5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

あきやさん

2008-09-21 21:39:56 |  文化・芸術

昔は「あきやさん」と呼んで親しんだ神社の秋祭りが今日である。

残念ながら雨だ。手筒花火が祭りのハイライトなのだが、これでは折角練習をつんだ若い衆もちょっと気の毒である。

驟雨が終わって雨脚が弱くなったと思ったら、遠くから喚声が聞こえる。長持行列が始まったのだ。以前も指摘したが、その後の自主練習の成果で、「長持歌」のハイトーンはしっかりと出せるようになったのだろうか。跳ね人の腰はしっかりして、ふらつきはないだろうかと、他人事ながらちょっと心配。

今年はなぜか、ご祝儀頼みの門付けが無かったようだから、この町内には長持は廻ってこない。大口の手筒花火スポンサーでも付いたのならば結構なはなしである。

子供の頃は、今のスターマイン連発とはいかないが、手筒のほかにも打ち上げ花火が、中秋の空を彩ったものだ。

祭りのつきものだった花火が近頃上がらないのはどうしてか。

みんなの噂では、駅前にあった曹洞宗の寺が駅周辺の開発で移転、神社の裏手に替地の新寺領を入手して、結構な伽藍を建てたのだが、ここの頑固な住職が、火の粉が折角の伽藍に降り注いでは迷惑至極というわけなのだろう、花火の打ち上げに一人で反対しているせいだという。

「只管打坐」坐禅こそ最高の仏法であるというのが道元さんの教義らしいから、この際、下世話な町民どもの民俗文化の価値や歴史なぞは、どうでもよろしいということなのだろう。こうなると禅坊主も結構生臭いぞ。

秋雨前線が居残っているせいか、雨は夜まで続いた。

途中で鳴り響いた雷鳴は、手筒花火開始の合図になったようだ。祭りの終わる頃には雨も上がり、最後の一斉手筒のポンポン爆ぜる音と、たなびく硝煙をすかして紅色の照り返しが遠くからも見えかつ聞こえた。

今日の最高気温は24.9度。亦少し秋が近づく。








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