夕方、急にレンタルビデオ屋に走って、探した挙げ句「ダンテズ・ピーク」のDVDを借りた。
この映画、1997年のアメリカ製作で、火山の噴火によって町が壊滅するスペクタルである。実は、かなり昔、たしか飛行機の中で見たと思う。それにテレビでも放映があったのではないか。
なぜ、急にこの映画を見る必要ができたかというと、今書いている原稿に使えるかも、と思ったからだ。
と言っても、スペクタル映画評を書くわけではない。自治体のあり方、という硬い記事を書くのに使えると思ったのだ。
実は、この映画に登場するダンテズ・ピークという町は、冒頭で「2万人以下の町の中でもっとも住みやすい」コンテストの2位に輝いている。この町の人口は7400人。そして町長は女性なのだが、喫茶店経営者。議会のシーンで、登場する議員は6人。議論は座っていないで立ったり歩きながらしている。ネクタイを絞めていない人もいる。
こんな自治体ある?
あるのだ。アメリカでは、10万人の都市でも議員は5、6人らしい。首長や議員は無報酬。みんな別に仕事を持っている。だから議会は、平日の夜か土日に開く。
これこそ、日本の小さな自治体が見習わないといけない姿だ。
首長と議員は、給料を受け取るな! 人数も5分の1に減らせ! 議場もいらない。会議室か、ロビーの立ち話で済ませろ! こういう市町村こそ、住みたい町コンテストに上位に入れるだろう。
……これを公約に、私も立候補しようかな(笑)。