21日のコロナ、全国では1119人(延447577人)の感染と19人(累8849人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では34人(延26746人)の感染が発表されたが、死亡はなかった。
連休の日曜日、今日は朝から強い雨が降り続いた。これも春雨といえるのだろうか。
「ことばの歳時記」の金田一春彦先生は「春雨の名所はなんといっても京都である」とおっしゃる。
ちょうど今頃の季節に古都を訪れた先生、賀茂大橋から流れる川の水面を見ると、糸のような波紋が無数に描かれては消えていく。周りは一面の霧だと思っていたが、雨とは見えない細かな水滴が空中を舞い、しっぽりと京の街を濡らしているのに気が付いたとある。
「降るとは見えじ春の雨」と歌われたのはこのことだったかと感じたのだそうだ。
ところが、降るのが見える春の雨で、午後になっても雨脚はいっこうに弱くならず「濡れて行こう」と半平太を洒落る前にしっかりと雨の洗礼を受けてしまった。服を乾かさねば風邪を引いてしまいそうだ。
近くのパチンコ屋に飛び込んだ。この業界もコロナと緊急事態宣言のダブルパンチ状態にあるようで「降りこむ」というが館内はガラガラだ。だからといって台に座って店の売上げに協力をしようというのではなく、客の顔をして休憩室に座り、雨雲が通り抜ける時間を稼ごうというセコイ考え。
タブレットのカレンダーを見ると21日のところに「社日」とある。ウイキを探ると「社日(しゃにち)は暦日の一つで「社」とは土地の守護神の意味だから、社日はこの守護神を祀る日である。春の社日に酒を呑むと耳が良くなるという風習があるとも書かれている。
パチンコホールでは僅かな数のパチンカーたちがそれぞれ玉の行方を真剣な面持ちで眺めている。デシベルの高い騒音環境だがから、彼等の耳は軽い難聴状態にあると思われるが。
そうか「頑張って玉を出せば帰りに美味い酒が一杯やれるぞ」と彼等の守護神に祈りながらハンドルを握っているわけか。
そんなことを考えているうちに、外の雨脚は少し弱くなったようだ。スボンも半分乾いてきた。万歩はあと半分。目的地の駅までちょっと速足であるくことにしよう。
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