蒼穹のぺうげおっと

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『PLUTO(プルートゥ) 第2巻』 感想

2005-04-27 12:58:14 | コミックス 感想
ずっと発売を心待ちにしていた作品の一つである「PLUTO」の第2巻、早速購入してきましたよ。

当ブログでは「PLUTO」の第1巻を昨年の「超個人的お勧めマンガ」企画で第1位として推薦させて頂いたほど気に入っておりまして、第2巻も期待を裏切らない出来になっております。

但し、第1巻がミステリーエンタメ的な要素を踏まえつつ、ロボットと人間の相互理解をテーマを惜しみなく描いたのに対して、第2巻はミステリー部分に重きを置いています。
ゆえに個人的には第1巻の方が好みではあるのですが、浦沢先生の「MONSTER」、「20世紀少年」で培ったミステリエンタメは読み応え十分です。

「PLUTO」知らないよ、という方のために少しだけ事前知識を。
原作は手塚治虫先生の「鉄腕アトム」、それを「MONSTER」、「20世紀少年」など数々のヒット作を持つ浦沢直樹先生がリスペクトを込めて大胆にアレンジした作品に仕上がっています。
ロボットと人間の相互理解、そしてミステリーとかなり読み応え十分な作品です。

基本的にはロボットが人間を理解しようとする姿勢の裏に見える、人間本来の人間らしさにスポットを当てるという手法がやはり素晴らしく、手塚先生と浦沢先生というタッグは本当に素晴らしい作品を生んでくれていると思います。

ロボットが人間を理解しようとする姿を人間の「正」の部分、そして本当の人間たちがロボットに対する思いが人間の「負」の部分を描いている構成を取っているのが皮肉が利いているというか、まさにそこが狙いなんだと思うのですが、第1巻のノース2号でやってくれたように、互いの歩みより、こういうストーリーが恐らくラストに向けて紡がれていくのではないか、と大いに期待しております。

「正」と「負」の融合、ここにこそ人間らしさがあると思うし、是非そういう描写がみたいですね。
#ちなみに管理人は第1巻のノース2号で号泣しております。

第1巻のラストカットがアトムの登場だったのですが、第2巻のラストは「あの子」の登場です。
誰か?は読んでからのお楽しみです。

■参考(二回も感想書くほどお気に入りだったりします)
2004年 超個人的お勧めマンガ 第1位『PLUTO』

『PLUTO』感想


PLUTO 2(豪華版)
価格:¥1,500円(税込)

今回は豪華版も良いですが、
通常版でも良いかもしれません。
豪華版特典はシールです。