らくスタラたんは連合に戻ることになるんではないかと思うのですが、今後また戦場であいまみえても、何度記憶を消されても、シンとのあの邂逅だけは忘れない、そういう展開であって欲しいと切に願いたいところです。
むしろ最終回とかでそれまでの戦いの記憶は失ってしまって、シンと出会ったことだけ覚えていて、そこから新しいスタートを切る、そんなエンディングでも良いかも、とかかなり妄想がはじけてます。

それにしても今回のタイトル「約束」は非常にぐっときました。

■本当の悲しみを知った瞳は 愛に溢れて
今回からEDが新しくなりましたが、個人的には今回ほど「LIFE GOES ON」の歌詞がはまる、そういう回は無いんじゃないかと思いましたし、改めてあの曲はシンとステラの曲だったんだなと個人的に思いました。

真実の自分さえ見失いそう それでも
Life Goes On 守りたくて 心は砕かれて
本当の悲しみを知った瞳は 愛に溢れて


今まで自分の中の理念にだけ従って行動してきたシンが、ステラたんが今まで自分が拒否・否定してきた敵であり強化人間であることが分かって、自分の信念を見失いそうなほどショックを受ける。
けれどもあの邂逅で得た感情、そして約束は、それでもシンに「守りたい」と思わせるわけで、「怒れる瞳」が「悲しみ」を知って「愛」に変わっていく、それによって「さまよう眸」も「愛」に変化していく、そういうプロセスを暗示しているように思えて今回余計に切ないというか、今回こそは「LIFE GOES ON」でやって欲しかった、そう思いましたね。

■シンとアスランの対比に見るダークヒーロー像
OPの背中合わせといい、これまで何度もシンとアスランの対比構造は描かれてきたんですが、今回は特に秀逸。
自分の信念に従ってカガリを選ばずザフトを選んだアスランに対して、今回シンは軍規がどうこうとか、連合がどうこうとかそういうのを一切無視してスタラたんを選んだのが例えバカだと思われようとも個人的には非常に熱いポイントでした。

第25話の感想でも書いたのですが、デスティニー・ガンダムはダークヒーロー的存在であるなんて補足も全くない解説があるけれども、じゃあDESTINYにおけるダークヒーローっていったいどういう意味なのか?というのを考えるに、今回のように全てを敵に回してもステラたんを守る、そういうヒーローであっても良いなんじゃないか、そう思うんですよね。

そこにこそ3人主人公制にした意義があると思うし、キラやアスランでは出来ない展開になると思うんですよ。
今回のステラたんとの約束を果たしたことで、個人的にシンを応援する気がかなり盛り上がってきました。

■スティング、アウルのストーリー
明らかにこれまでのネオの言動を見ていくと悪役ポジションではなく、自分達の立場を理解した上での振舞いになっていてやはりそういう伏線なのかと思わずにはいられないところです。

で、今回スティングとアウルからステラの記憶を消せと命令するわけですが、これが優しさからの配慮なのか、それとも任務遂行の妨げになると考えたかは定かではないですけれども、これまでずっと強化人間3人の「絆」を描いて欲しいと言い続けてきた自分としてはここはスティング、アウルにも何かのきっかけでステラたんを思い出して欲しいところです。

つか、むしろ二人がステラたんをかばって・・・という展開もあるんじゃないかと正直思っているんですが、そういう救いの描き方もあるのかもしれないなと最近思ったりもします。
前作では意図的にと思うほどこの辺を描かなかったので、是非今作ではそこを見てみたいんですよね。

■ラクス再起動
第13話の感想の時からずっと言い続けてきたラクス再起動の1回目、来ました、ようやく来ました。

フリーダムの鍵を渡すところで、また再び力に頼ってしまうのか、キラにまた辛い思いをさせるのかと悩んでいたラクスが、同じく苦悩するカガリを見て、そしてアスランとの会話をキラから聞いて再び起ち上がる、この展開は燃えます。
恐らく天使湯では既に心は決まっていたんだと思うんですが、アークエンジェルのあのデッキで再びプラントへ戻る決意をするというのが凄い対比構造になっていて奮えるところでした。

