5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

慶光院客殿の一般公開

2019-11-03 21:45:11 |  文化・芸術

最近は天皇陛下の姿をTVが映す機会が増えた。文化の日の今日も、文化勲章の授与式の映像がニュースで流れた。授与を仲介する安倍首相の誇張した動作と静かな天皇の横顔がイイ対照を見せていた。

重要祭祀の「大嘗祭」を来週14日に無事終えられた後は、両陛下揃って伊勢神宮や歴代天皇陵を参拝される。伊勢参宮の予定は22日と23日だというが、いまごろの現地は奉祝準備で忙しいだろうか。そんな伊勢の話題がNHK津局のローカルニュースに載っている。

国の重要文化財「旧慶光院客殿」が一般公開されたというものだ。慶光院という名を聞いたことはあったのだろうか、記憶が定かではない。

記事によると、旧慶光院客殿は、寺院慶光院の応接室として江戸時代初期に建てられたとされる建物で、平成14年に国の重要文化財に指定されている。毎年、文化の日限定で公開されており、今日も観光客たちが次々に訪れていたとある。

ウイキによると「慶光院は伊勢にあった臨済宗の尼寺。室町時代の創建とされ、臨済宗の寺院ではあったが本山を持たない単立寺院。山号は神護山。慶長年間(1596-1615)に慶光院を正式な寺の名とした。江戸時代は、朝廷や将軍家などの依頼による祈祷を行ない崇敬を受けていたとされ、寺領300石を有したが、明治維新後の廃仏毀釈によって廃寺とされた。建物は伊勢神宮が買い取り、神宮司庁舎として使われた後、明治23年に神宮祭主職舎となり、幾度かの整備を経て現在の姿となっている」ということだ。この寺も長い間天皇家との縁があったというのは大嘗祭を前にして面白い偶然だなと思った。

ニュース映像で見ると、客殿の玄関が唐破風屋根の車寄になっているのが極めて特徴的だ。京都の寺院などを想起できそうな、美しい曲線の檜皮ぶきの屋根が見事である。

地図を読むと、宇治橋から少しいったおはらい町の先に敷地があるようだ。364日は閉じられたままの門が今日だけ開かれているのは伊勢市民にとっても珍しいことのようだ。観光客と一緒に入ることができるのは、地元民のちょっとした誇らしい気分を高揚させる。「文化の日」らしい歴史文化財の一般公開だったようだ。




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