蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

ガンダムSEED DESTINY 第26話 「約束」 感想

2005-04-17 02:47:45 | ガンダムSEED DESTINY
ステラたんとラクスというヒロインにフォーカスが当たり、切なくも燃える展開を見せた第26話「約束」。
様々な対比構造を見ていくのが非常に面白いのですが、第2クールEDの「LIFE GOES ON」はシンとステラの曲だったことを改めて認識しました。

■約束
記憶を消されたはずのステラたんが第21話でシンと交わした「約束」を思い出す、このシーンは第26話のタイトルになるだけあってめちゃめちゃ切ないポイントでした。
第21話の感想でシンがその優しさからステラたんを最適化なしで不安を取り除いた意義は大きくて、「ステラが記憶を失っていくとしてもシンとのこの邂逅だけは、シンの「オレが守るから」という言葉だけは彼女の胸にずっと残るんではないか」と書いただけに、今回の二人のラストカットはぐっとくるものがありました。

恐らくスタラたんは連合に戻ることになるんではないかと思うのですが、今後また戦場であいまみえても、何度記憶を消されても、シンとのあの邂逅だけは忘れない、そういう展開であって欲しいと切に願いたいところです。
むしろ最終回とかでそれまでの戦いの記憶は失ってしまって、シンと出会ったことだけ覚えていて、そこから新しいスタートを切る、そんなエンディングでも良いかも、とかかなり妄想がはじけてます。

それにしても今回のタイトル「約束」は非常にぐっときました。

■本当の悲しみを知った瞳は 愛に溢れて
今回からEDが新しくなりましたが、個人的には今回ほど「LIFE GOES ON」の歌詞がはまる、そういう回は無いんじゃないかと思いましたし、改めてあの曲はシンとステラの曲だったんだなと個人的に思いました。

真実の自分さえ見失いそう それでも
Life Goes On 守りたくて 心は砕かれて
本当の悲しみを知った瞳は 愛に溢れて


今まで自分の中の理念にだけ従って行動してきたシンが、ステラたんが今まで自分が拒否・否定してきた敵であり強化人間であることが分かって、自分の信念を見失いそうなほどショックを受ける。
けれどもあの邂逅で得た感情、そして約束は、それでもシンに「守りたい」と思わせるわけで、「怒れる瞳」が「悲しみ」を知って「愛」に変わっていく、それによって「さまよう眸」も「愛」に変化していく、そういうプロセスを暗示しているように思えて今回余計に切ないというか、今回こそは「LIFE GOES ON」でやって欲しかった、そう思いましたね。

■シンとアスランの対比に見るダークヒーロー像
OPの背中合わせといい、これまで何度もシンとアスランの対比構造は描かれてきたんですが、今回は特に秀逸。
自分の信念に従ってカガリを選ばずザフトを選んだアスランに対して、今回シンは軍規がどうこうとか、連合がどうこうとかそういうのを一切無視してスタラたんを選んだのが例えバカだと思われようとも個人的には非常に熱いポイントでした。

第25話の感想でも書いたのですが、デスティニー・ガンダムはダークヒーロー的存在であるなんて補足も全くない解説があるけれども、じゃあDESTINYにおけるダークヒーローっていったいどういう意味なのか?というのを考えるに、今回のように全てを敵に回してもステラたんを守る、そういうヒーローであっても良いなんじゃないか、そう思うんですよね。

そこにこそ3人主人公制にした意義があると思うし、キラやアスランでは出来ない展開になると思うんですよ。
今回のステラたんとの約束を果たしたことで、個人的にシンを応援する気がかなり盛り上がってきました。

■スティング、アウルのストーリー
明らかにこれまでのネオの言動を見ていくと悪役ポジションではなく、自分達の立場を理解した上での振舞いになっていてやはりそういう伏線なのかと思わずにはいられないところです。

で、今回スティングとアウルからステラの記憶を消せと命令するわけですが、これが優しさからの配慮なのか、それとも任務遂行の妨げになると考えたかは定かではないですけれども、これまでずっと強化人間3人の「絆」を描いて欲しいと言い続けてきた自分としてはここはスティング、アウルにも何かのきっかけでステラたんを思い出して欲しいところです。

つか、むしろ二人がステラたんをかばって・・・という展開もあるんじゃないかと正直思っているんですが、そういう救いの描き方もあるのかもしれないなと最近思ったりもします。
前作では意図的にと思うほどこの辺を描かなかったので、是非今作ではそこを見てみたいんですよね。

■ラクス再起動
第13話の感想の時からずっと言い続けてきたラクス再起動の1回目、来ました、ようやく来ました。

フリーダムの鍵を渡すところで、また再び力に頼ってしまうのか、キラにまた辛い思いをさせるのかと悩んでいたラクスが、同じく苦悩するカガリを見て、そしてアスランとの会話をキラから聞いて再び起ち上がる、この展開は燃えます。
恐らく天使湯では既に心は決まっていたんだと思うんですが、アークエンジェルのあのデッキで再びプラントへ戻る決意をするというのが凄い対比構造になっていて奮えるところでした。

前作SEED第10話「分かれた道」では捕虜になったラクスがキラとアークエンジェルのこのデッキでアスランについて話をして、それによってそのときはキラがラクスをプラントに戻すという決断をするわけです。
そしてDESTINYではおなじくこのデッキでアスランの話をしながら今度はラクスがキラにプラントに戻ることを告げるという対比が熱い。

更にシャトルに乗っての脱出劇の最後にラクスはキラに「必ず帰ってきます・・・、あなたの元へ」と告げるのですが、これがまた前作SEEDの第48話「怒りの日」での最終出撃シーンで交わされるキラとラクスの会話「帰ってきてくださいね・・・、私の元へ」との対比になってるんですよね。
この辺熱すぎる。

今回ラクスは自分達が動く理由を探しに行く、確かめに行くわけですが、それが再起動の1回目。
確かめた上でもう一度動く、そこが今から待ち遠しいですね。
キラたちとの再合流はやはりアークエンジェルが宇宙に上がってからでしょうか?
やはりそこはエターナル再発進とかで是非とも飾って欲しいところです。
#ここまで来たらエターナルもクサナギも再登場して欲しいですな。

それと対比して今後のミーアの動きも非常に気になりますね。
ニセモノだと分かったときの彼女がどういう行動を取るのか、またそれがアスランとどう絡むのか、楽しみです。

■新ED
もう色んな感情通り越して・・・嬉しかった。
最初の全キャラ登場はifのストーリーなのかもしれないけれども、過剰なネタバレを含んだカットよりも個人的にはよほど好みです。
つか、これは最終EDかよ!くらいに思いました。

とはいえまた新型のガンダムが居る!
結局ルナは何に乗るんだろうか・・・?

ルナで思い出しましたが、結局ルナは盗撮してアスランの写真が欲しかったってことなんですね(違)。
いや、あのネタでアスランを強請ってひざまづかせる気です(もっと違)。

ちなみにエウレカセブンは超楽しみにしております。