前作SEED第10話「分かれた道」では捕虜になったラクスがキラとアークエンジェルのこのデッキでアスランについて話をして、それによってそのときはキラがラクスをプラントに戻すという決断をするわけです。
そしてDESTINYではおなじくこのデッキでアスランの話をしながら今度はラクスがキラにプラントに戻ることを告げるという対比が熱い。

更にシャトルに乗っての脱出劇の最後にラクスはキラに「必ず帰ってきます・・・、あなたの元へ」と告げるのですが、これがまた前作SEEDの第48話「怒りの日」での最終出撃シーンで交わされるキラとラクスの会話「帰ってきてくださいね・・・、私の元へ」との対比になってるんですよね。
この辺熱すぎる。

今回ラクスは自分達が動く理由を探しに行く、確かめに行くわけですが、それが再起動の1回目。
確かめた上でもう一度動く、そこが今から待ち遠しいですね。
キラたちとの再合流はやはりアークエンジェルが宇宙に上がってからでしょうか?
やはりそこはエターナル再発進とかで是非とも飾って欲しいところです。
#ここまで来たらエターナルもクサナギも再登場して欲しいですな。

それと対比して今後のミーアの動きも非常に気になりますね。
ニセモノだと分かったときの彼女がどういう行動を取るのか、またそれがアスランとどう絡むのか、楽しみです。

■新ED
もう色んな感情通り越して・・・嬉しかった。
最初の全キャラ登場はifのストーリーなのかもしれないけれども、過剰なネタバレを含んだカットよりも個人的にはよほど好みです。
つか、これは最終EDかよ!くらいに思いました。

とはいえまた新型のガンダムが居る!
結局ルナは何に乗るんだろうか・・・?

ルナで思い出しましたが、結局ルナは盗撮してアスランの写真が欲しかったってことなんですね(違)。
いや、あのネタでアスランを強請ってひざまづかせる気です(もっと違)。

ちなみにエウレカセブンは超楽しみにしております。

終戦のローレライ 感想

2005-04-16 02:53:11 | 小説 感想
ようやく読み終わりました『終戦のローレライ』。大満足です。

既に続けて『川の深さは』を読み始めており、その次にはローレライを貸してくれた職場のお姐さまから『Twelve Y.O.』を借りることも確定(更にそのまま買取計画まで確定)しており、この四半期は完全に福井晴敏作品に没入してしまいそうです。
いや、むしろ喜んで飛び込みたいくらいです。

まずは映画『ローレライ』と小説『終戦のローレライ』について、多くの方が比較されているので、うちでも御多分に漏れずやってみたいと思うのですが、純粋に比較というよりは『ローレライ』というモノを楽しみ尽くすには、という観点で個人的にこのように考えてみました(あくまで自分の想定ですので参考までに)。

■楽しむ順番について
前提としてローレライという作品は映画版と小説版があり、元々は映画版の樋口真嗣監督が『亡国のイージス』に感銘を受けて、映画化を前提に福井晴敏に話を持ちかけたところから始まった、とあります。
ゆえに世界観や設定を同じくした別物語としてそれぞれ進化したと捉えて頂いた方が素直に楽しめるのではないかと思います。

では楽しむ順番ですが、もし小説版をまだ読んでないよ、という方がいらっしゃるならばこれはまず映画『ローレライ』、これから観ることをお勧め致します。

更に福井作品読んだことないぜ、ということならば、もし時間があれば福井晴敏の代表作である『亡国のイージス』を事前に読んでいかれると尚良しというところです。
海と艦を舞台にした作品でもありますし、時代こそ違えども福井作品に通底する理念や雰囲気を味わうにはもってこいです。
つか、そもそも『亡国のイージス』だけでも十分面白いです。
#その前に『Twelve Y.O.』を読めという意見が出るかもしれませんね。管理人未読なんでフォローあると嬉しいです。

そしてその上で小説版『終戦のローレライ』を読んで頂ければ、潜水艦の外部、内部のイメージや、潜水艦対潜水艦、巡洋艦対潜水艦などの艦隊戦、ローレライシステムのイメージ、そして何より抜群のキャスティングによって登場人物のイメージを形作ることができるので、文庫にして4巻という長編を存分に楽しめることになると思います。
#とにかく映画版のキャスティングは非常に良いと思うのです。絹見艦長、浅倉大佐、折笠征人にパウラ、時岡軍医長に岩村機関長あたりは全く違和感ないですよ。

