いつからだろう、毎週舞-HiMEを観るたびに凹むようになってきたのは(いや、間違いなくあかねちゃんのところからなんですが)。
あれだけ凹んで泣かされて、ボロボロになりながらも正座して(してない)見続けてきた舞-HiMEだったからこそ、こういう最終回でよかったんじゃないかなと。
なんていうかこう許せてしまう、つかむしろ喜んでしまう、舞-HiMEっていうのはそういう作品だったなと。
そう、舞-HiMEとは、あれこれ考えずにひたすら楽しむ!そういう作品だったんですよ、そこに戻ってくれば良かったんですよ。
戻ってくる場所があったんですよ。こんなに嬉しいことは無い(違)。
ということでようやく心も軽くなって新年度を迎えることができました。
制作スタッフの皆様、お疲れ様でした。十二分に楽しませて頂きました。
つか、おかわり希望です。
さて、本編の内容ですが、一番良かったのは凪です(えー)。
■真白たん!!
ここに来て水晶の姫の本領発揮ですか!
12のHiMEの印が復活してそれぞれ散らばっていくシーンは、ぬおぉぉこれから大反撃かよ!って感じで燃えましたよ。
深優のアンチ・マテリアライザーがどういう現象を引き起こしたかってのは説明無いですけど、個人的には作中で下手な説明つけるよりそういうので良かったなと思うわけです。
一応、脳内で補完するとアンチ・マテリアライザーなんで高次物質化能力を無効化、つまり媛星から流入する力を無効化、もしくは堰き止めた、ゆえに媛星からのエネルギーゲートになっていた水晶の姫である真白たんがゲートの任から解放されることになり、それまでに蓄えられた媛星の力を使って、柱に封印されたそれぞれのHiMEの力とともに想い人の魂を復活させたって感じですかね。
ともあれHiMEたちの復活劇(もちろん想い人の復活)は細かいことを抜きにして燃えた!!
#アリッサたんだけは謎です(笑)。
#でぼちんの復活が最高だった!
#あ、でもタメが長かっただけにあかねちゃんオメデトウ。
■楯たん!!(違)
剣を捨てた男が再び好きな娘を守るために剣を取るというのは王道中の王道ですが、やはりここまでのタメが長かっただけにぐっときましたね。
「そんな奴は死んじまったよ」
てのが良い。
詩帆の件は自分が消滅ということでケジメをつけているんで、ここはやはり守ってやれねばな。
とかいいつつ、舞衣と協同で黒曜の君にあたるのはもっと良い。
■命たん!!(これも何か違)
舞衣、なつき、命の3人の中で最後に復活の命。
黒曜の君の呪縛を破れるかどうかが鍵だっただけに、捨て身で抱きとめる舞衣の心に応えるべく、黒曜の君を振り払ったのは今回の数あるクライマックスのひとつと言っても良いのでは?
またその後、ここでも全てを終わらせるべく黒曜の君に飛び込んだ命、ここもクライマックスの一つでしたね。
あのオチは一応傷口を見せるように倒れていたので絶対やってくれると思っていました(笑)。
■かんにんな♪
これだ、これこそ舞-HiMEの真髄だ!!
潔い、つか、開き直るにも程がある、しかし、それでよい、それでよいですよ。
それまであれだけ凹んできたんだ、それくらいやってくれてトントンですよ。
詩帆の「いいのかなぁ・・・」も受けました。
キャラ自身がこの展開のさせ方にこれでいいのか?と心配していますよ、ほんとイイよ。
■そうは言っても舞衣なんですよ
あれほどまでにヒロインをマジ泣きさせる作品も非常に珍しいですが、あれだけ凹みまくってくれたからこそ、舞衣の笑顔が眩しいわけですよ。
ほんとお疲れさんでした。
表面の明るさの裏にトラウマを抱え、時に自分を責めすぎるほど責め、悲しいところでも自分の心を後回しにして笑顔を作る。
そんな舞衣ちゃんが、どうしようも無いくらいの悲劇に直面したり、本心を隠せない状況に追い込まれて初めて自分の本心に気がついて、心を伝えていくというプロセスは切なくて、とてもよかったなと。
「私、何も分かってなかった・・・」
自分の本当の気持ちはきちんと伝えなくては届かない、自分の本当の心を届けることがとても大事なんだと、命に対峙した舞衣ちゃんがこぼした言葉はそういうテーマが結集したところだったんですね。
#伝えなければ届かない、これがあるから巧海や楯の消滅というプロセスが描かれたんだな、きっと。
舞-HiMEってそういうテーマとは無縁なのかと思っていたのですが、そんなことはあろうはずもなく、結構テーマとしてはシンプルにして純粋、それを浮かび上がらせるための悲劇の演出、そしてそれを浮かび上がらせるためのハッピーエンド、舞衣というヒロインを見るとそういうことだったのかなと。
実はミステリ部分の謎解きにこだわるよりも、こういうプロセスが実は輝いた、というのが舞-HiMEだったのかもしれません。
結局は人と人との想い、それが舞-HiME全体で面白くも切なく、時に悲劇的に描いてきたってことなんですね。
だから最後のハッピーエンドはそんな苦境を乗り越えて頑張った登場人物たちへ制作スタッフからのご褒美という位置付け、そんな風にも考えられるんですよね。
そういう意味では制作スタッフは各登場人物のことがきっと大好きだったに違いありません。
■エピローグ
各キャラのエピローグについては、気が向いたらきちんとコメントを書くかもしれませんが個人的に満足しちゃってるってことと、これは最終話を観た人それぞれ思うところもあるでしょうし、何より未見の人へのプレゼントとして取っておきたいのでここでは今あまり書かないことにしますね。
とりあえず巧海と晶のツーショットは和んだなぁ。晶のスカートがまた新鮮で。
奈緒と深優にはかなり受けました(笑)。
アリッサたんの復活は何故?と思うところもあるんですが、そのうちどこかで説明があればそれでいいかなと(復活が嬉しいので細部あまり気にならず)。
ラストカットの学園を俯瞰するカットで珠洲城建設が入ってるのにプチ笑い。
そして上手く締めてくれたのは真白たんと凪でしたね。
凪は特に倒れたシーンとかまた面白かったですよ。
最後に扉を閉めて、自分たちがいるべき場所へ去っていく、ああいう締め方は上手いなと。
そして、そして、あの最後に映った女の子、あれ誰ですか?誰ですか?二回言った。
あれは続編への伏線なの?それともゲームなの?
さすがサンライズ、喰いつかせて、凹ませて、上手くまとめて、また引っ張るんですか?
ええ、ばっちりやられました!
また凹む覚悟は出来てるんで、サンライズの人、どうか続編お願いします(懇願)。
ちなみに今、管理人の舞-HiME視聴凹みヒストリーを作成中なんで、そのうち公開したいと思います(何ですかそれは?)。
いやー、やっと楽になれました(笑)。
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