香深港に着くと漁協の直営店で、うに丼の昼食をいただきました。
午後からはいよいよ高山植物の宝庫を訪ねるトレッキングです。
尾根は風が強く寒いということなので、バスの中で合羽の上下を着て身支度を整えました。
13時30分、桃岩登山口からトレッキング開始。21人がA班とB班の二つに分かれ、添乗員さんの他にもう一人ガイドがついて花の説明を聞きながら上っていくと可愛らしい花々が次々と姿を現しました。
有名なレブンアツモリソウは6月に咲くので終わっていましたが、今は花の種類が一番多く見られる時期ということです。「利尻島・礼文島では高山性の花が低地でも見られます。これは北緯45度の島というだけでなく大陸からの寒気が利尻礼文の気象に影響を与えるから」(パンフレットより)とのことです。登っていくと山酔会山行でお馴染みの高山植物が咲いていました。主な花は以下の通りです。
イブキトラノオ ヤマブキショウマ
このように霧が深い中でのトレッキングです。 センダイハギ
マツムシソウ チシマフウロ
レブンキンバイ エゾカンゾウ この花は島のあちこちで咲いていました
桃岩展望台から引き返した人もいたようですが、頑張って最後の知床まで歩くことにしました。
キンバイの谷に下りてから、つばめ山への上りは急になり、風も吹き付けかなり大変でした。
登山に慣れていない夫を気遣いながら、とにかくゴールまで頑張ろうと上り下りし、何とか3時間くらいかけてゴールの知床に到着できました。知床というのは地の果てという意味だそうです。
待っていたバスでホテルに向かいます。17人は香深の大きなホテルでしたが、私たちと年配のお母さんと娘さんの母娘の4人はさらに30分ほどバスに乗って北上し、久種湖の湖畔を走り、島の北東側の岬・船泊にある「プチホテル コリンシアン」でした。私たちの申し込んだのはランクアップホテルだったようです。
バスを下りるとメイドさんが迎えに出てくれて、部屋の鍵を首からぶら下げたクマのぬいぐるみを渡してくれました。これなら鍵を紛失することはありません。私たちの部屋は本館とは別棟のギャラリー館でした。こじんまりした素敵なホテルです。
部屋に荷物を下ろし、別棟の温泉で汗を流し、18時から本館の食堂で夕食になりました。土曜日なので満席のようでしたが、段差のあるフロアーの三部屋に分かれて食事をしていて、アットホームな接待もとても感じが良かったです。
お料理は和洋折衷で、礼文で獲れた新鮮なホッケやニシンの刺身を初めて味わいました。美味しかったです。
山ブドウのワインが食前酒として出されましたが、さらに生ビールと燗酒を注文し、新鮮な魚介料理をおいしくいただきました。女性オーナーが各テーブルに回って来て親しく話をしました。結婚して東京に住んだが喘息のため故郷に戻り、27年前にホテルを始めた。お父さんは漁師だったので、今も地元の漁師から新鮮な魚介が手に入るとのこと。可愛らしいメイドさんの対応も感じが良かったです。
3日目9日(日)の午前中も礼文島の花めぐりで、礼文林道コース8キロを歩きます。尾根道ではないので風は心配しなくて良いとのこと。一番の目玉がレブンウスユキソウの群生地です。バスを下り歩き始めたのは9時20分頃でした。
今日は昨日とA班とB班が入れ替わって、現地在住のガイド・Tさんが案内してくれました。謙虚で感じの良い方でした。
目立たない小さな花なども足を止めて説明してくれました。
レブンシオガマ エゾスカシユリ
サイハイラン 武将が采配を振るう時の旗に似ているので名付けられたとのこと。
次の可憐な白い花は蘭の仲間のようですが名前を覚えきれませんでした。
やがてレブンウスユキソウの群生地に到着。レブンウスユキソウはエーデルワイスの仲間で世界一広い群生地とのこと。
黄色の花はエゾカンゾウです。
ウスユキソウを満喫した後、香深井を目指して下りました。結構距離がありました。
ハマナス コケモモの実
12時3分宇遠内分岐までたどり着きました。 ウツボグサ
香深井からバスに乗り、北上し船泊の漁協の店で礼文海鮮舟盛の昼食を頂きました。
近くの海岸にはアザラシの生息地があって、遠くに何頭か姿が見え、鳴き声も聞こえました。北海道ならではの光景です。
この後、バスで移動し、礼文島の最北端スコトン岬の観光で澄海岬や江戸屋山道などをめぐりました。
(花の写真を撮りすぎてスマホが電池切れになってしまい、澄海岬などの写真はありません)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます