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まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『うさぎとリザード』

2011-03-20 09:02:46 | 韓国映画のエトセトラ
うさぎとリザード [DVD]
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チャン・ヒョク氏とソン・ユリさん主演の作品。

チャ・テヒョン氏がヒョク氏の友人役で出てますが、これはもう二人芝居と言って良い作品ですね。

 

タクシー運転手のウンソル=チャン・ヒョク氏。心臓が時々止まってしまうと言う原因不明の病で苦しんでいます。

両親を亡くし、祖母との二人暮らしでしたが、その祖母も認知症で施設に入院しています。

何時死ぬか判らない中で、昔の友人に近況を聞く電話をしたり、身の周りのモノを整理し始めています。

 

ある日、空港で客待ちをしていた時、突然、苦しくなってしゃがみこんでしまうのです。

そこに通りかかったのがメイ=ソン・ユリさん。

メイは、幼いころアメリカに養子に出され、23年が過ぎた今、両親や自分の記憶を取り戻すために韓国に来たところでした。

ウンソルは、通りかかったメイの腕を掴んでしまうのです。

それは、偶然。・・・でも、運命かもしれません。

 

それが切っ掛けで、ウンソルのタクシーに乗ってソウル市内に行ったメイ。

控えた住所を頼りに行った先に住んでいたのは、両親ではなく、叔母。

叔母の話から、自分を養子に出したのは叔母で、両親は交通事故で亡くなってしまっていると言うことが判りました。自分も、その事故に遭ったのだけれど、記憶が無いんですね、メイは。

 

メイが知りたかった事が、もうひとつ。

自分の背中にリザード、トカゲに似た痣があるのは何故か・・・ということ。

叔母からその理由を聞き出すことは出来ませんでした。

家に居るよう叔母に言われたのですが、メイはそのまま叔母の家を出てしまいます。

アメリカの養子先で、メイは寂しい思いをしながら育ったようです。自分の誕生日すら覚えてもらえてない…と言う事が判りましたしね。

 

街をさまよっている時、またも偶然ウンソルと出会います。

彼に紹介された宿は、安いモーテル。そして、彼の家の前にありました。

そんなこんなの偶然が重なり、メイは“肩のリザードの理由”を、ウンソルは“赤いうさぎ”を探している事を話しあいます。

 

メイは叔母から、父が勤めていたある駅の事を聞きだしました。そこに、自分もしばらく住んでいた・・・と。

ウンソルに送ってもらったんだけど、建物を見ても、何も思い出せません。

夜、近くの宿に泊まった二人。

そこで、ウンソルはメイのカバンの中の書類から、彼女の本名を知ります。本名・・・忘れちゃいました

それを見た時、ウンソルは“忘れてしまいたい記憶”が甦って来たのです。

 

幼いころ、両親とバスに乗っていたウンソル。

前の席には、両親と一緒の幼い女の子が居ました。その女の子の名前が、まさに、メイの本名だったのです。

そして、その時、メイ達の座席の下に置かれていた籠に、一匹のウサギが居るのを見つけたウンソル。

「これは何?」

と聞くウンソルに、メイのお母さんが言いました。

「娘の誕生日のプレゼントなの。」

そんな長閑な時間。でも、次の瞬間、バスが道路から坂の下に転げ落ちる大事故が

何が起こったのか判らないけれど、ウンソルの目に飛び込んできたのは、血に染まったウサギ…真っ赤なウサギだったのです。

そして、その事故でメイは肩に怪我を負ったのでしょう。

 

そんな事情を思い出したウンソル。

でも、メイにはきちんと話しませんでした。

・・・いや、話すのかな?

 

ゆったりと静かな二人の時間が流れて行く作品です。

死を待つしかないウンソルだけど、とても人に優しく、穏やかに過ごしています。

メイは、絶望感や孤独を感じさせるまなざしから、ウンソルと過ごすうちに少しずつですが柔らかな眼に変わってきています。

 

荒々しさを感じさせる役が印象的なチャン・ヒョク氏ですが、これはちょっと違う雰囲気ですね。

ソン・ユリさんは、これが映画初出演だとか。歌手から女優転向時は、演技力不足のレッテルを貼られてたらしいですが、この作品は、成長が感じさせられるモノだと思います。

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『同伊(トンイ)』完観♪

2011-03-20 07:07:11 | 韓国ドラマのエトセトラ
韓国ドラマ・ガイド トンイ 後編 (教養・文化シリーズ)
クリエーター情報なし
NHK出版

前回の記事は、こちらから。

 

中殿は、ムヨルではなく、トンイの言葉を信じました。そして、ムヨルを捕縛する内旨を出したのです。

ただ、この時は、確たる証拠が無かったわけですねぇ。事実は全てトンイ達が犯人・・・と思わせるように仕立て上げられてましたしね。

それでも、中殿はトンイを信じたのです。

中殿は、最初ムヨルの事を信じていました。

でも、トンイの様々な言動から、ムヨルの主張する話しが真実かどうか疑っていたんじゃないでしょうかね。それに、ある時、トンイから、王様が譲位するつもりでいる事を聞かされていまして。

「ムヨルが本当に恐れているのは、私が世子を陥れようとする事じゃ無く、ヨニン君が自分を脅かす力を持つ事なのです。」

そうトンイは中殿に話していましたからね。世子の事を思って・・・ではなく、自分自身の権力を守ろうとしている、ただそれだけなのだと中殿もムヨルの本性に気が付いたんじゃないかしら。

 

これらの事は、既に王様の元に知らせが走ってまして、王様やヨンギ、数名が隠密に馬でとって返していたのです。

王様とヨンギは内密に少論派たちの動きを探っていました。

ムヨル逮捕の報を受けて、どう動くかを見張っていたのです。

彼らは動揺し、証拠を消そうとしました。

そのひとつが、世子の輿の周辺で起きた爆発。この火薬を扱った者達を、都から去らせようとしたことです。

火薬業者達は、その話をしている時、すぐにヨンギ達が踏み込んで捕縛。

そこに伝令に来ていたのが、大臣の執事。なかなか報告を持って帰らない大臣達が屋敷で待っている時、そこに現れたのが王様。

有無を言わさず、全員逮捕されました。

 

結果、ムヨルは打ち首、その大臣達は流刑地で処刑・・・という厳しい処罰が下されました。

今回は、王様、全く情けをかけませんでした。世子、ヨニン君、トンイを脅かし、王室揺るがした罪は大きい・・・とね。

 

そして、全てが落ち着いたころ、譲位を発表しました。

でも、大臣たちはもとより、世子もまたそれに大反対。

それでも、王様の意志は固く誰の言う事も聞きません。トンイの言葉にも首を縦には降りませんでした。

 

そんな時、中殿が一つの提案をしました。

ヨニン君を、自分の養子としたい・・・と。

トンイは、思いがけない申し出に、戸惑いながらも、一つ気にかかっていた事を解決する方法だと、感動します。

自分の出自がだと言う事が、ヨニン君の王座に就く事を妨げている理由だからです。

中殿の養子となると、ヨニン君が王座についてはならない理由は無くなるのです。

「中殿の座を捨ててでも世子を守ろうとしたトンイを思うと、そんなことを考えもしなった自分が恥ずかしくなった。その捨てた座に居る自分が、今度はヨニン君を守らなくてはならないと思った。」

そう中殿は言いました。まんざら生意気なだけの女性じゃなかったようですね。賢い女性だったのです、彼女も。

 

王様が譲位してまでも世子とヨニン君を守ろうとしなくてよくなったわけです。

 

「スビン(トンイ)様の真心が通じたからではないでしょうか。王様の誠心と、スビン様を信じて来た者のように。」

王様が、中殿が何故そういう事を考えたのか不思議に思っていると、そう、王様の側近のアジョッシーが言いました。

 

これで全て落ち着いてめでたしめでたし・・・かと思ったら。

なんと、トンイが予定通り出宮すると言いだしたのです。

勿論、王様は大反対。周りの者たちも、その考えが理解できません。

トンイは、中殿の養子となったヨニン君のこれから先の在り方を考えたようです。自分が母である事は変わらない。でも、法的に母は中殿となるのですから、まず第一に中殿を敬わなくてはならない。それには、自分が傍に居ては…と思ったんです。

それに、トンイにはすべき夢があったんです。

 

自由な立場になって、達の為に働きたい・・・ということ。

 

トンイは、王様の反対を押し切って出宮しました。

王様は怒っちゃって、もう知らん…てな感じだったのですが、やっぱり会いたくてたまらない訳です。

で、お忍びでの外出の時は、

「あれぇ~、これはトンイの住むイヒョン宮への道じゃないか?歩いていたら、こんなところにぃ。せっかくだから寄って行こう。」

な~んて、しらじらしい言葉を吐きながら、いそいそと通うんですよ

なんだか、まだ王様だと知らずに付き合ってた頃の二人のようです。

やっぱり、この作品の王様は従来の固い印象の王様とは違って、とっても可愛らしい

普通の男性なんです、会話が。ただ、それが庶民の生活をまるで知らない為に滑稽さがあるんです。

 

トンイはイヒョン宮の壁を壊し、誰でも気軽に入ってくる事が出来るようにしました。

そして、の困りごと、悩み、苦情等々を受け付け、可能な限りそれを解決していこうとしたのです。

そんな時、一人の女の子が泣きながらやって来ました。父親が殺人の無実の罪で捕らえられた…と言うのです。それを聞いたトンイは、殺人事件の被害者の遺体を検死したり、周囲の者達を調べ、それが両班達の欲から起こった事だと解明したのです。それによって、関係者を捕らえ、両班と言えど、法に即して罰する事に成功。

ま、これらは王様やヨンギ、監察院の内人達の手助けがあったからですが・・・。

こんな事をするので、街中の役人にはトンイ、煙たがられてます。

 

そして、そんなトンイの姿を見て生き方の教科書としたヨニン君。

後に、21代英祖として朝鮮王朝を率いたのです。イ・サンのハラボジですね。

を忘れず、のための政治を行おうと努力したようですね。確か、「イ・サン」の中でも、そんな台詞があったように記憶してます。サンに、そういう事を諭してたように思います。

彼が即位した時、既にトンイも王様もこの世にはいなかったようですね。

でも、チョンスが傍に仕えてました。

 

いやぁ・・・、終わりました。

長かったですが、この作品は飽きずに視聴出来ました。史劇ではありますが、ラブストーリーとしての印象が強いです。

トンイによって、王様は初めて変わらない想いと言うのを知ったようです。王様と言う座を捨ててでも、傍に居たいと思える女性に出会えたのです。

チ・ジニ氏、すっごい適役でしたね。凛とした力強い王様の姿を見せたり、トンイの前ですねたり怒ったりする姿も可愛かったし。

号泣したり、笑わせてくれたり、本当に面白い作品でした。

お勧めです

4月からNHKで放送開始ですね。まだ観てない方、是非、ご覧になってください。史劇でも女性向きかもしれません。

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