5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

オーロラロケット

2016-12-20 22:08:00 |  ニュース
マイタブレットが短くビープした。何だろうと思ってみると、NHKのニュースアプリからの通知である。「イプシロン午後8時に発射予定」とあってライブ画面を見るようにプロンプトがされている。

発射というからロケットだろうと思った位で「イプシロン」ってのは何なのかはよく知らなかった。お誘いを受けたのだから見てみようと頁を開くと発射台とロケットが映っていて、すでにカウントダウンが始まっている。

係員のやりとりも聞こえるが、雑音が多くて何を言っているのかはわからない。正8時にロケットは煙を吹いて飛び上がった。映像で見る限りは巨大ロケットには見えない。日本の得意な小型なのだろう。

わりとあっさりと飛び上がり数分後には光の球になって夜空に消えていった。ライブはそこまで。15分後には打ち上げ成功のニュースが現れた。

「イプシロン2号機 打ち上げ成功」

地球周辺の放射線を調べる探査衛星を載せた「イプシロン2号機」は打ち上げ後13分で高度500キロに達し衛星を切り離して打ち上げは成功したとある。

「イプシロンロケット」は、重量数百キロの小型人口衛星を低価格で打ち上げることを目的にJAXAが民間と開発した新型で、3年前の1号機に続く二度目のトライアルだ。

低価格といっても500億円かかったいうから宇宙開発は金が要るものである。JAXAとしては今後新興国の打ち上げビジネス確保に期待を馳せているのだという。

今回打ち上げられた「ジオスペース探査衛星」は、北極付近で観測される「脈動オーロラ」と呼ばれる特殊なオーロラの謎に迫り、地球周辺を飛び交う放射線の詳しい実態を調べる計画だとある。

ジオスペースとか脈動オーロラとか至極専門的なコトバばかりで素人にはまるで理解の外だが、地球環境の研究が進むのだと云われれば頑張れと返したくなる。

「オーロラ」で検索すると「オーロラ観光」のページが並ぶ。冬休み旅行の人気の一角になっているようだ。英語でいえば「ノーザンライツ」。トナカイの引く橇に乘ってやってくるサンタの姿が見えてきそうだ。

NORADの「サンタ追跡」のような子供も大人も楽しめる宇宙的アイデアが「ジオスペース探査衛星」にはあるのだろうかとふと思った。JAXAにもきっとユーモアがあるはずだと期待しておこう。



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