里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

野鳥観察会

2012-02-19 13:07:49 | Weblog

2月17日(土)は野鳥観察会の日である。県自然博物館から講師が見えて今年で5年目くらいになるだろう。恒例となった観察会であるが、一般参加者は5名である。ちょっと昨年より少ないが、会員は13名の方が参加し、寒風の中開催された。

午前10時からの観察会であったが、一足早く五郎助庵に到着し、炭部会が焼いた木炭を熾し、来客に備えた。薪もよいが煙が衣服に付いて不快な思いをする方もいらっしゃるので発熱温度が高く、煙の出ない炭ならばその心配はない。                                                      

  クヌギの炭は火持ちもいい

赤く熾きた炭は思った以上に高温で五郎助庵を暖めてくれた。講師の石田 容之先生も9時前には五郎助庵に到着し、スコープなどの観察七つ道具を持参してくれた。なんと今回は、一昨年の講師を務めてくれた伊東誠先生、そして小幡和男先生も応援に来て下さり、豪華な顔ぶれとなった。

 真ん中が石田容之先生

 初めて参加された方は旧下館地区の方が多く、なんと84才になられるという老婦人はご自身で運転され、お一人で参加された。

炭で沸かした熱いお茶で体を温め、出発前に、双眼鏡の取り扱いと、野鳥の剥製をモデルにこれから遭遇する可能性の高い、鳥の特徴を教えていただいた。

そしていよいよ出~発。

 途中、ツグミ、そしてコゲラを見つけた。どちらもそこに長いこと留まり、十二分に観察が出来た。寒風が思いのほか強く、そのためかどうか野鳥の数が少なかった。小さい子もいたので少し早めに五郎助庵に戻り、冷えた体を熱いお茶で暖めた。

本日参加していただいた方々は皆、五郎助山は初めてというので、四季報、パンフレットを帰りにお持ちいただいた。春には植物観察会もあるのでぜひ参加してくださいとお誘いした。

こうした観察会は相当強い動機がないとわざわざ参加していただけないが、実際に参加し、実体験することにより、より深く感じるものである。より多くの方が参加しやすい方法、プログラムをさらに研究し、観察会の醍醐味と、里山の魅力を味わってもらいたい。