5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ゴブルディグーク

2008-02-02 21:24:02 | ことば
BBCのTalk About English(2008/1/24)のPodcast配信で始めて耳にしたこの言葉。Gobledeegookというのは英語のナンセンスと同義で、文法にそぐわぬ音の繋がりがつくる意味不明のことばのことを云うのだという。始めて聴く外国語などはそれにあたるのだろう。落語の「じゅげむ」なぞも若い人にとってはゴブルディグークだろうか。

ナンセンス英語の好例ということで取り上げられているのが、アメリカの国防長官だったドナルド・ラムズフェルドの、イラクの大量破壊兵器の有無に関する記者会見での発言。韻ではないが、同じ"know"の執拗な繰返しが英語ネイティブにはなんとも真面目で且ばかばかしく響くものらしい。イギリスの市民団体「やさしい英語キャンペーン」の2003年の特別賞を受賞した有名な(?)コメントだ。

”There are known knowns. There are things we know that we know. There are known unknowns that is to say that there are things that we now know we don't know but there also unknown unknowns. There are things we do not know we don't know. And each year we discover a few more of those unknown unknowns.”

拙訳もつけてみよう。「世の中、みんなが判っていると判っているものもあれば、判らないと判っているものもあるし、判らないとは判らないものもある。年にひとつやふたつはこんな判ってないとは判らないものも出てくるんだということが云いたいんだ。」となる。日本語でも早口言葉で云ってみたらどうだろう。かなり怪しいことを言い切って煙にまこうというあたりはさすが政治家。わが永田町にもこういったゴブルディグークはたくさんありそうだ。

ナンセンスというわけではないが、アガシディウム・ラムズフェルディという名前をもらった玉虫がいることも彼のウイキペディアで発見、笑った。らむずたまむしという訳だ。ということで、今日の写真は金色玉虫をWEB(バグガイド)から拝借する。「わかったようでわからないゴブルディグークを勝手に云い出しそう」な様子に見えるかな。



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