今日から梨(幸水・ジベルリン処理)が始まる。例年より4~5日早い。 開花が例年より10日も早かったので出荷も早まったようだ。
残念ながら、今年も豊作とはならないようfだ。4月の霜害、風害により着果数が著しく少ない。場所によっては皆無という園地もある。玉の大きさも不揃いで霜を受けた果実は大きくならない。
生産者は黙々と目の前の仕事をこなしているが、心は重たい。栃木県の梨も被害は更に甚大と聞いている。せめて価格は上がってほしい。5年続けての異常気象は生産意欲を減退させた。梨栽培に見切りをつける方も多い。市場では8月、9月は梨の季節と位置づけているが価格はスーパー主導となる。
自然には逆らえないことを農民は遺伝子として持っている。そんな遺伝子はいらないと後継者は農業から離れた。息子の選択に反論は出来ない。10年後、梨作りを続ける農家は何軒残るのか?そんな切実な現実が迫っている。