まったり まぎぃ

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『ユミの細胞たち』13話まで

2023-12-15 14:35:57 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ウンはユミの問いに答えませんでした。

ウンは、恥ずかしいと言う気持ちを正直に話そうかとも思いました。誤解されたくないから。

でも、ウンの優先順位は、ユミは二位であり、これまでずっと一位はウン自身でした。言える筈無いですよね。自分のプライドを傷つけるような事は。

 

結局、気まずいまま、ウンはユミの部屋を出ていきました。

きちんと掃除、整理整頓をして。

その時、ユミは会社で仕事中でした。

このところのユミの様子が違うのを、ボビーは敏感に感じ取っていました。

ユミは、一生懸命に平静を装っていましたが。

 

ウンは、ユミの部屋の切れかけてる電球まで交換しました。

ところが、踏み台代わりに使ったテーブルを壊しちゃった。

ユミが帰宅して見たのは、テープで簡易修理してあるテーブル。空になったタンスの引き出し。消えた歯ブラシ・・・等々。

そして、壊した経緯を書いたメモ。

 

そのテーブルですが、既にアフターフォローの期間が過ぎてて、もう買い換えるしかありませんでした。

ユミが大枚をはたいて買った大切なモノだと知ってるウンは、何としても買おうと思ったのですが、今のウンには手が出せない金額でした。

気は進みませんでしたが、ルイや友人からお金を借り、注文しました。

来月の収入が入ればどうにかなる額でしたが、それまで待ってとユミに言うのも、ウンにとってはプライドが傷つく事でした。

分かる気がします

 

元々一人暮らしだったのに、ウンがいない部屋はとても広く寂しい感じがするユミでした。

そこにウンが。

壊れたテーブルの回収をするために、業者とやって来たのです。

食事を勧めたユミでしたが、仕事があるからと、ウンは帰っていきました。

ユミがガックリしたのは、それだけじゃなく、新しいテーブルの代金をウンが直後にユミの口座に振り込んだことでした。

ユミが支払わなくて良いと、払ったら怒るとまで言ったにも関わらず。

ユミとすると、手切れ金のように感じたのかもしれません。

出ていくと言うだけで、別れると言ったわけじゃないのですが。

 

ユミの愛細胞に異変が起こりました。

気力が急に衰え、上手く飛べなくなってしまいました。

 

ウンが友人の結婚式に行くと言うので、ユミも同行することにしました。

そのあと、デートしようと考えたのです。

 

結婚式会場で、新郎の手伝いをしてくるとウンが言いまして。

ユミは、ルイと先に食事をすることになりました。

席についたユミに、周囲の人たちの話が聞こえてきました。

そばにウンの恋人ユミがいるなんて知る筈もない友人たちは、学生時代の話をしました。そのなかに、ウンとセイの話も出てきました。

友人は、ウンが昔はセイが好きだったと言いました。

ユミ、席を立ちました。

とてもそのまま話を聞いていられなかったのです。次にどんな話が出て来るのか、怖かったのでしょう。

 

ウンは、ユミを見つけると、式場から出て、デートしようと言いました。

屈託のない表情です。

ふいにユミが聞きました。私のどこが好き?と。

突然の話に、ウンは戸惑いはぐらかしました。決して答えられなかったからじゃありません。特に重要な質問だとは思えなかったんだと私は思います。

それに、どこが好きかなんて、ウンは選べませんでした。

ユミと初めて会った時から、理由もなく好きになってしまったんですから。

あの時も、あの瞬間も、ウンにとっては愛すべきユミでしたから。

 

ウンとの恋愛が始まった日、愛細胞は村に大きなくす玉を立てました。

ウンに不満がある時は、そのくす玉に向かって玉を投げてと愛細胞は言いました。

ユミが幸せだった時は、玉を投げる細胞は一人もいませんでした。

最初に投げたのは、感性細胞。セイとのことでウンが気を遣って嘘をついた時。

その後は、不満が出るたびに細胞たちは玉を投げました。

でも、割れる気配はありませんでした。

 

今回、ウンが答えをはぐらかした時、ヒステリウス細胞が、玉を連射。

それでも、割れませんでした。

愛が大きいから割れないんだ・・・と細胞たちは思いました。

 

細胞たちの不満が出るということは、ユミの中にちょっとした解決されない“もやもや”が生まれていると言う事です。

ウンとの考え方の違いを感じ始めたってことですよね。

例えば、デートの感想をユミが長文でメールした返信が、たった一言だったってことも。

大した事じゃないのに、何故か心に引っ掛かったのです。何故か、腹が立ったのです。

 

1人の細胞が、くす玉に向かって玉を蹴りました。

たった一言の返信だなんて、最近のウンは礼儀がなってないわって。

そしたら、なんと、くす玉が

割れちゃった

中から出て来た垂れ幕に書かれていたのは、『別れて』と言う文字。

 

くす玉が割れたことで、愛細胞の力が弱まりました。

『別れカード』を使う時が来たと、愛細胞が言いました。

流石に感性細胞も、理性細胞も、落ち着けと愛細胞に言いました。

でも、このままではユミがストレスで参ってしまうと、愛細胞は言いました。

くす玉が割れたら、見切りをつけるのも、自分の仕事だと。

 

初めてユミの中に“別れ”の言葉が生まれました。

ウンに連絡しました。話があると。

 

決心してウンに会いに行ったユミですが、なかなか言葉が出ません。

愛細胞も、別れカードを投げられないでいました。

ウンは、いつもと変わらない明るい表情で微笑みました。

食事をし、並んで散歩しました。

ウンと最初に会った時からの思い出が蘇りました。

幸せでした。

でも、言いました。

「私たち、考える時間が必要だと思う。」

 

ウンも鈍い人間じゃありません。

実は、ユミの暗い電話の声や最近の事を思い起こすと、嫌な予感がしていました。

別れを告げられる予感がしていたのです。

原因を考えました。

何も思い浮かびません。気のせいかもしれないと思いました。

そして少し腹が立ちました。

が、会いに来たユミの表情を見た時、自分にも非があると思いました。ユミだけを責められないと思いました。自分も自分の話をする方じゃないと自覚していますから。

この瞬間、ウンの中で優先順位が変わりました。

生まれてこのかた、一位を守り続けていたウンが二位に転落。ユミが堂々の一位になったのです

 

ウンは、別れを直感した瞬間、忘れていたことを思いだしました。

自分の最も大切な一位が誰なのかを。

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