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大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

平和寄席

2018年12月10日 | 伝統芸能
12月2日、アイスショウ見学後、大阪城内にある大阪国際平和センターでの平和寄席「開戦の日平和祈念事業・落語と平和・」へ。

出演は、桂春団治と桂紋四郎・桂壱之輔・桂文三。

桂紋四郎「道具屋」・・夜店の古道具屋の手伝いをするが、品物は足が一本ない電気スタンド、穴の開いた花瓶、抜けない刀等傷ものばかり。汚れた横笛の埃を取ろうとした客が笛に指を差し込み抜けなくなり買うことに「いくら」「10万円」「足元を見るな」「いいえ、手元を見ています」の落ちに大笑い。

桂壱之輔「青い目をした会長さん」・・欧米化の進む社会で隣近所に外人が増え、裏に越してきたフランス人が引っ越し挨拶に、挨拶に料理を持ってきましたに、「引っ越しそばをご丁寧に」「いいえ、フランス料理です」という創作落語で大笑い。

桂文三「転失気」・・知ったかぶりの和尚、体長を崩し往診に来た医者から「テンシキはありますか」と尋ねられ意味も分からず「ある」と答えた後、小坊主にテンシキを知っているか聞くが知らない。そこでそんなことを知らないのか、教えても良いがそれではお前のためにならない、自分で調べるよう言う。小坊主はいろんな人に聞くが誰も知らず知ったかぶりの回答。結局薬を取りに行った小坊主が医者に聞き、屁のことであることを知る。そこで和尚に「テンシキは盃のことです」と嘘を伝える。後日往診に来た医者に「テンシキはありました、回復祝いに一杯どうぞ」小坊主にテンシキを持ってくるように命令。医者からテンシキの意味を教わった和尚、小坊主に「こんなことをして何とも思わないのか」「屁とも思いません」の落ちに会場は大爆笑。

桂春団治「幸助餅」・・大の相撲好きの大黒屋、入れ込み過ぎて店をつぶす。妹を扇屋から遊郭に出す事で30両借り受ける。扇屋は5年間内働きとするのでその間少しでも返済するように、返済がなければ遊郭へやる。帰り道関取の雷と出会い江戸で大関になったことを聞きその30両を祝儀にやってしまう。事情を聞いた叔父が雷に返してくれと掛け合うが相撲取りも芸人と一緒いったんもらった祝儀は返せない、今後出会っても声を掛けないでくれ、とけんもほろろ。その後もう一度扇屋から借金をし、餅を商いしあちこちからの注文で店を盛り返す。そこへ雷が餅を買いに来て「一個買う」払った金が30両。そこでまた贔屓にしてもらおうと思って来たな、馬鹿にするなと手を挙げる。そこへ扇屋の女将さんが来て手を下ろしたらダメ、二度目の30両は雷が出したもの、あそこで祝儀を返したら旦那はまた相撲にのめり込んでしまう扇屋さんから貸したようにしてくれ。また餅の注文も雷があちこち頼んでいたことを知る。目出度し目出度し。との人情話、途中しんみりするところもあり笑いもありの大熱演。

さすが話芸の真髄を聴かせて頂き、相棒も満足したでしょう。
桂春団治さんは、大阪市立大学客員教授で上方落語について一般市民向けに教鞭をとっておられ、私も数年前に教わった縁もあり今回参加しました。師匠は舞台で演じることが主でTV出演は控えておられるようですが、大名跡を継がれ今後ますますのご活躍をお祈りしております。
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第26回 うえまち寄席

2018年11月25日 | 伝統芸能
昨日、徒歩数分の大阪市立社会福祉センターでの落語会「うえまち寄席」へ。
出演者は、いつもの桂ちょうばさんと桂さん吉さん。


まず、桂ちょうばが昨日決まった大阪万博決定のニュースを枕にしたあと、灯し油代を臨月の女房に渡さず遊びまわっている遊び人に大家さんが虫売りをやらせる。虫売りの最中産気づいた知らせを受け帰宅。産婆さんが来て暗がりで灯し油を点けろと言われるが家には無い。売り物のホタルが気を利かして室内を飛び回り明るくする。(題名不明)

座を温めた後、桂さん吉が「七段目」。
芝居好きの道楽息子と、これもまた芝居好きの丁稚とが演じる忠臣蔵七段目を階下の旦那が苦々しくしている様子を身振り、表情も加えて熱演。

トリは、桂ちょうばの「除夜の雪」。
寺で除夜の鐘を撞く準備中の小坊主3人、ケチな和尚の悪口を言う先輩に対して入門3か月の小坊主がちゃっかり和尚からくすねた炭や目刺しで楽しんでいる。そこへ檀家の伏見屋の若御寮人さんが借りていた傘を返しに来る。帰った後伏見屋の番頭が、貧乏な家から嫁に来たためいびられていたという若御寮人さんが、首を吊って亡くなったので和尚さんにすぐ来てほしい、返しに来たその傘は私が頼まれていたのを忘れていた。先ほど来た若御寮人さんは義理堅く借りた傘を返しながらお別れに来たのでしょう、と。
家格の違う嫁はいびられる、不釣り合いな縁は組むものではない、という教えを、最後の落ちで、あれが釣鐘、こちらに提灯(「釣鐘に提灯」)。

