7月14日は第4回里山キャンプの事前説明会があった。会員は準備の為8:00集合。子供たちが座る道板や受付の準備に大わらわである。
今回は過去最大の45名の参加で、しかも初めて参加する東小学校の児童も気がかりであった。受付も順調に進んでいたが、4名ほどのキャンセルが出た。(直前になって不安になった。との理由)全員が初めての参加者であった。東小からの辞退者は無かった。一方、キャンセル待ちをしていた児童が一人新たに加入した。
子供たちにとって、非日常の生活(テント、飯ごう炊飯、異年齢との集団生活)は相当勇気のいることである。しかし、それを乗り越えてこそ新たな成長が待っていることも事実なのだが・・・・・
参加した子供たちには楽しい思い出と多くの友達の出会いの場になってもらいたい。真剣に私たちもサポートしたい。7/29,7/30の本番まで体調を整え、全員元気な笑顔で再会することを約束して事前説明会を終了した。
事前説明会はキャンプ地会場で開かれる。
受付に並ぶ参加者
各班の旗も完成し、居並ぶ各勇士
「愛称・くまさん」こと山崎事務局長の進行
キャンプ、リーダー中山のおっちゃん
7/15日(月)は「昆虫と植物の不思議な関係を調べよう」 (共催 NPO法人里山を守る会・認定NPO法人 コモンズ・認定NPO法人日本NPOセンター)を五郎助山で開催した。当初18名の子供達の参加予定であったが蓋を開けると25名近い児童の参加を得て大変活況ある観察会となった。
講師は中川裕喜先生(県自然博物館・学芸員)と黒岩貞吉先生(会員)そして急遽、助っ人として応援に来てくれた潮田先生(県自然博物館学芸員)の三人。
赤い帽子が中川先生、黄色いシャツが潮田先生。
挨拶をする認定NPO法人コモンズ事務局長 大野 寛さん
昆虫博士の黒岩のおじさん(会員)の説明を聞く
がぜん説明にも力が入り、予定の時間を少々オーバーしてしまった。説明後、いよいよ各自、捕虫網を持ち、蝶、トンボの捕獲に出発。先生に網の使い方を教わり、早速トンボをゲット。
途中、カナヘビと遭遇し、ついでにゲット。(潮田先生はこの筋の専門家。ちなみに中川先生はカナヘビは苦手とのこと。)捕まえた蝶やトンボを三角紙(三角に折った紙)に保存し、約1時間 トンボ池や五郎助山周辺を歩き、ナツアカネ、ノシメトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボのトンボ類、きちょう、つまぐろひょうもん、やまとしじみ、ひかげちょうを見つけた。
トンボ池に戻り、大物オニヤンマ、ギンヤンマの捕獲を目指したがなかなか取れない。しかし中川先生、ついにギンヤンマをゲット。歓声が上がる。ついで、小オニヤンマもゲット。その見事な捕獲術に一同喝采である。
ギンヤンマ とったどー
小オニヤンマ とったどー
網の使い方(飛ぶトンボや蝶の後ろから網をかぶせると言う。)
昆虫採取が一段落すると、森の中に戻り、オオムラサキやアゲハの鱗粉(蝶や蛾などの体や羽を覆う微小な細片。水をはじき光を反射する。)を顕微鏡で見る。
そのあと中川先生から蝶と植物の関係のお話、又最近、奄美大島など熱帯地方で見られた「あかぼしごまだら」という蝶を県内で捕獲したとのこと。実際にその蝶を白い網の中に入れて持ってきてくれた。おそらく中国あたりから輸入されたものを県内で飼育し、それが放たれたとの推測である。
温暖化のため茨城でも飼育可能と言うことであった。普通この辺で見られない蝶が人為的に増えることは果たして生態系にどのような変化を与えるのか?更にその数は増えており、その分布を調べていると言う。この蝶を見つけたら連絡をして欲しいとおっしゃっていた。地球がグローバル化し、良くも悪くも世界は近くなった。東京湾に熱帯魚もいると言う。在来種と交雑し新種が生まれるかもしれない。 果たしてそれが地球環境にどのような影響を及ぼすのか?難しい問題である。
ともあれ、今回の「昆虫と植物の不思議な関係を調べよう」はとても楽しい勉強会になった。機会があったら再度同じような企画を考えてみたい。
「あかぼし ごまだら蝶」を見る。
終わり