大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

坐摩神社とアジサイ

2017年06月07日 | 史跡
先日、坐摩神社のアジサイが見頃、との新聞記事がありましたので相棒と共に見に行ってきました。
地下鉄本町駅から徒歩数分南御堂の西側。

表門には立派な三ツ鳥居、境内には高さ1m位に揃えられた鉢植えのアジサイが色とりどりに妍を競っています。
正面の拝殿でお参りを済ませて、境内を一巡。

坐摩神社(いかすりじんじゃ・通称ざまじんじゃ)
摂津国一ノ宮。
神武天皇が即位されたときに御神勅により宮中に奉斎されたのを起源とし、神功皇后が新羅より御帰還の折淀川南岸の大江の岸田蓑島、のちの渡辺の地(現在の天満橋の西方石町附近)に奉祀されたのが始まり。

平安時代の延喜式に摂津国西成郡の唯一の大社と記される全国有数の古社。
天正10年(1582年)豊臣秀吉の大坂築城に当たり替地を命ぜられ、寛永年間現在地に遷座された。

神功皇后が応神天皇の御安産を当社に御祈願になり、近くは明治天皇がお生まれになるとき特に宮中より御祈願があり、当社の秋季大祭当日(旧暦)に皇子が御降誕されたことから、安産の神として広く信仰を集めている。
明治元年、明治天皇大阪行幸の際当社に御親拝になり境内での相撲を天覧されました。

坐摩(いかすり)の語源は諸説ありますが、土地又は居住地を守り給う意味の居所知(いかしり)が転じた名称といわれています。

境内には、「上方落語寄席発祥の地」の碑があり、江戸時代後期に初代桂文治がこの地で初めて寄席を建て大道芸であった落語を室内の高座で演じる現在の形に改めたのが寄席興業の始まりで、天満天神繁盛亭に引き継がれている。

オフィス街の真ん中にある坐摩神社で、こんなに見事なアジサイに出会えるとは思っていませんでした。
現在、地植え、鉢植え合わせて約30種類・200株が栽培されていて、今月中旬まで楽しめるそうです。

白いまりのような形の「アナベル」・ピンクのガクアジサイ「ダンスパーティー」・鮮やかな赤色の「パリ」などが紫の花に混じって目を引きます。
梅雨入り前、相棒共々満足の一日でした。
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根引草

2017年06月06日 | 植物
昨日、高大同窓会大阪カルチャー事業部の催しで京都迎賓館へ。
京阪祇園四条駅11時30分28名が集合。

八坂の塔下の重要伝統的建造物に指定されている大正14年建築の邸宅「AKAGANE DINING」にて昼食。
繁華街の真ん中とは思えない樹木に囲まれた趣きある室内での食事には皆さん大満足。

食後、近くの庚申堂・八坂の塔を見学してタクシーにて京都迎賓館へ。(こちらご参照
専門のスタッフの説明を聴きながらの見学。
どの建物からも望める広大な池の中に稲に見立てた青々とした水生植物が生えていて根引草というそうです。
日本らしく稲を植えたかったそうですが、稲は枯れるということで代わりに植生されたのが「根引草」で花が咲いていました。

根引草
カヤツリグサ科。東海以西・四国・九州・琉球に分布。

湿地に生える高さ60~100cmになる草本。
茎は丸くて平滑で円柱形、直径は2~3mm。
分花序は3~5個つきおのおの5~8個の小穂からなる。
小穂は長さ5~6mmで赤褐色6~7の花がある。
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木×仏像・日本の木彫仏1000年

2017年06月03日 | 催事
昨日、相棒と共に大阪市立美術館へ。
行ってみようと思ったのは、ポスターの不思議な仏像を見てみたいと思ったからです。
この仏像は顔が割れ、中からもう一つ顔がのぞいているという、初めて見る仏像でした。

宝誌和尚立像
京都・西往寺所蔵・重要文化財・平安時代(11世紀)の作品

中国南北朝時代の僧・宝誌は観音の化身で、割れた額の中から金色に輝く十一面観音像の姿が現れたという説話があり、本像はそれを造形化しています。
平安時代中期頃、表面に鑿跡を残す「鉈彫(なたぼり)」像と呼ばれる仏像が登場します。未完成とも木から仏があらわれる様を表現したのだとも、あるいは儀式的に早く仏像を造る必要があったのだとも考えられています。

また、他にも木造彫刻でありながら金銅仏のような仏像(写真下左)や一本の樹を縦に三分割し三体の仏像(写真下右・秋葉権現三尊像)を作り出したりと、日本人らしい精緻な木彫の技には驚かされました。
(写真は美術館のホームページから)


現代の技術をもってしてもできないことの一つに樹木の創出があります。
巨大な樹木等は、それが経てきた年数を要します。その樹木を何のためらいもなく切り倒すことが人間のエゴにより行われている事は何とも残念な事です。
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