里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

西小1,2年生 里山探検

2015-06-30 21:07:16 | Weblog

6月29日(月)曇り

今日は西小1,2年生が五郎助山に里山探検と動植物の採取に来る日だ。私の孫(2年生)もその一員である。この日、日本野鳥の会茨城県の副会長 石井省三氏による野鳥観察が7:00から行われていた。私も参加するため5分前に着いたが、石井さんはすでにスタートしていた。一足遅れて八板さんが観察に加わってくれた。

昨年(6月)からの五郎助山の野鳥観察はずっと続いており、現在までに43種確認されている。調査が一段落したら一冊の記録簿として整理していただけるとのありがたい言葉をいただいた。当会としても、またこの地域の野鳥の記録としても貴重な資料となるだろう。7:00~8:00まで約1時間観察を終了し、石井さんは桜川市に帰宅した。

8:00には本日の担当会員、中川、飯村夫妻、山本、岩月の5人がそろった。簡単な打ち合わせの後、今日の準備に取りかかった。岩月前理事長の孫も2年生である。このところ定例作業はご無沙汰であったが、お孫さんが来るということで、サポーターとしてお手伝いいただいた。

午前9:10分 子供たちの声が森の中に響いてきた。ほどなく黄色い帽子や赤白の帽子が見えてきた。

  冒険広場到着  

リックサック、捕獲網、虫かご等を体いっぱいぶら下げて、重装備の男の子もいる。荷物をクラスごとに会が用意したシートに置き、再度整列した。

1年生は今回が里山デビューである。「五郎助山に来たことがある人手を挙げて!」と言ったらなんと、ほとんどの子が手を挙げた。目の前の子に誰と来たかと聞いたら、「あのねー。パパとママとみんなで虫取りに来たの」とのことだった。すでに小学校に上がる前に家族で来ている子が大半だった。五郎助山は地域の憩いの場として、定着してきた証かも知れない。とてもうれしい。

里山で注意しなければならないことをお話しし、さっそく、山派と水辺派に分かれ、カブトムシ、クワガタを探しに、そしてオタマジャクシ、エビガニを探しに子供たちは駆け出した。

  

私もカブトムシ、クワガタを探しに子供たちに付いていったが、樹液を出すクヌギが少なく、苦労した。それでも5、6匹のクワガタカブトムシをゲットし、子供たちはその都度、歓声をあげた。一方、一匹も見つけられず、落ち込む子に、とらえたクワガタを譲る子もいて、なかなかほほえましい場面もあった。こうした体験がとてもいいと思う。

今年、西小に赴任した先生も本日、里山デビューであるが、戸惑っている様子がよくわかる。しかし、次第に慣れ、こうした自然体験授業の魅力をご自身が感じ取り、積極的な態度に変化する先生を何人も拝見している。教室では見せない子供たちの一面を知る、良い機会になればよいと思う。

子供たちはホタル川で捕まえたエビガニや貝を次々に見せてくれる。初めてエビガニを捕まえた子もいるはずである。1年生にとっては初めての里山授業であるが、これを契機に里山や動植物に興味を持ち、自然の中で友達と遊ぶ楽しさを体で覚えてほしい。

    

午前11:00 子供たちは帰校する時間となった。

捕獲したカブトムシ、クワガタ、エビガニは、できるだけ長生きさせてください。自信がないときは、里山に返してください。とお願いした。

子供たちは大事そうに虫かごを抱え、五郎助山を後にした。