5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

地球のクライシス

2015-01-17 21:40:06 | 環境
阪神大震災から今日で満20年。全国各地で慰霊行事が行われ、マスコミは特集を組んでこれを報道した。

特別に意識をして就寝したのではなかったが、やはり朝5時過ぎに眼が覚めたのは不思議である。20年前の1月17日は大きな地鳴りに続く地震に寝床から飛び起きた記憶が今も鮮やかだ。

天変地異は不可抗力である分恐ろしさもひとしおだが、今日のNBCは最近の極端な気候変動について気になるレポートをしている。

NASA(米航空宇宙局)とNCAA(米海洋大気局)が発表したところによると、2014年はこれまで観測記録のあるうちで最も「暑い」年だったということだ。去年の世界の平均気温は14.59度、2010年の14.55度を上回っている。

1880年以来135年間、地球は温かくなり続けており、その傾向は2000年以降が顕著、今後もさらに暑くなっていくだろうという託宣だ。

科学者たちは「地球の温暖化」を確認し、これは地球の「クライシス」だと述べているというが、こうした明言は始めてではないのだろうか。いよいよ覚悟の時が来たという訳だ。

去年は、ユーラシア大陸東部、北アメリカ西部、南アメリカ内陸部、欧州の大部分、北アフリカ、オーストラリア沿岸部などで記録的な暑さとなったのは記憶に新しいが、巨大台風や竜巻の発生、豪雨や旱魃の繰り返し、海氷の融解減少など、地球全域で気候の激化も著しい。

気温上昇の要因として温室ガスの増加や炭素系燃料の過消費が指摘されているのを受けて、「大気汚染を抑制しガス排気量の規制を一刻も早く行わないと正直エライことになる」とNBCのレポーターは警告的に纏めているのだが、ガロン2ドル以下にもなったガソリンがアメリカ人たちの活性化のエネルギー源になっているという皮肉な現実もあるのだ。

長期予報では今年も暑い夏になるだろうという。一部には既に灌漑用水の確保を心配するところも出てきているらしい。アフリカ大陸ではなく、アメリカ南西部のことなのだから問題は大きい。日本は輸入穀物価格の値上がりを先ず心配せねばならないだろう。

エネルギーに依存するだけの経済発展はいまこそ見直すべきタイミングに来ているのは確かなのだが。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