途中、御寮人さんの幽霊登場の場面でしんみりした以外、大笑いの連続で今回も楽しい一時が過ごせました。




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うえまち寄席(第25回)

2018年08月19日 | 伝統芸能
昨日、ご近所の大阪市立社会福祉センターでの「うえまち寄席」へ。
従来の教育会館から会場が変わり、今迄板に金色の紙を張り付けた高座後方の金屏風も本格的なものとなっています。
また、出囃子等を担当される三味線方も参加されており、あとは太鼓があれば申し分ないようです。

本日の演者は、桂佐ん吉と桂ちょうば。

演目は、
桂佐ん吉・・「阿弥陀池」と「崇徳院」
桂ちょうば・・「お菊の皿」

桂佐ん吉さん(写真上)の「阿弥陀池」は、先日和光寺(通称・阿弥陀池)での特別拝観に行ってきたところですので、より興味を持って聴くことができました。
また、百人一首の「崇徳院」の歌「瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ」の歌を題材にした恋煩いの男女が再会できるまでのドタバタを面白おかしく熱演。

桂ちょうばさん(写真上)が高座に上がられるやすぐに観客?の男性が傍へ駆け寄り、師匠の顔の横で小さなくす玉のひもを引きます、と中から「おめでとう」の短冊が現れました。
私達は何事が起きたかと思っていますと、師匠が「実は先日の若手噺家グランプリにて優勝をしました」と。改めて来場者からお祝いの拍手。

お二人とも若手とはいえ大活躍中で、何度も聴いている噺ですが今回も全て大笑いの内に終演。
徒歩数分の所での落語会、今後とも隆盛を期待し帰途に。



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落語 立川談吉

2018年07月20日 | 伝統芸能
昨日、大阪国際がんセンターでの「がんになっても自分らしく暮らすためのお金の処方箋」(主催ガンライフアドバイザー協会)に参加。

ガンになった時の本人や家族の悩みやお金の悩み等について、実例を挙げてのお話は大変わかりやすく楽しく理解できました。
特に、高額療養費補助制度については参考になりました。

笑いはガンに対する免疫力向上に役立つ、ということで最後に落語会。
演者は、大阪初登場で立川談志最後の弟子立川談吉氏。

立川談志
1981年生まれ、北海道帯広市出身。2008年立川談志に入門。
2011年二つ目昇進、2012年立川左談次門下へ、現在は立川談修の門下。

噺は、「しわいや」。
「しわい」とはケチのことで、まず立川談志への通常の入門手続を説明。
アポイントを取る⇒履歴書送付⇒手紙送付⇒面談(10万円支払い)⇒入門(10万円支払い)⇒以後毎月2万円支払い、という経過を得て弟子になる、と暗に談志がケチであることを示唆、私は前記の手続きを取らずに直接談志の家に行き入門したが後で20万円は支払った、との話で笑いをとり本題へ。
ケチ道を極めた男とケチに目覚めて修行中の男のやり取りを面白おかしく演じ、会場は大笑い。

昨日の大阪の気温は38度。
連日の猛暑の原因は、上空5千メートルの太平洋高気圧の上1万5千mにチベット高気圧が重なって停滞していることのようです。

落語の魅力に負けて猛暑に負けず出掛けましたが、大いに笑いましたのできっとガンに対しての免疫力が上がったことでしょう。



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梅田にぎわい亭

2018年05月20日 | 伝統芸能
5月18日、桂雀三郎一門の落語会「梅田にぎわい亭」へ。

会場は、大阪駅前第2ビルの大阪市総合生涯学習センター。
以前中国古典講座で何度も通った教室ですが、本日は教壇の代わりに赤い毛氈の高座が設えてあります。

出演者は、
桂 雀五郎 「黄金の大黒」
桂 雀喜  「はてなの茶碗」
桂 雀太  「宿替え」
桂 雀三郎 「牛の丸子」

開演の15時前から会場は満席。

桂雀三郎さんは、桂枝雀さんの弟子で枝雀譲りの爆笑派としての側面と、野太いしわがれ声による豪快な本格的実力派としての側面とを併せ持ち、今後の期待も高く評価されています。
その門下の落語会ですので、最初から大笑いの連続。相棒と共に約2時間たっぷりと楽しませて頂きました。

その後、難波へ出て久しぶりの外食。美味しい和食の数々に舌鼓を打ち、日本酒も進み、つい飲みすぎましたが、たまには良いでしょう。
相棒もご機嫌と見えたのは、酔っぱらっているからでしょうか。
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