5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2018年版です。

日中ふたつの千枚田

2012-06-29 21:59:53 | くらし
最近、中国の桂林を観光旅行した異文化のお仲間、MTさんが映像つきのこんなツイートをした。「桂林近郊の龍勝。少数民族の《棚田》を見て交流をしました。有料でした。」

山の尾根に沿って作られた段々田の段々が白く光って見えるのは水が張られているからだろう。田植えを待つタイミングというわけだ。棚田の形も日本のそれとは少し違っているように見得る。堤や畔のつくりも違うようだ。

営農するのは少数民族、自分達で米をつくりながら、世界中から訪れる観光客のために田畑の美観整備も行っているらしい。「見事な棚田ですね。エコツーリズムの世の中、観光開発と地場農業が互いに共栄できるのなら悪くないかもしれません。」と返した。

そんな棚田(千枚田)について「文人達の句境」の関森勝夫は、有名な能登の千枚田を読んだ佐藤春夫の俳句を夏の句として紹介している。

「千枚の青田渚になだれ入る」

自分も大学の卒業記念で友人たちと能登を巡ったとき、輪島にある白米千枚田を眺めたことがある。輪島の町中からバスで30分ほど、山裾が海に落ち込む傾斜地につくられた棚田だ。全部で2146枚あると関森は書いている。

海を前にした白米千枚田には、桂林山中の龍勝棚田とは一味違った景観である。佐藤春夫の句も、段々が日本海に落ち込むようなこの土地の特色をよく掴んだ句だ。「渚になだれ入る」が力強いと関森は云う。

青田のそよぎも涼しげで、青田の先に広がる濃紺の海、白波が岩にくだけて散って輝く。若緑の苗、海の青さ、並みの白といった色彩の対照が目に鮮やかに印象されるとあるが、その通りである。

今日は梅雨の晴れ間。輪島の最高気温は25・5度。風も緩やかに吹く、ちょうどこの俳句のような一日だったようだ。



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