秘密の扉 OST (SBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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英祖、ソンの言葉『殺さず、生かす政治』と言うのが、心に突き刺さったようです。
自分が今までしてきた政治を否定された気分なんでしょうね。でも、同時に、ソンの成長を嬉しく、頼もしく思う気持ちもあるのです。
父親ですからね。
「息子の言葉が全て正しければ良いのにと思う。私が玉座に座って数十年間守ろうとしてきたもの、それが一瞬で水の泡になってもかまわない。それでも、正しいのは、私ではなく息子であってほしいと願う。」
これは、ソンの言葉は全部が正しいとは言えないということでしょうか?現実には、ソンの言葉通りには運ばないということでしょうか。
父として、王として、そして、男同士のライバルとして、英祖は、複雑な感情を持っているようです。
ソンの代理聴政が再開されました。
英祖は、庶務の採決権をソンに譲りました。でも、人事と外交、国防に関する決定権は英祖が持ったままになりました。
権力を二分するということです。
英祖は、人事権を持つことで重臣たちをけん制する事ができる・・・と言いましたが、それは、ソンに対するけん制でもあるようです。もし万が一不都合な事があったら、英祖はソンから世子の座を取り上げる事が出来ると言う事ですからね。
ジェゴンは、ソンの元に戻りました。
英祖は、ジェゴンをソンのお目付け役としたのです。ま、ソンの情報を自分に報告しろという意味でしょうね。
ソンは最初の言葉で、『不偏不党の政治』を望む・・・と言いました。
だから党の間での調整役は必要ない・・・と。民の事を考えず、党利に走る者は、追放する・・・とね。
新しく領議政になったキム・サンロなんぞ、いきなり反発して、世子を降ろさねば・・・なんて言ってますよ。表向きは従順が態度を取りましたけどね。
ジダム、外にいるピョン・ジョンインに情報を渡すところを、英祖の側室ムン氏に見とがめられました。
おいおい・・・あんなにお伴の女官を引き連れてるムン氏に気がつかなかったの?ジダムやぁ。
ムン氏は常々東宮殿の事を探っているので、見慣れない顔だと、ジダムを怪しみました。
でも、世子嬪ホン氏が庇ってくれ、また、ジダム自身も、こういう時の為に準備してたので、切り抜ける事ができました。
ムン氏は、まだ疑いを捨ててはいませんがね。
ジダムの手紙によって、清の使臣たち相手にソンがどのような方法を使って事を収めたかというのが、ナ・チョルジュたちにも分かりました。
おまけに、団員のイ・ダルソンの名前を出していたことも。
チョルジュは、ふとダルソンのところに様々な種類の本を買いに来てる男を思い出しました。
聞いてみると、ロザリオについても聞かれたと言うじゃありませんか。
もしかしたら、あの男がソン?・・・とチョルジュは驚きました。
3年前とソンは何も変わってないのか、或いは別の何かを考えているのか・・・。チョルジュはソンの考えを知りたくなったみたいです。
少論派のイ・ジョンソンが、3年前の事件の首謀者の家族を赦免してほしいと提案してきました。
老論派は、勿論大反対。
ソンが、どう出るのか、皆、注目していましたら、なんと、ソンは、その事件に関して再度論じるつもりは無い・・・とばっさり。
ソンは、そうしたい気持ちは理解しているし、おそらくソン自身も、それが当然だと思っていたかも。でも、まだ時期尚早だと感じているのです。
老論派は、ソンの態度をみて、自分たちに歩み寄って来たと余裕を持ち始めました。
ジダムの事を考えると、チェ尚宮なども、ソンの決定に不満を持ったようです。
チョルジュは、ソンに期待をかけそうになっていた時だけに、裏切られた気分のようですね。
ある日、チャン内官の弟が捕まりました。科挙で、両班の息子の替え玉受験を引き受けて見つかってしまったと言うのです。
平民の彼には、受験資格も無いわけです。
弟は、とても優秀で、なのに、受験する事すら許されない。自分が民のために官吏として働きたいと願っても、それは無理なんです。決してお金の為にした事ではないんですね。
それを知ったソンは、改めて民と両班の間の差別を考えました。
父英祖が、税の面での差別を無くそうと均役法制定を生涯の目的とした気持ちを思いました。
イ・ジョンソンを訪ねました。
せんだっての、逆賊の家族の赦免の件を謝りました。
親を選んで生まれてくる事は出来ないのだから、連座で罰するのは不当だ・・・とソンは言いました。
民の苦痛を取り除けないなら、政治も権力も何の意味も無い・・・。
それを、自分は忘れていたようだ・・・とね。
イ・ジョンソンは、嬉しそうな顔になりました。やっと世子が分かってくれた・・・とね。
でも、次の瞬間、今度は険しい顔になりました。
ソンが、科挙の受験資格を大幅に緩和すると言い出したからです。
これが、両班の間に、どんな騒動をもたらすか、容易に想像がつきました。賛成する者などいないでしょう。
身分制度は、王制の根幹を成すモノですからね。
でも一晩考えた挙句、ソンに協力することを決心したのです。
案の定、重臣たちは、この決定に大反対。これは老論派も少論派も関係ありません。
皆、両班という地位にある者たちですからね。
でも、ソンは、イ・ジョンソンに、告示するよう指示し、ジョンソンも周囲の反対を押し切って街に告示したのです。
英祖は驚き、すぐにソンを呼びつけました。
ソンは、英祖の“均役法”の精神と同じだと言い、撤回するつもりは無いと言いました。
でも、英祖は、日々の生活に不公平があってはならないが、政治は違う・・・と言いました。
「身分に合った暮らしこそが太平の世のあるべき姿だ。」
「農民や商人の優秀な者が国を動かし、両班が農業や商売をしても良いのです。」
と、ソン。
「それでは秩序が保てぬ。身分制度をひっくり返したら民は王室を狙ってくる。王室を侮り否定してくるのが分からんか!」
「そんな王室に存続の価値はありません。両班を盾にしなければ民に侮られる王室など、いっそ無くなれば良いのです。」
あ~、とうとう口にだしちゃったよ、ソン。
この時代、両班や王族の誰もそんな考えを持ってなかったでしょうからね。反逆罪と取られても仕方がないよ~っ
生まれるのが早過ぎたね、ソン。