5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

レジ袋再無料化に賛成

2010-06-20 23:36:50 | 社会
「スーパーのたいらや全店、レジ袋再び無料化」という栃木のローカルニュースを読んで考えた。

読売新聞の19日付の記事によると、栃木県下22店舗全部で、4月から有料化していたレジ袋を、今日20日から再び無料化すると地場有力食品スーパーが発表、理由は「売り上げに影響が出たことと、利用客から厳しい非難の声が上がったため」だとある。

「地球温暖化防止」をスローガンに、県が音頭をとって今年から始まった「レジ袋有料化」だが、栃木県ではスーパー同士の足並みは揃わず、5月末で、「有料化協定」に参加しているのは38事業者100店舗にとどまっているのだという。「たいらや」の再無料化の動きも「競合他社との兼ね合い」という市場原理も働いてのことのようだ。

わが愛知県では、栃木のような「厳しい」反対の声というのも聞こえず、半年ほどでほとんどすべての大小スーパーが、「レジ袋有料化」を実施し終えてしまった。地域毎の推進協議会による業者への網掛けが効果をみせたのであろう。いまではショッピングバッグ持参が当たり前になってきているのだから、意見誘導のされやすい愛知県人ではある。

それまでは、販売コストとして商品売価に反映されていたレジ袋。有料になったからといって、商品の売価がその分安くなったとは聞かない。要は、その販売コストが減少した分、スーパーの利益率が上がったというわけだ。「エコ名目」を愛知県や推進協議会の他力で実施できるのだから、スーパー側に「反対」する理由など見当たらない。

「時代に逆行」するといわれそうな栃木のレジ袋再無料化だが、自分は「賛成」である。

レジ袋がサービスだった頃の名古屋では、ローカルスーパーなどは市指定の可燃ごみ袋をそのままレジ袋としてくれるところもあったから至極便利だった。大型のチェーンでくれるレジ袋には、そのブランドが印字されていたが、市の指定ゴミ袋の内袋としてこれまた重宝したのだ。

今はどうなったかといえば、レジ横の荷台に常備されている生鮮食品用の薄いポリ袋を余分にもらって帰り、これが生ごみ用の新しい内袋の代わりになったというだけのこと。多少はケチ臭くなったとは云え、スーパー以外の業種では、依然としてポリのレジ袋を出しているところも多いのだから、これらを内袋で流用も可能だ。我が家の生ごみ量が減量したわけではないのである。スーパーのレジ袋がポリ内袋や他社のレジ袋に変わっただけなら「エコ」の意味など気分の問題。

全国で毎日のこと、レジで渡されたポリ袋の量が日本全体では大きなものだったことはたしかだが、スーパーのレジ袋を1枚やめたくらいでは絶対的な減量にはならない。たとえば、スーパーのあつかう食料品パッケージを見ても簡易包装で「エコ」を謳う商品は極めてすくないではないか。プライベートブランド商品にしても業者側から製造者への「エコ指導」があるようにも思えないし、PRやマーケテイングのユニークなやり方を見たこともない。結局、コストは他への転嫁で済ませたいスーパーの本音が見える。

「目に入りやすいスーパーのレジ袋をなくすこと」が「エコをアピールすること」だとするのはいかにも役所の考えそうな「単純化」だ。この「たいらや」の動きを見て、「困ったこと」と云うのではなく、他県とは違ったユニークな「栃木式エコ・メソッド」を考案しようかと考え始める優れたお役人さんはいないのだろうか。

自民党のマニフェストを巧みに利用して「消費税」を選挙のアジェンダに乗せ込んでしまった菅首相。マスコミを誘導して「増税」の既成事実化を狙おうとする狡猾なやり方だ。国民の多くが「増税もしょうがない」と思い始めればシメタもの。どうやら近い将来、なし崩しで上がりそうな「消費税」だが、レジ袋をはじめとするすべての商品パッケージを「環境型」に変える為の環境保全コストとしての使い道もあってしかるべきだろう。








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