森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

集落消滅

2007-02-22 00:21:43 | 田舎・田舎暮らし

国土交通省の市町村アンケートによると、今後、2641の集落が消滅する可能性があるそうだ。

消滅集落は、いわば限界集落の行き着く先。全国には6万2271の集落(町内会)があるそうだが、そのうち限界集落が12・6%。2641の消滅の可能性がある集落は、4・2%に相当する。また422は10年以内に消滅するだろうという。

もっとも割合が高いのは、四国で、中国や中部や近畿も高い。意外なのは、東北や中国地方だ。限界集落数は多いのだが、消滅が見込まれる数は少なめ。

……こんな結果を見ていると、なんとか止めるための政策はないか、と考えたくなるが、正直言って、もはや手遅れ。いかなる手も受け入れないだろう。それが限界集落なのだから。
たとえば、すぐに思いつくのは移住者を受け入れて集落人口を増やす手だが、仮にそこに住む人が現れたとしても、その人は集落の歴史や文化を背負った人でない限り、集落の伝統は途切れるのだ。

むしろ限界から消滅への軟着陸と、消滅後の廃村対策を考えるべきではなかろうか。それに日本の人口が減少期に入った今、消滅集落は、未来の日本を伝える信号のようなものだ。

辺地にこそ、もっとも早く未来が訪れる