5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

自行車雨衣

2008-06-09 21:23:59 | くらし
梅雨前線が刺激されたのか早朝から午後にかけて驟雨。小型の携帯雨傘では濡れる部分の方が大きい。例によって車のハネに気をつけながら街路を歩く。

体の横をすり抜けるように緑のマントが通り抜けた。と思ったらすぐ亦次の緑が追い抜いてゆく。何処かの学生なのかと思ったがそうではなさそう。お互いに関係のない勤め人のようだ。しばらく歩いていて、「ああそうか」と気がついた。6月になって道交法の改正で、自転車の傘差運転は違法になったのだ。

毎日、自転車で行き来する勤め人は、やはり法令順守で合羽を購入と相成ったわけだ。どこで金入りになるかわからないが、両手が使える合羽着用の方が運転が楽なことはまちがいなかろう。

気のせいか、歩道を走る自転車の運転マナーが多少大人しく感じられる。分離歩道では、ほとんどが車道側の自転車路を走って行くし、いつもは傍若無人の女子学生も歩行者へ譲るジェスチャーを見せる者もある。万歩行者としては、これが道交法改正時期だけの一時期的現象でないようにしてもらいたいと思う。

その後も、道の反対側を走り抜ける青色の合羽を見たし、信号待ちの交差点でも中学生が透明の合羽をつけていた。平気で傘をさしてやってくるのは、ほとんどオバサンだった。

日本列島の西からやってくる雨雲は、中国の江南地方にも延びている。彼の地も梅雨だろう。中国の都市なら朝と夕に何処でも見られる、合羽をかぶった自転車通勤者の大群。都会の風物詩ともいえそうなこのシーンは、雨季のこの時期ならほとんど連日眺められるはずだ。

中国製の合羽は、前ハンドルから足回りまですっぽり被れる大型マント仕様だから、部分カバーの日本の合羽より合理的だ。「道交法改正で合羽屋がもうかる」このごろなら、中国製合羽の輸入をもくろむハシコイ連中も多いのかもしれない。いずれ、パンダ印の大マントが名古屋の街を走りまわるところを見られるかもしれない。

このマント中国語でどういうのだろう。合羽は雨衣だし、自転車は自行車だから、自行車雨衣とでも云えばいいのだろうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