森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

告白! 記事の盗用

2007-02-08 15:16:50 | 仕事関係

新聞社で記事の盗用疑惑が広がっている。
朝日新聞の写真部の記者やら山梨日々新聞の論説委員やら……。

最近はインターネットで他社の新聞もすぐ読めるから、参考にするつもりで、そのまま真似てしまうのだろう。

それにしても、下手くそだ、と思う。誤解を招くかもしれないが、ほかの記事を真似るにしても、もう少し自分の文章にできなかったのだろうか。文章が違えば、文意は同じでも何ら問題にならなかったはずだ。この記者らは、自分の文章に自信がなかったのに違いない。相手の記事の方がよい表現方法を使っていると思ったのだろうか。盗用うんぬんの前に、それだけで記者失格だ。

 

またまた誤解を招くのを覚悟で書くと、私も記事の盗用はよくやる( ̄^ ̄)。

盗むのは、昔の自分の文章。私のように狭い分野を専門にしていると、同じようなテーマで依頼が来ることが少なくない。あるいは同じテーマで改めて書く必要ができることもある。
そこで、昔の自分の記事をコピー&ペースト。(これこそワープロの得意技だ。)

それからが仕事の始まり。いかにその文章を換骨奪胎して別の文章にするか。同じ人間が同じネタで書くのだから、知らずに書いても同じ言い回しや構成になることがあるが、それを意識的に変える。順序や時制を変える、修飾語を変える、数字を新しいデータに変える、巻頭に新しい事例を付ける、展開を変える、あげくに論点を変える。もちろん締めも変える。

どこから見ても前の文章とは違うぞ、と思えるまでにするのが大変だ。気がついたら、結論までまったく違うようになっていたりする。前のと逆の結論じゃないか!と気がついても、それはそれでよし。白紙から書くより時間がかかったりする。

これくらいしないと、もし、前の記事とよく似ていると言われたら、それは自分の実力が足りなかったことになる。だから完全否定する(笑)。

幸い、まだばれたことないなあ。