■映画版『ローレライ』
小説版『終戦のローレライ』を読み終わって、映画版『ローレライ』を振り返ると小説版のファンの方からは非常に厳しいコメントが入るのですが、これは仕方ないと思うところもあります。
だからと言って映画版『ローレライ』が駄目かというと全くそういうことは無いと思っていて、むしろあの尺でよくぞここまで仕上げたな、一級のエンターテイメント作品に仕上がっているなと個人的には思うのです。

4巻に渡って濃密に描かれた『終戦のローレライ』を先に読んでしまうと、どうしても映画を観ながら小説との比較をしてしまうと思うので、純粋に映画版を楽しむは正直難しいだろうなと思います。

ゆえに先に映画版を観た方が良いです、と勧める所以なんですが、映画版はテンポとスピード感を非常に大事にしていて、あの短い尺の中できちんとドラマを成立させているというのは素直に素晴らしいと思います。
純粋にエンターテイメント作品と捉えるのが一番良いかなと思いますね。
#福井作品に通底する想いを映画の尺で表現しきるのは無理だと思うので、そこを敢えてオミットしてエンタメ作品に仕上げたのはマーケティング的にも正しいような気がします。

■では小説版『終戦のローレライ』は?
最高です。大満足です。
緊張と感動の連続で、このシーンが素晴らしいなどと紹介しきれないほどたくさんの名場面、名台詞が登場してきます。
映画を観た後に読むとその臨場感と登場人物の顔や表情が脳裏にしっかりと浮かんできます。

特に小説版の美味しいところとしてフリッツ・S・エブナーの存在があると思います。
彼が征人を中心に絹見艦長、そして田口と不器用に心を通わせて、妹を送り出す心境へと変化していく彼の姿は、福井作品に共通する思いが詰まっていて、「変化」や「理解」の有り様はその象徴と言っても過言ではないと思います。
#またこれが福井作品には必ず女性受けするキャラが登場するのですが、フリッツはまさにそうだと思います。
#福井作品は結構ヘビーなのに女性の支持者が多いのも頷けるところです。

■福井作品には「捨てキャラ」がいない
福井作品は物凄くキャラが立っている、ゆえに「捨てキャラ」なるものが殆ど存在しない。
だからこそ4巻という長編に仕上がったと思うのですが、各年代、(思想的、あるいは組織の)各ポジションに代表的なキャラを登場させ、最期の最期まで描ききる、そういう作風なんですよ。

だからこそ感動してしまうのですが、第5章で「椰子の実」の歌を背景にそれぞれの登場人物のドラマを帰結させていくところなんかは、もう涙くしては読めないところでした。
#小松にも最期を用意しているというのがほんとに感心してしまいましたよ。
そして終章まるごと使って描かれるエピローグ、その中で歌を表現して描かれる現在に至るまでの世の中の物語、万感の想いを胸に本を閉じることができました。

■僕はこういう読み方をしました
感動するシーンや、名台詞は非常にたくさんあって紹介しきれないのですが、福井作品の読み方として僕はこんな風に感じているんです。
作品の中に大きな流れが3つあると思っていて、そのうち2つは最後の1つを輝かせるために問題提起という形で描きこまれているのかなと。

1.様々な主義・主張の裏側にある不条理と諦観の念
福井作品では色んな立場の人間が登場し、その背景として国や組織の主義、主張を声高に叫び、またその不条理、矛盾を理解しつつも世界はまわらざるを得ないという諦観の念を持った人たちなどを登場させることで世界観を描写しています。
この辺の矛盾や不条理を描いたのが1つめの流れ。

2.自分の住んでる国ってどうよ?
世の中には矛盾や不条理ってたくさんあるけれど、それを意識したことある?
自分が住んでる国について考えたことある?
今、日本ってどうなっちゃってるか考えてみないか?
1つ目の流れで描かれる不条理や矛盾は福井作品の世界観を構成するとともに、この2つ目の流れを問題提起するために描かれていると思います。
もうちょっと日本という国について考えてみようよ、というのが2つ目の流れ。

