5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

108と33

2015-01-14 22:07:20 | 韓国
「2015年への期待」と題したブログをお仲間のJさんがアップした。

年末記事ということで除夜の鐘についても書かれているが、韓国人読者用の読み物であるため「百八ある煩悩を払う」という日本の仏教文化的風習を説明するかたちだ。

面白いなと思ったのは比較として出されている韓国側の除夜の鐘。ソウルにある普信閣の鐘は33回打たれるのだと書かれていることだ。

何故33回なのかは韓国人なら当然知っているということで説明されてはいないわけで、WEBの助けを借りることにした。あるブログにはこう説明があった。

「朝鮮時代のソウルでは午後7時から翌午前5時までの間、城門を閉じて都内の出入りを禁止しており、門を閉める時刻に28回、門を開ける時刻に33回の鐘を撞いて開閉門を知らせていた。普信閣の除夜の鐘イベントは1953年に始まっているが、新しい年の門が開くという意味を込めて鐘は朝鮮時代と同じく33回打つ約束になっている」ということである。

28回と33回の持つ意味についてはやはり書かれていなかったから、ここも知りたいところである。

さて、今日の中日夕刊、海外リポート《世界の街》には「鐘に祈る両国の協調」と題したソウル特派員の除夜の鐘についての寄稿が乗っている。

儒教式に旧正月で祝う風習が強い韓国では元日が休みなだけで2日は全国民が平常勤務とちょっと味気ないのだが、それでも大晦日の夜中になれば鐘路はひとびとで溢れ(今年は10万人余が参加したという)、全国で此処だけの「除夜の鐘」を聞きながら西洋式のカウントダウンで新年を祝うのだと、特派員氏はまず書いている。

日本的な初詣気分が味わいたかった彼は、2日に普信閣に立ち寄ったのだそうだが、「1919年3月に独立宣言が行われ、光復(植民地支配からの解放)翌年に三一節記念行事が行われた意味深い場所」という案内板の説明を読んで、ここが独立運動にゆかりの地だということが判り、以前から韓国の人々は新年をなぜ普信閣で迎えるのかという疑問に納得がいったと云う。

Jさんのコラムにもそんな由縁については書かれていなかったが、ナルホドである。ここでも日本が絡んでいるというわけか。

2015年は植民地からの解放70周年、日韓修好50周年の記念すべき節目年。「冷え込んでいる日韓関係がなんとか良い方向に向かって欲しい」と鐘に向かって手を合わせたと特派員氏は書いている。

「欲望と憤怒と執着と猜疑。個々人の煩悩も国家の煩悩も同じだ。百八全てを払い落として未来志向かつ発展的な2015年にしたい」こっちはJさんのブログの結語である。



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