5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

入郷循俗

2020-08-04 21:01:49 | 社会

4日の集計で、愛知県内の新たな新型コロナ感染確定者は120人となった。100人超えはこれで8日連続。このうち名古屋市は47人だった。他の市町村の確定者数はこの時点(午後8時)で発表がされていない。

今日の記者会見で、愛知県知事は、県内感染者のうち自宅療養が3日の時点で1097人、入院調整中が48人いることを発表し、「自宅療養者の7割強が名古屋市内なので、市の保健センターは大変だと思うが、フォローはできているという報告だ。入院が必要な患者については、速やかに入院措置をしている」と述べたという。軽度罹患が多いとはいえ「感染症には隔離管理」の鉄則が都合よく無視されているのではないかと心配だ。

隣県の岐阜や三重にはやや遅れ気味とも思える愛知県の「緊急事態宣言」だが、その発出については、知事は依然慎重な姿勢を取っている。しかし、盆休みの帰省や旅行については「不要不急の帰省や県間移動は控えてもらうこともある」と婉曲的に何等かの知事発信の可能性をほのめかした。揺れる心中が思われる。

さて、火曜日夕刊の特派員報告の頁はいつも面白く読む「世界の街海外レポート」だが、やはりコロナウイルス流行の度合の違いがこうしたレポートにも反映してくるものだと7つある各地からの報告を読みながら考えた。

依然として感染拡大が止まらないアメリカと、ウイルス抑制に頑張り大きな山を越えたドイツや東アジアの中国・韓国とでは書かれる内容もそれを書く特派員の気持ちもずいぶん違う。

たとえば、ソウル特派員は「ランチは外出の理由」というタイトルでサラリーマンたちの昼飯事情を取材している。行間からソウルの市内がウイルス感染への緊張から少し解放されているのがよくわかる。

平日の午前11時半、ソウルの飲食店街はどこも活気づく。正午を廻れば、どの店も満席になるので「パルリパルリ」とサラリーマンたちが席確保に動き回るというわけだ。どうやら昼食時は「社会的距離も目をつぶる」ということもあるようだ。

韓国の社会人の昼飯費用は、ある調査によると、平均7400W(680円ほど)だというが、おれでチゲ鍋や冷麺、ピビンパ、トンカツなどのボリュームランチを食べ、食後のデザートにはカフェに立ち寄って、都合1万W以上を毎回支払う人がざらにいるのだそうだ。日本ではワンコインランチに慣れていた特派員氏にはえらく贅沢に映るのだという。(マスコミ人は高給取りが多いはずだが?)

節約や健康志向で「愛妻弁当」や「手作り弁当」を持参する日本人サラリーマンは全体の30%だとされるが、韓国の場合は、これが5%どまり。仲間の前で弁当を広げるのは「家庭の秘密をさらけ出している感じ」がして嫌だという韓国人たちが多いからというプライド説が有力らしい。

しからば「入郷循俗」すなわち「郷に入っては郷に従え」の諺とおり、特派員氏も家庭の大蔵大臣と相談をして、昼食予算枠を少し拡げてもらい、取材先などで外食サラ飯を愉しんでいるのだそうだ。

食前食後にはマスクと手洗いをお忘れなく。

 


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