3.でも結局は人の心なんだよ、大事なのは
激しい戦闘シーンや、克明な状況描写、様々な主義・主張に問題提起。
いろんな要素が福井作品を構成しているんですが、しかしそれらは結局のところそういった「しがらみ」を打破できるのは人の情熱であったり、理解し合う心なんだよ、その辺は理屈抜きなんだよ、というが最後の3つめの流れだと思うんです。
ここを描きたいからこそ、不条理・矛盾を描く必要があるし、諦観の念を描く必要があるんだと思うんです。
本当にたくさんの感動シーンがあるのですが、その中で妙に心に留まった文がありました。
それは他の感動シーンに比べたら取るに足らないところかもしれないのですが。

(時岡軍医長がローレライとパウラの精神状態の因果関係を推測したシーンで)

心には心---そんなものであって欲しい。
これからどれほど科学技術が進んだとしても。

(第4巻P93 絹見艦長の呟きより)

福井作品の肝はここにあると思うし、だからこそ熱くなれるし、また何度も泣けてしまうところなのかなと。
これは『亡国のイージス』の感想でも同じことを思っているので、やはり福井作品に通底するところなんじゃないかと思うんですよね。

■というわけで
この作品では何回泣きそうになったか分かりません(笑)。
小説版『終戦のローレライ』、男女問わずお勧めです。


終戦のローレライ 4
価格:¥730 (税込)


4冊まとめて購入がお勧めです。
亡国のイージスもかなり面白いですよ。



極上ですか?極上です。

2005-04-15 12:45:54 | アニメ 感想
今日は朝から人に会う予定が目白押しで、いつもの昼休み更新、コメントなどちょっと不可能な状況に陥っているのですが、どうしてもこれだけ言っておきたくて。

ぷっちゃんはすげぇ・・・。


極上生徒会を観てない方を激しく置いてけぼりにする一言でゴメンナサイ。
ただ、第1話でどーよ?とか思ってたぷっちゃんがだんだんと頼もしく見えてきました(幻覚ですか?)。
つか、それを演じる田村ゆかり嬢がハマリ役過ぎるんではないか、とか言いたかったのです(それだけかよ)。

では、行ってきます!

今日の格言 in 2nd GIG

2005-04-14 14:52:25 | アニメ 感想
「この人たちってエッチな人なの?」

「ていうより趣味の人かな」


「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」 第3話「土曜の夜と日曜の朝」より

タチコマは良く分かってるよなぁ・・・やっぱり。
つか、この台詞は使える(笑)。

たぶんこの台詞、単体で聞くと色んなシチュエーションで使えてしまうんでドキッとする人、頷く人、沢山?いると思うんですが、自分は間違いなくそのうちの一人だと思います。

今週のマガジン 20号 ちょこっと感想

2005-04-14 13:00:02 | マガジン(とサンデー)感想
エア・ギア、ネギま!が休載だと途端に書くことが無くなってしまうマガジン。
#いや、それは君だけだよ、という突っ込みお待ちしております。
#もちろんトッキューとかテルとかあひるとかチェンジング・ナウとか好きです。

しかし、今週は2つほど大きなニュースが。

1.プラネテスの幸村誠先生が「ヴィンランド・サガ」を連載開始。しかもいきなり88ページ(凄)。

これはひょっとして期待しちゃっても良いんですか?良いんですか?
二回言った。
宇宙の舞台からいきなりヴァイキングなんですけど、大丈夫ですかね。
相変わらずおじ様キャラが渋くていい感じなんですけどね。
#個人的には「寄生獣」の岩明均先生が「ヘウレーカ」をやった展開がかぶってしまってちょっと心配。
#決して「ヘウレーカ」が面白くないというわけではないのですが、「寄生獣」ほどの面白さを出せたかというと疑問だったので。

ということで、めちゃ期待しながらも暫く様子見です。

2.涼風アニメ化
これはひょっとして期待しちゃっても良いんですか?良いんですか?
二回言った。
・・・ってこれいちごがアニメ化したのに対抗ってことですか!?
やるなら是非こんな感じで。
・いちごの裏番にする(しかしテレ東では規制かかるのでそれ以外で)。
 完全視聴率対決!!

