森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

速水林業は何を?

2007-02-23 10:21:02 | 林業・林産業

昨年末、新幹線の中で速水林業の速水さんと席が隣り合わせになったと書いたが、その際に、「近く画期的な林業施策を発表する」と聞いた。

その内容は謎のままだが、そこに

「三重県紀北町の速水林業(速水亨代表)が、育林作業の省力化と短伐期木材生産を可能にする新しい技術開発に着手している。核心は、1年1m(ワンイヤー・ワンメーター)の高成長を示すスーパー苗木の植栽。下草より先に成長するので、下刈りが不要になる。」(WEBサイト J-FIC)

と載っていた。これか?

しかし、このスーパー苗木とは何だね? 私が『「森を守れ」が森を殺す』で紹介した3倍速で育つ水気耕栽培苗とは違うものか? この苗は、島根県で発明されて、千葉に省力林業研究所まで設立されたものだ。3年で5mまで伸びて、年輪も30本以上入る(偽年輪)という不思議な苗。国も興味を示し、いくつかの場所で植栽したが、効果のあるところとないところが出ている、と聞いていた。その後の情報はないが、伸び悩んでいる様子だ。
まさか速水さんが、今頃これに注目するとは思いにくいのだが、1年1mの苗はどこで開発されたものだろうか。いくらネットで探しても見つからなかった。

もう一つ、ヒントがある。速水さんは、アフリカに言って、思いついたと言っていた。それはロバの利用である。植林のために苗を山に運ぶのは、これまで人力だった。作業道から外れて、植栽現場までは機械化できない。そこで、ロバの背に乗せて運ぶことをアフリカで見たのだそうである。
さっそくロバの調達をしようと思っているそうだ。

どちらも面白いが、前者はハイテク、後者はローテク。でも、日本の林業全体を変えるほどの画期的なものかなあ。

誰か、知っている人、情報ください。