大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

第17回たかつ笑い亭

2019年01月21日 | 伝統芸能
昨日、大阪府教育会館での第17回たかつ笑い亭へ。
自宅近くでの落語会ですので極力参加するようにしています。

本日の演者と演目は、
露の眞「松竹梅」・・目出度い名前の松五郎、梅吉、竹蔵の三人組。そろって名前がおめでたいというので、出入り先のお店のお嬢さまの婚礼に招かれた。上手く口上の言えない三人組のドタバタを身振り可笑しく演じた演者の露の眞は女性でした。

桂雀五郎「厄払い」・・働く気がなく何をやらせてもダメな与太郎が伯父さんの悩みの種。今夜は大晦日だから厄払いを言い立てて回って豆と銭をもらってこいと厄払いの台詞を紙に書いて教える。家に帰ってもらった豆と銭を入れる大きなかごを作って伯父さん宅へ行った時には夜も暮れており、伯父さんはもう払いを済ませており豆も銭ももらえない。町を歩き回るが掛け声が出ず殆どの家では厄払いを済ませている。やっと見つかった家で厄払いのするが台詞が言えず途中で逃げ出してしまう。

桂文也「禁酒関所」・・ある藩で酒の上の刃傷沙汰が起きたというので、藩士一同に禁酒令が出された。しかし、酒好きは居酒屋で隠れて飲んでおり、店主に酒を一升自宅へ届けるように言いつけ届ければ一両褒美をやる。褒美につられて店員が届けるが、カステラ・油と偽って通ろうとするが、相次いで城門の関所で見つかって役人に飲まれてしまう。次に届けた店員はかたき討ちを計り徳利に小便を詰めて関所へ、酔っぱらっている役人は小便という店員が、又酒を小便と嘘を言っていると思い口をつけてしまい「この正直者め」、が落ちで大爆笑。ホスト役の演者は落ち着いた語り口でありながら笑いをとる話術で、さすがを思わせます。

林家染二「妾馬」・・長屋で母と兄の八五郎と暮らすお鶴が大名に見初められ屋敷奉公へ。殿様のお手がつき目出度く出産。目通りが許された兄が城中へ、殿様からたいそうな接待を受ける。会話が進み、飾らない人柄の八五郎が気に入った殿様は、母と共に士分に取り立てるという。お鶴は、母は長屋の住人との生活が気に入っており士分取り立ては辞退する。酔っぱらった八五郎の台詞で母の子供への想いや兄妹の母への愛情がにじみ出た語り口はジーンとくるものもあり、落語家の話術の巧みさをここでも感じました。

旧臘に行われた第16回たかつ笑い亭も約150人程の観客で満員、毎年冬場に行われるこの落語会が今後とも永く続いて大いに笑わせて頂けることを楽しみにしております。
有難うございました。
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