・いちごと同じ局、同じ曜日にして、1時間続けてラブコメ放送する。
 濃い1時間です。

・声優をいちごと同じキャスティングにする。
 大和=鈴村さん、涼風=豊口さん、ほのか=能登さん
 もう、ぐちゃぐちゃになりそうです(脳内が)。

・いちごとどっちがサービスシーンが多いか競い合う。
 そのうち競争がエスカレートして違う作品になりそうです(それはそれで嬉しいです)。

・・・つか、今思ったんですが、涼風、完全に深夜で放送する前提で考えてました、自分。
いや、むしろ積極的に深夜枠でお願いします、マガジンの偉い人。
あと、テレ東にするとサービスシーンが少なくなって、ネギま!のように(略)。


あとほんとにどうでも良いんですが、「もうしま」の西本先生が副音声で出たレッズ戦、ちゃんと副音声で観て(聴いて)ました(実話)。
全然緊張して喋れてない感じは、全くマンガの通りで嘘ではないと思いました(笑)。

オルタナティブ

2005-04-13 23:53:55 | アニメ 感想
alternative ・・・ オルタナティブ:どちらか一方、選択肢、他の手段

オルタナティブと言ってスマパンとか思い浮かべたロックファンの皆様、ごめんなさい。

オルタナティブと言って狐面の人を思い浮かべた戯言ファンの皆様、ネコソギの中巻が出たらまた語り合いましょう。

オルタナティブと言って関智一さんの声や双子がたくさん出てくる作品を思い浮かべた皆様、・・・仲良くしてください。

そう、今頭の中でオルタナティブと言えば、これ。

フタコイ オルタナティブ

巷の噂がすげーぜという初回、見逃した・・・と思っていたら1週遅れて放送してくれたありがたい局があったため、何とか見れましたよ。

・・・感想?・・・無理(笑)。

つか、すげーなこりゃ。

・・・もう一回観よう。
#普通のフタコイもちゃんと観とけば良かった・・・。

・・・今シーズンは「何かすげーな」みたいな作品が多い気がします。
つか、それ感想になってないよ。
つか、感想書けないって。
つか、何も言わず楽しませて(笑)。

蒼穹の(違)・・・創聖のアクエリオン

2005-04-13 01:02:10 | アニメ 感想
一万年と二千年前から愛してる~♪


創聖のアクエリオンの主題歌が頭の中でグルグル回って困ってます(挨拶)。

創聖のアクエリオン、第2話まで来ましたがテンポ早くて、ネタ的にもなかなか面白いですね。
1人の力が強くても、3人の気持ちが揃わないと力を引き出せない、という展開を第2話にして持ってくるあたり、結構ストーリー展開も期待できるのではないかと思ってきました。

3人の組み合わせをシャッフルすると、また引き出せる力も変わってくるんじゃないかと思うんですが、どうやってその辺の相性や個性を見極めていくのか、引き出していくのか、互いに認め合っていくのか、この辺がこの作品の合体・変形という売り文句の裏にあるテーマなのかもしれないですね。

とりあえず、合体に「気持ちいい・・・」と言ったシルビアに対して、麗花とグレンと合体したときには蝶・幸せな気分になったけど、アポロとはそういう気持ちになれないというシリウス、既にこの兄妹という二人からしてアポロとの合体で得た感覚が異なっているってのが面白いですね。
つまり、能力が高くても互いの相性が悪ければ、もしくは認める気持ちがなければ力は出せないわけで、当面のポイントとしては気に入らないと言っているシリウスがアポロとどう波長を合わせて力を引き出すかってところになるんでしょうね。

監督の河森正治さんや、脚本の大野木寛さん、高橋ナツコさんなんかは実績も十分な人たちなんで、感想書くかどうかは別にしてちょっと楽しみになってきました。
#たぶん単なる合体・変形ものだったら観なかったと思います。
#後はあまり前世キャラに引きずられ過ぎないことを祈っております。

で、当然のごとく菅野よう子ミュージックは素晴らしいですな。

一万年と二千年前から愛してる~♪
八千年過ぎたころからもっと恋しくなった~♪
一億と二千年あとも愛してる~♪

当然、この曲も菅野よう子さん作曲です(歌詞は別ですが)。
グルグル回って離れません(笑)。