5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

刈谷の花火大会

2008-08-16 22:05:05 | くらし
暗闇に打ち上げられるスターマインの賑やかな光を、走る名鉄電車の窓越しに眺めた。お盆の週末ということ各地で花火大会が盛り上りを見せているのだろうが、刈谷の総合運動公園を会場にして行われる今年の花火はいつもより威勢がいいような気がする。

WEBで調べると「観光協会10周年」とあって、スポンサーリストにはかなりの数の市内企業が名前を連ねている。お中元がわりにと後援の商議所あたりに頼まれればイヤとは云えない企業の冥加金をプールに、スターマインや尺玉など、予定打ち上げ数は7000発になったというからさすが自動車城下町。

ところで、連発のスターマインというのは良く聞く花火名だが、どういった意味があるのだろうと探すと、”starmine” として英語辞書には載っていない和製英語のようだ。”mine”にはいろいろな意味があるが、地雷の関連から打ち上げ花火という意味もあるようだ。「星がきらめくように打ち上げられる花火」ということだろうか。この連発花火、昔は「菊畑」というなかなか日本的な名前で呼ばれたらしい。

大会では、強力PA器械を駆使し音楽効果を加えたスターライトシンフォニーというスターマインのヴァリエーションも、若い観客たちには人気があるのだそうだし、ナイアガラと名前を変えた仕掛け花火はシニア組も納得のスペクタクルショーである。

岡崎を中心としたこの地方は、以前から「三河花火」の伝統を継ぐ多くの花火師が活躍した土地柄。尺玉の腹にひびくバス音や流れる煙に霞んで見える仕掛花火の富士山、それに川面に浮かぶ金魚花火の赤い火の粉、秋祭りの手筒花火のダイナミックな輝きなども、子供時代の記憶として想い出すことができる。中学生のころまでは、尋ねて花火の製造を見学(のぞき?)させてもらった楽しい思い出も残っている。

今は、安全第一ということだろう。何処かで作られた大量の花火(ひょっとするとこれも中国?)は、観客からは遠く離れたところにセットされ、コンピュータの自動着火プログラムで打ち上げられる。そのせいか、何処でも同じような発色・デザインのマスプロ風が多く、土地の色や特徴というものが消えてしまっているように感じるのはチョットさみしい。

北京五輪開会式の連続スターマインではないが、大会の優劣を打ち上げ総数だけで決めるというのも、あまり「文化的」ではないように思うのだが。


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